2010年12月29日水曜日

U-Bassにハミングバード

弦の太さのインパクト以外はパッと見地味で
ボディのフォークギターのような色合いが
ちょっと味気ない感じであったU-Bass

ぜひとも“My U-Bass”にすべく
Kamakaコンサートウクレレにも使った
インレイ風ステッカーをゲットし
今日貼ってみたのだ

再剥離タイプなのではがすこともできるから安心だ

貼る場所に迷ったんだけど
弾いている時に自分でも見える場所で
演奏の邪魔にならない場所
そしてステッカーの大きさとデザインから
ホール左下に決めたのである

そうしたら一気に愛着倍増である
このハミングバードがまたキレイなのだ
マホガニーのボディとの相性もバツグンである

この位置なら弾いている時も見える
まだまだ見ている余裕はないだろうけど…
   
ちょっとした助っ人を得た気分
頼むぜハミングバードちゃん

2010年12月28日火曜日

ベース練習に「Guitar Pro 5」大活躍

ウクレレバンドのベースマンとして
この冬休みにいったいどのような練習をすべきか
これはわたしに課せられた大きな課題の一つである

なんたってベース弾いたことないんですし
数年前にフォークギターやってたけど
すっかり忘れてますし
それにギターとベースもかなり違いますし

それでウクレレの先生に
譜面を送っていただいたお礼かたがた
ベースの練習法を電話で伺ったのだ
そうしたら

「ベースって普通、譜面見ながら弾くことはあまりないよね〜。その場の気分で曲に合わせて弾いちゃう感じだよね。まずコードのルート音でいいから曲に合わせて音を出す練習をしてみたらいいんじゃない?気楽に楽しくやってもらっていいですよ〜。だんだん慣れてきたら工夫してもらえばいいんだし。弾き方も自分のやり易い方法で構わないから。」

   
気楽は気楽でありがたい
でも気分で合わせられるほど技術も経験もないのだわたし
まだ指がフレットの位置と音との関係を覚えていないというレベル
ということは
とにかく弾いてカラダで覚えるしかないということか

それなら実践練習あるのみ
自分の耳を頼りに
メロディーに合った音で低音を支えるしかない

ということでGuitar Pro 5に再びご登場いただいた
今度はコード入力ではなくメロディー入力である
つまりわがMacくんに
もらった譜面と同じキーによるメロディー再生機に
なってもらおうという計画なのである

Guitar Pro 5はタブ譜入力に対応しているから
もらったタブ譜付き譜面をほとんど数値で入力できる
出来上がった譜面はメロディー弾きにも使えるから便利だ

集中すること数時間
全11曲中5曲まで譜面ができあがった
黙々とすすめる地道な作業である
  
こうなればメロディーをループ再生させながら
何度でもベースを入れる練習ができるのだ
実は知らないハワイアンの曲もあったので
曲の全体像を知るためにも
とても役立ってくれたのである

これで練習すると非常にやりやすい
ベースラインが馴染む音かぶつかる音かがすぐわかる
意外と少ない動きでもイケルこともわかったりする

明日は残りの6曲作れないかな
そうすれば9日の初顔合わせに向けての
個人練習体制が整う
気持ち的にもずいぶん楽になるんだけどなぁ
  

2010年12月27日月曜日

腕時計文字盤デザイン試作


さてさて次のオリジナル腕時計のデザイン
どうしたものであろうかと思案中である

今回はラウンドタイプの文字盤だったので
次回はスクエアタイプにしたいとは思っている
でもどちらのカタチも
デザインし甲斐があるのである

少しずつアイデアをためていければいいなぁと思うが
取りあえず1月から作り始める次作の文字盤デザインは
この中から選ぶことになりそう
上段右から2つ目が今回採用した文字盤だ


CGではなく手法自体を変えるかもしれないけど
でもCGを使うっていうところが
わたしのオリジナルなところかもしれないから
こだわってはいきたいと思っている

いろいろな技法を習ったり工夫したりしながら
お気に入りの腕時計が増えていくといいなぁ
そしてそれを自力で作る力と環境を
来年中には整えたいものである

そうすれば売らないまでも
好きな時に好きなデザインで
自分自身やお世話になった方などに
“プレゼント”が作れるようになるからね



2010年12月26日日曜日

U-Bassにストラップ装着!

ウクレレとして考えると
U-Bassはやっぱり大きい
そしてやっぱり重い

ウクレレ方式で小脇に抱えると
どうしても弾いているうちにズリ落ちてしまう
親指と人差し指で弾いても落ちる
支える残りの指がプルプルしてしまうし
まして普通に人差し指と中指で弾いたら
支えることすらままならない
っていうか不可能である

ということでストラップを付けることにした
エレキ用のストラップだと
ギターの両端にあるストラップピンにはめ込むのだが
残念ながらそういうものはついていない

でもボディの下にシールドのプラグの差し込み口があり
ちょうどストラップピンとしても使えるのだ
ただしちょっと径が大きいので
ストラップの穴を大きくする必要がある

ちょうどアコースティックギター用の
片方が紐で縛るタイプのものが手元にあったので
カッターでピン用の穴を広げて装着

おお美しい
そして弾き易い
ウクレレ弾きでもベース弾きでもどっちもイケル

そうしたらちょうど良いタイミングと言いますか
ウクレレ講師の先生から
「夏のコンサート」用の曲11曲分の譜面が届いた…
  
これみんなコードとメロディーの入ったウクレレ譜である
っていうことは
ベースラインは自分で適当に考えて下さいってことか
まぁそうだろうなぁ
コードの一番下の音をならせば良いんですよ〜みたいなことを
言われていたからなぁ

単音だから楽とか思ってたらとんでもない
てぇへんだこりゃ〜
  

2010年12月22日水曜日

人身事故列車に乗り合わせる

乗っている電車が駅のホームに滑り込む
でも停車位置がおかしい
停車してもドアが開かない
電車の外の動きが慌ただしい
駅職員が走っている

わたしがドアによりかかっていた場所から
一番近い連結部分付近から突然声が響く
すでに線路に降りていた駅関係者がいたらしい
足下からの声は異様に大きく聞こえる

緊張感のある声がホームとの間に飛び交う

ホームの人々が連結部分を取り巻くように集まってくる
わたしが寄りかかっているドアの外
コンクリートの壁とのすき間にも駅員がやってくる
ドアに寄りかかっていた女性が驚いて飛び退く
  
電車は全ての車両がホームに達しているわけではないらしい
そのせいかドアはいっこうに開く気配がない
車内にも緊張とイライラ感が漂い始める
舌打ちを繰り返す男性がいる
赤ん坊が泣き出す
その赤ん坊の若い母親が「うるせえんだよ」と言う

人はこんなにも辛抱ができなくなっているのかと思う
カラダが少し緊張する

誰かが非常ボタンを押したらしい
駅職員が2つ隣のドアまでやってくる
中年の女性が叫んでいる
ホームへ出してくれと叫んでいる
声は次第にヒステリックになり
ドアをドンドンと叩き始める

不穏な空気が重さを増す

でも例えば閉所恐怖症とかパニック障害とか
こういう状況には耐えられない人はいるはずだ
ましてホームが見えていることが
閉じ込められ感を増すのかもしれない
我慢できないことを責められないことだってある

車内に放送が入る
救助のためにパンタグラフを下げて
電車全体の電気を切るので
乗客は全員外へ出て下さいと告げられる
駅員によって手動でいくつかのドアが開けられる
ありがたいことに
乗客のほとんどは落ち着いて移動を始める
われ先にと殺到するようなことはない

わたしの乗っていた場所の
ほぼ下に被害者が横たわっていたという事実
それは避けられないこととは言え
大きなショックであった

気を落ち着けるためにも
わたしは電車の目的地である場所まで
1時間近くかけて歩いたのだった

いや恐らくショックのかなりの部分は
あの車内の不穏な雰囲気によるものだろう
パニックに巻き込まれることの恐怖みたいなものを
あの時わたしはちょっと感じ取ったんだろう

  

2010年12月21日火曜日

U-Bassが届いた〜

ウクレレベース(ベースウクレレ)の
KALA U-Bassが届いた
ケース付きなのがありがたい
でもケース用ストラップが付いてなかったから
どこかで買わないとだな

マホガニーの明るいボディカラーはあまりウクレレっぽくない
  
まずはその大きさの程よい感じに好印象
コンサートウクレレよりは大きめだけど
アコースティックギターほど大きくなく
普通のウクレレ風に
抱えて弾こうと思えばできなくもない大きさ

並べてみるとU-Bassの小ささがわかる
左がウクレレでソプラノとコンサート
右はフォークギター

もちろんエレキベースのように
ストラップを付けられれば安定するだろうけど
ストラップを付けられるようなピンはついていない

となればイスに座って弾くか
ウクレレ用ストラップを引っ掛けるか…
でもストラップだと弾いてて邪魔にならないかな

なんとか抱えて弾ける大きさなので
いわゆるエレキベース的な
人差し指と中指を使って弾かなくても
ウクレレ的に親指と人差し指による
オルタネイト・ピッキングでもいけそうである

そんなこともあってチューニングは
エレキベースのE-A-D-Gをちょっと試しただけで
すぐにバリトンウクレレと同じD-G-B-Eに下げてみた
やっぱり慣れたチューニングだと弾き易い

見た目はぶっといポリウレタン弦(特に4弦)も
固めのゴムみたいで思った以上に抑え易い
実はワースクリエーションからもU-Bass用の弦が発売されていて
そちらも注文してあるのだ
ただしそちらは弦の色が赤なのだ
ステージでは目立つだろうなぁ

弦が太いとペグもこんな感じ
でもギアペグなのでチューニングはラクラク

問題の音であるが
これがイイ感じなのである
ウワサ通りダブルベース(アップライトベース)な感じがする
アコースティックなイイ音なのだ
アンプを通したら
心地よく演奏のボトムで鳴ってくれそうである
  
面白いのはU-Bassを弾いた後コンサートウクレレを弾くと
ウクレレの高く繊細な音の印象が倍増するのである
恐らくバンド演奏の時には
繊細なウクレレの音を
さらに印象づける役割も果たすんじゃなかろうか
もちろんエレキベースでないのに重低音を奏でるこのU-Bassは
見た目でもエレキベースよりはるかに
ウクレレバンドに溶け込むに違いない

早く皆さんと合わせてみたいものである
ミニアンプとシールドも買うようかなぁ
その前に練習して慣れておかないとだなぁ

2010年12月19日日曜日

買っちゃった〜U-Bass

 もういつものことではあるが
思い立ったら止まらないわたしなので
ガマンは一晩が限界であった

昨日の夜見つけた
KALAの「ベースウクレレ U-Bass」に一目惚れ
人気商品らしく「在庫無し」が並ぶ中で
「再入荷」「残り一個」の文字を見た瞬間に
「カートに入れる」ボタンは
クリックされていたのであった

ウクレレの中では一番大きいバリトンサイズ
でもエレキベースの半分ほどの大きさ
そして色々な投稿映像などで確認して
そのウッドベースっぽい音がイイ感じなのと
楽器としての評価も高いようなので
エイっとばかりに注文しちゃったのである

はぁこれがわたしの自分へのクリスマスプレゼントか
そう言えば最初に買ったFamousのウクレレも
自分へのクリスマスプレゼントだったなぁ
今回はその倍以上の値段だけど…
まぁ自分への「退職祝」も兼ねてということで

届くのが楽しみだ
今年の正月はU-Bass三昧か
  
  さすがに弦がぶっといのが特徴
チューニングはエレキ・ベースと同じで4弦からE-A-D-G
またはバリトン・ウクレレと同じように4弦からD-G-B-Eでもいいな

2010年12月18日土曜日

「マックスフィールド・パリッシュ」

  
ドイツのプログレッシヴ・ロック・バンドであるヴァリス(Novalis)の「Sommerabend(過ぎ去りし夏の幻影)」の表紙が好きで、まさにアルバムのサウンドにピッタリだと思っていた。

ただそのタッチにはアール・ヌーボーを代表するグラフィックデザイナーであるミュシャ(Alfons Maria Mucha)が描く、イラスト風な雰囲気もそこはかとなく感じられて、アルバム用に描かれたのではなく一個の作品としてあったものを使用したんじゃないかと漠然と思っていたのだった。

今回このアルバム紹介するにあたってジャケットについても調べてみたところ、アメリカの画家・イラストレーターMaxfield Parrish(マックスフィールド・パリッシュ:1870-1966)の「森の少女」(1900)という作品であることがわかった。「Scribner's」というイラスト雑誌の表紙(左図)に使われたもののようである。オリジナルはジャケットほどグリーンなイメージというわけではない。
  
  
実際に画集を見てみると、「幻覚を起こさせる」と言われていた「パリッシュ・ブルー」と呼ばれる何とも表現しがたい青色が特に印象的であり、ライトを間近で当てたような強い光と陰の描き方も面白い。
そして人物や背景や、それらを含めた構図と色彩が、どこかこの世とかけ離れた不思議な世界を感じさせてくれるところがまたいいのだ。リアルな人物とシュールな背景の組み合わせの妙と言うか。

プログレッシヴ・ロック関係では、イッツ・ア・ビューティフル・デイの1st「It's a Beautiful Day」や、ムーディー・ブルースの「Present」は、ノヴァリスとは違ってパリッシュの作品そのものではないが、明らかにパリッシュを意識したジャケットだろう。特に後者はパクリと言ってもいいかも。

ジャケットではないが、日本のバンド四人囃子の2nd「ゴールデン・ピクニックス」のラストに収録されているインストゥルメンタル作品「レディ・バイオレッタ」は、パリッシュの同名の作品(下図)からインスピレーションを得て作られたのだとか(LP付属のライナーノートより)。

   
写真の本(上)はPARCO出版局(1987年出版)のものだが、今は手に入れることは困難な状態である。わたしはたまたま古本で見つけてゲットできた。現在日本で出版したマックスフィールド・パリッシュの画集はないという状況は、非常に残念でならない。

ちなみに全くの想像ですが、「HANA-BI」あたりから北野武監督の作品に対して、“キタノ・ブルー”という言葉がよく使われるようになったけれど、そもそもはこの“パリッシュ・ブルー”という言葉が欧米文化人の一般知識としてあった上で、生まれた表現だったんじゃないかっていう気が、ちょっとしたのだった。
  

マックスフィールド・パリッシュ

ドイツのプログレッシヴ・ロック・バンドであるノヴァリス(Novalis)の「Sommerabend(過ぎ去りし夏の幻影)」の表紙が好きで、まさにアルバムのサウンドにピッタリだと思っていた。
  
  
ただそのタッチにはアール・ヌーボーを代表するグラフィックデザイナーであるミュシャ(Alfons Maria Mucha)が描く、イラスト風な雰囲気もそこはかとなく感じられて、アルバム用に描かれたのではなく一個の作品としてあったものを使用したんじゃないかと漠然と思っていたのだった。


今回ノヴァリスのジャケットについても調べてみたところ、アメリカの画家・イラストレーターMaxfield Parrish(マックスフィールド・パリッシュ:1870-1966)の「森の少女」(1900)という作品であることがわかった。「Scribner's」というイラスト雑誌の表紙(左図)に使われたもののようである。オリジナルはジャケットほどグリーンなイメージというわけではない。

   
    
実際に画集を見てみると、「幻覚を起こさせる」と言われていた「パリッシュ・ブルー」と呼ばれる何とも表現しがたい青色が特に印象的であり、ライトを間近で当てたような強い光と陰の描き方も面白い。

そして人物や背景や、それらを含めた構図と色彩が、どこかこの世とかけ離れた不思議な世界を感じさせてくれるところがまたいいのだ。リアルな人物とシュールな背景の組み合わせの妙と言うか。

プログレッシヴ・ロック関係では、イッツ・ア・ビューティフル・デイの1st「It's a Beautiful Day」や、ムーディー・ブルースの「Present」は、ノヴァリスとは違ってパリッシュの作品そのものではないが、明らかにパリッシュを意識したジャケットだろう。特に後者はパクリと言ってもいいかも。


ジャケットではないが、日本のバンド四人囃子の2nd「ゴールデン・ピクニックス」のラストに収録されているインストゥルメンタル作品「レディ・バイオレッタ」は、パリッシュの同名の作品(右図)からインスピレーションを得て作られたのだとか(LP付属のライナーノートより)。


   
写真の本(右上)はPARCO出版局(1987年出版)のものだが、今は手に入れることは困難な状態である。わたしはたまたま古本で見つけてゲットできた。現在日本で出版したマックスフィールド・パリッシュの画集はないという状況は、非常に残念でならない。

ちなみに全くの想像ですが、「HANA-BI」あたりから北野武監督の作品に対して、“キタノ・ブルー”という言葉がよく使われるようになったけれど、そもそもはこの“パリッシュ・ブルー”という言葉が欧米文化人の一般知識としてあった上で、生まれた表現だったんじゃないかっていう気が、ちょっとしたのだった。

  

2010年12月14日火曜日

新作CG「廃墟の猫2」

ここは戦争のための要塞跡か
それとも何かの遺跡なのか

森林にそびえる
その錆びた巨大な建物には
通路がいくつも開いている

それはどこへと続いているのだろう
そこには何が潜んでいるのだろう

黒猫は緊張しながらも
興味津々である



 通路の奥からうっすらと光が射しているようだ

2010年12月11日土曜日

パラダイス山元と「中南米マガジン」

  
この時期になると毎年思い出すのが
クリスマスのサンタ関連話である
授業で良く話題にしたものだった

その時必ず生徒に紹介して受けていたのが
日本唯一の公認サンタである
パラダイス山元氏のことであった

あんまりウケて
クリスマス以後しばらく
わたしは“パラダイス先生”と呼ばれていたほどである

その「パラダイス山元」という名前を
ふと本屋の雑誌売り場で
ザッと見渡した拍子に目にしたように思って
良く見てみたら
なんと「中南米マガジン」という季刊誌であった
  
実は“日本唯一の公認サンタ”は氏の一面に過ぎず
ラテンパーカッショニストで
特にマンボミュージシャンで
作詞作曲もしてCDも出しているほか
“マン盆栽”家元とか餃子職人とか
実に多彩で不思議なヒトなのであった

「中南米マガジン」の記事タイトルも
『パラダイス山元の50歩マンボ』
今回のタイトルは
『ロックは死んだ、これからはマンボだ!』
イイ感じで突っ走っている

しかしこの「中南米マガジン」も面白い
扱っている音楽が
いわゆるメインストリームになり得ないこともあってか
半ば同人誌ノリが残っているのだ
  
一方でラテン・フュージョンミュージックの
日本での第一人者松岡直也にインタヴューしたかと思えば
「誌上経営会議やろーぜ!」とか言うページがあったり
日本盤の出ていない濃い現地のCDを紹介するページがあったり
ごった煮的な全72ページ500円の雑誌である
こういうの好きだなぁ

パラダイス山元氏の“ごった煮”ぶりにも似ているし
ラテン音楽の“まぁええじゃないか”的な大らかさも感じる
表紙のスカスカ加減もイイ味出しているのである

読んでいていて
知らない世界に出会えるマニアックさに
ウキウキと心躍らせながら
全体として脱力できる雑誌である

2010年12月9日木曜日

「時計教室」第5回&第6回

今回はいよいよムーヴメントの取り付けからである
今まではブラックボックスでわからなかった時計内部だ
  
とは言っても歯車だらけの機械式を作るわけではないので
ムーヴメント自体も実はブラックボックス的機械である
それもとっても小さい
そしてとってもデリケート
ちょっと圧力がかかったりすると
針が止まったり最悪壊れたりするらしい…緊張する

 左上から時計回りにムーヴメント・針・巻芯・リューズ・ボタン電池だ
このムーヴメントを巻芯を差し込みリューズ(竜頭)をはめる
これがケース内部の構造だ
“構造”っていうほどたいそうなものではないな…

これをなんと両面テープで文字盤に固定
モノが小さいからあの粘着力で十分なのだ
そして文字盤中央に開けた穴から
ムーヴメントのはりの取り付け部分を出し
時針・分針・秒針の順にはめ込んでいくのだ
細かな手作業で力を入れるところなので
ムーヴメントに影響が出ないか緊張する…

文字盤の裏にムーヴメントを表に針を付け終えたところ

これで普通の時計の時間合わせの時のように
リューズを回して短針と長針が連動して動けばOKだ
リューズをカチッと押し込めば秒針も動き出す
感動の一瞬である
ただし3つの針が微妙な上下差で重なっているので
一周してもぶつからないように高さを調整する
ピンセットを使って針同士に間隔が空くように
針を一本一本曲げたり伸ばしたりするのだ
  
ここまでくれば後は仕上げ作業である
ガワの横3時の位置に巻芯用の穴をドリルで開け
カットして長さを合わせた巻芯を
ガワの穴を通して再度ムーヴメントに付け直す

最後はムーヴメントがグラグラ動かないように
ウレタンをカットして緩衝材として埋め込む
これがまたキツ過ぎると
針の動きが止まってしまったりするのだ
デリケート過ぎるぜムーヴメントくん

なんと手作り感あふれる(笑)内部であろうか

もちろん構造や制作手順を習うのが主目的なので
ムーヴメントは恐らく一番安いタイプである
次の本番ではもっと上のランクのものを使うとのこと
そうだよねいきなり高いモノで失敗して壊しちゃったら大変だ
これで裏蓋をはめて本体がメデタク完成である

残り時間も少なくなって来たので
駆け足でベルトを作る
革をカッターで切り
ティッシュに液を含ませて革を叩きながら染色
ポンチで穴を開け留め具となる鋲を打つ
そして受講時間を若干オーバーして完成したのが
モンウォッチ2号「ブルーバタフライ」である

必死になってベルト染めてたら
染色液で右手指先も真っ青
赤で染めてたら電車に乗れなかったかも…

品質としてはとてもじゃないけどまだまだである
ガワの円形がゆがんでいる
ガワの成形に使ったラジオペンチの跡がついてしまっている
レンズの盛り上がりが足りない
レンズのアクリルに細かな気泡が出てしまっている
文字盤のCGがもっと活きるケースデザインが必要

でも完成したなぁついに…
手作りの難しさと面白さを実感
  
次回は約一ヶ月後の1月半ば
次はさらに気合いを入れて
今度はスクエアタイプに挑戦するぞ〜

2010年12月8日水曜日

モンウォッチ2号完成!

年末のせいか病院が混んでいて
定期検診の順番がが
前回ほどスムーズに回ってこなかったので
バタバタと飛んでいった幕張

でも完成しました!
後少しで完成というところで時間になったのに
教室の先生が
仕上がるまでつき合って下さった
ありがたやありがたや

制作過程のご紹介は明日に回して
取りあえず完成品のお披露目でございまする〜
今日はもうヘロヘロだ…
  
ブルーが色褪せるともっとイイ感じになりそう
  

2010年12月5日日曜日

わたしのまわりの「砦」

突然仕事へ行けなくなり
強烈な自己嫌悪と自信喪失に
うちひしがれていた頃
それでも何とか自分を見失わないようにと
自分を守る「砦/要塞」というものを作ろうとした

自分が自分を責めないでいられる世界である
それはまず昔から聴き続けてきた音楽を
再び見に回りに集め聴き直し
自分に仕事以外にも豊かな世界があることを
少しずつ確認することから始まった

それはやがてブログ作りにつながった
そしてブログは
抑え込んでいた思いを探り引きずり出し吐き出すための
消化不良だった自己表現の場を確保するための
自分自身の状況を分析し「認知のゆがみ」と向き合うための
そして社会と繋がっている感覚を持ち続けるための場所となった
  
今わたしの回りには
「音楽(特にプログレッシヴ・ロック)」の砦と
ブログ(5つ)の砦と
CG(すでに100作品以上)の砦がある

どれも本当に大切な大切な
自分を支え自分を勇気づけてくれるものたちだ

そこに新たに「手作り時計」が加わるかどうか
ある程度の結論がたぶん
今週水曜日の
作業3日目となる教室で出ると思う

どれも仕事とは縁遠いものばかりだけれど
これから何か仕事を始める上では
絶対欠かせない「砦」たちだ

水曜日が楽しみである
  

「南国の夜」の譜面を作ってみた

昨日のウクレレ教室では
毎年この時期恒例のクリスマスソングを習い
次回の教室では来年度の練習候補曲の
希望調査をしたいとのことだった
次回はもう18日である
さすがに12月は瞬く間に過ぎていくなぁ

「どうですか、モンさん。何かやりたい曲とかありますか?」

先日の各団体の発表曲一覧を眺めていたら
先生からそう尋ねられた
わたしは迷わず答えた

「『南国の夜』がいいなぁと思ってるんです。スローテンポで独特のムードのある曲ですよね。

すると音大出身の古参の方から

「『南国の夜』なら、オブリガードがたくさん入るから、歌うだけじゃなくて弾き応えもありますよ。わたしちょっとボロボロになった譜面持ってるので、モンさん、試しに弾いてみます?」

と言われ本当にボロボロの譜面を渡された

そこでどうせやるなら気合いを入れてと
家に帰ってから
Guitar Pro 5でタブ譜面を作ってみた
以前も触れたようにこのGuita Pro 5では
なぜか日本語の歌詞入力がエラーになってしまうので
そのままPDFファイルにし
それを懐かしのアップルワークスで読み込んで
日本語歌詞を重ねて完成させた

アップルワークスがすでに古いソフトなせいか
印刷時にタブ譜が出力されたりされなかったりという
気分屋的な不具合はあるものの
何とか一日にして完成させたのであった
  

きれいな譜面になるとやる気も倍増である
まして自分で作った譜面となれば
意気込みも違うというものだ

次回はこれを全員分配ってみようかしら
せっかく作ったんだものね

2010年12月4日土曜日

今日のウクレレ教室は雑談中心

わたしたち生徒は
およそ半年かけて練習した曲を
なんとか無事に発表できた脱力感から
そして講師の先生は
発表会という毎年恒例の大イベントが
とにかく無事に終わった安堵感からか
今日のレッスンは雑談がメインだった

発表に参加しての感想を
一人一言話すっていうのも
直後の会では毎年恒例のことになっているし

先生からはわたしたちのグループは
かなり良かったというお褒めの言葉をいただいた
他の古参のメンバーからも
聴いていた人から
特に男性陣のソロパートの評価が高かったという
ありがたいコメントがあった
  
カウント&リズムキープ&ソロ担当としては
誠にうれしい限りであった
自分としてもまぁまぁ満足できる出来だったし

でも講師の先生の“ここだけの話”によれば
発表会だというのにウクレレを持ってくるのを忘れ
先生のウクレレをひったくるように持ってステージに上がり
終わってからも
お詫びもお礼の一つもなかったという人がいたんだそうな

認知症の疑いがある人というわけでもない
だから“大人”ではないっていうことだ

それから
発表している時の聴いている人の態度が良くないと
司会者に向って
「静かにさせろ」と書いた紙を投げつけた人もいたんだそうな
確かにその気持ちには共感できる部分もあったけど
それは大人の行動ではないだろうに

今回の参加者は総勢80人を越えた
それだけ集まると
大人とは言え“大人”じゃない人もいるんだなぁ
先生も大変である

どういう世界でも
非常識な人っていうのはいるのである
そしてそれは年齢には関係ないのである

話を伺っていて
先生はかなり参ったようであった
そのあたりはわたしの方が
少しは耐性がありそうな気がした
次回は少し協力させていただけるようにしたいなぁ

2010年12月2日木曜日

「時計教室」第3回&第4回

文字盤デザインを考えつつ2週間が過ぎ
昨日「手作り時計教室デザイナーコース」の
第3回(2時間)と第4回(2時間)を連続して受講してきた
場所が遠いから行ける機会には一気にやりたいのだ

さて前回は時計本体のガワと
文字盤になる円盤とウラ蓋まで作った
今日はどこまでいけるのやら
完成できるといいなぁ〜

と思っていたら甘かった…
さっそくウラ蓋に不具合が発覚し修正作業からスタート
部分的に接合のやり直しである
続いて難関のレンズ(文字盤上の透明な部分)作成だ 
柔らかく加工がし易いけれどやや透明度が低く傷がつき易い素材と
加工がちょっと難しいけれど透明度が高く傷に強いアクリルと
どちらにしますかと聞かれて
アクリルを選んだ
そうしたら本当に大変だった…

まず小さくカットしたアクリル板を工作用ペンチではさんで
コンロの上で熱して柔らかくするのである
これが手も顔も熱い
そして柔らかくなった熱々のアクリルを
あらかじめゴムで作っておいた型に被せ
上から前回作ったガワを乗せて押し込み
ガワでゴム型の大きさに成形するのである
でもアクリルはすぐ固まってしまうから
流れるような動きでないと成形できないのだ
わたしは十数回失敗したと思う
でも最後なんとか成功したのだ
やけどを負いながら…

上がやっと作れたレンズ用アクリル板
下が取っ手をつけたガワ
右上が文字盤用の円盤
右下がレンズを作る時に使ったゴム型だ

できあがったアクリル板は丁寧に円形にし
ガワの内側にぴったりおさまるように
ヤスリをかけながら微調整して
最後にガワと接着する

レンズをはめたら大分時計らしくなってきた

こうした作業の知識と経験による熟練と
地道に手作業で個別に微調整をする根気強さから
一本の手作り時計が生まれるんだなぁと感心してしまった
  
最後は文字盤用の円盤に
文字盤として用意していった画像を貼って
針の色などを選びつつ今回は終了
  
完成品のイメージが大分見えてきた
今回は文字盤&ベルトともにブルー系になりそう
今までにないカラーだ
  
次回は来週また行くことにした
一気に完成させたいなぁ

文字盤の上に本体を乗せただけ
詳細は完成までお待ちを