2014年7月29日火曜日

「オズの魔法使い」に二つ目のコメント!

「オズの魔法使い」に二つ目のコメントがついた。

コメントがついたと分かるとドキドキであるが、

今回も★5つの好意的な内容だったので
安心&感激であった。

だれでも、物語のあらすじは知っていると思います。
わたしもそうです。
英語のオリジナルを先に読んだので、
その確認の意味で買ってみました。
すらすら読みやすい、日本語訳でした。
絵も味わい深く、この値段なら大満足です。

特に上から5行目が良いじゃありませんか!
グッと来てしまいましたよ、ワタシ。

さあ「ハイジ」も気合いを入れて頑張ろっと。


乗り物酔い(自律神経失)に氷!

たまたま見ていた今朝の情報番組で
アミューズメントパークでコーヒーカップなどに乗っても
車酔いにならない/すぐ回復する方法というのをやっていた。

それはズバリ、気持ち悪くなったら氷を食べるというもの。

乗り物酔いとはようするに
目の感覚と、耳の三半規管や耳石器が受ける感覚には「ズレ」による
突発的な自律神経失調症だとか。

それを抑えるには、
氷をしばらく時間をかけて舐めるのが良いのだとか。

あぁ、これだ!
ワタシの不調解消にアイスコーヒーが役立った理由は!

喫茶店でアイスコーヒーを頼むと、大抵はストローで飲む。
つまり一気に飲み干すんじゃなくて、時間をかけて飲む。
さらにアイスが次第に溶けるから、量も多くなる。
もちろんずっと冷たいままだ。

これで経験的に判断していた
<自律神経失調→吐き気>だということも
<冷たいものを飲むのが対処法>ということも裏付けられた感じ。
 
もっと早く氷のことを知っていたら
少なくともあんなに苦しまなくて済んだのかもなぁ。

とにかく、自力でたどり着いたワタシは偉かったと思おう。

草津・軽井沢の旅<2>

お宿は「木の葉」と「季の庭」という
二つの名前のお宿が、共通の温泉を楽しめる作りになっている
とても雰囲気の良いところであった。

温泉街から離れているために、
山の中のような自然に囲まれた場所で、
大浴場が二種類で、その一つに露天風呂があるだけでなく、
貸し切り露天風呂が三つもあるという贅沢さ。

加えてワタシ的にとても良かったのが、
館内が総畳敷きで、廊下から階段からお部屋まで、
スリッパなど必要なく素足のまま歩けるというところ。
楽だし解放感があるし、最高であった。


お部屋の雰囲気も良く、落ち着きと統一感と清潔感がある。


くるろげる場所もいろいろあるし、
そのどこからも、美しい緑が眺められるのだ。

  
きれいに作られた中庭も趣きがある。
そしてとにかく中も外も広いから、浮き世を忘れることができる。

二種類の浴場に入り、湯船もほぼ全部に浸かり、
本当に久しぶりに、お湯の中の時間を楽しんだのだ。
ユラユラ揺れてはきらめくお湯の表面と、
半露天の前栽の木々が風に揺れる様子を
見るともなくぼぉ〜っと眺め
お湯が流れる水音を聞くともなく耳にしながら、
何もかも忘れてじっとしている至福の時間であった。

さらに貸し切り露天風呂もな〜こと一緒に入った。
3つあるうちの2つを制覇である。


これがまた趣きがありつつわざとらしさがあまり無く
プライベート感と清潔感があるという、
実に良い作りなのであった。

二日目の朝にも温泉を楽しんで、
そこからお宿のバスで軽井沢まで移動である。

軽井沢では、巨大アウトレットでな〜こに洋服を買ってもらった。
な〜こに服を買ってもらうのは照れるけど嬉しいのだ。


お買い物をした後、レンタサイクルで周辺を散策である。
mapを手にしながらも、有名どころを目指して行くというよりは、
勝手気ままにウロウロするお散歩だ。
緑の林の中に点在するいろいろな別荘を見て回るのが楽しかった。


こうして草津〜軽井沢の一泊旅行は無事終ったのであった。
いやあ盛りだくさんな二日間だったなぁ。
それも、綿密な予定をこなすというのではなくて、
結構行き当りばったりだったりしながら、二人で楽しめたのが、
いつもながらのことではあるけれど、良かったのである。

な〜こと一緒にいるととにかく気持ちが楽になれる。
いっぱいくっついていられたし、いっぱい笑ったし、
ああ、今回も素敵な旅行であった。

草津・軽井沢の旅<1>

約半年ぶりの温泉慰安旅行に行って来たのだ。
個人的にはKindle本6冊出版慰労会みたいな感じである。
夏休み効果もあってか
お陰さまで今月は昨日までの28日間に
6冊の合計で48部売れたのだ。
単価が安いから利益はCD一枚分くらいではあるけれど、
それだけ仕事を評価していただいたようで嬉しいのである。

さて今回の温泉旅行は草津〜軽井沢一泊の旅である。
個人的な旅行では初となる高速バスを利用して出発だ。


新宿から草津まで四時間直行バスである。
教員だった頃に生徒と行った旅行以来だから
もう14年ぶりくらいである。
それも一番前の席だったので、いきなり興奮度MAXだ!

途中懐かしの伊香保温泉あたりで強烈な雨に降られながら
昼過ぎにバスは無事草津に到着。
そのまますぐ路線バスに乗り換えて白根山の見学に向かう。


ところがあまりにバスに興奮し過ぎたせいか、
いきなり長時間バスに揺られたせいか、
はたまた、いきなり標高の高いところに行ったせいか、
(草津町が標高1,100m、白根山が標高2,000m)
ワタシの調子が今イチになってしまったのだ。
お腹がムカムカしてちょっと頭痛がキテしまった。

だから大好きなロープウェイの空中散歩も
あまり楽しむ余裕が無かったの残念だった。
たぶん全部の中で一台だけと思われる、“ラッキー”なカートに乗って
コテコテの飾りで雰囲気が台無しだったのも“アンラッキー”だったし。
まぁ後で元気になってみれば、あれはあれで面白かったけどね。


さらにロープウェイを降りてみたらものすごくガスっていたのだった。
何も見えない上に超寒いのである。


というわけでさらに上に登るリフトも断念、散策も取りやめて、
あっと言う間にまたロープウェイで下に降りて来たのである。


でもこれでアタマとカラダが冷やされて、
さらに下界でホット缶コーヒーを飲んだことで、
ワタシの自律神経の乱れが落ち着いてきたようで、
不調はだんだん落ち着いて来た。
まったくもって旅の出た時の体調管理は、まだまだ難しいのである。

ということで草津の街に戻り、いよいよその中心部、湯畑を見学である。


思っていたほど硫黄の臭いはきつくなく、
こんこんと温泉が湧き出る湯畑の周りを一周する。
この湯畑はそもそもが温泉の成分である湯の花の採取や
湯温を調節するための施設なのだそうだけど、
見た目のインパクトがあって中々壮観であった。
地面がらお湯がゴンゴン湧き出ているのが分かる
野趣あふれる見事な演出である。木製の桶が良いなぁ。

その後近くの光泉寺に上る。
そこにあった「遅咲如来」にいたく感激する。
建物の味わい深く、特に屋根の苔むした感じが良い。


お寺を後にして、特に地図を見ないままウロウロしたのだが、
西の河原通りから湯滝通りという、メインストリートを歩いていたのが
ラッキーであった。“無料饅頭攻撃”も堪能できたし。

そして街中温泉街から外れたところにある
木の葉というところが、今回のお宿である。
バスターミナルから送迎バスに乗って、
いざ温泉三昧の一夜へ!

2014年7月26日土曜日

「ハイジ」翻訳、方針大転換!

二つの英訳版のうち、基本版は1919年簡潔版にしようと思った。
その上で、1922年別版や
オリジナル・ドイツ語版を参考にするというのが、
これまでの方針だったのだ。

それは別版が丁寧過ぎて、冗長な感じがしたからであった。
子どもでも分かるように噛み砕いた結果、
ダラダラと回りくどい文章になっている気がしたのだ。

ところがどうも今までの基本版は
かなり抄訳気味なことが分かって来た。
丁寧に訳している部分と
大胆にカットしてしまっている部分とがあるのだ。

それなら冗長であっても全部英訳されている1922年版方を選び
日本語訳する上で、分かりやすいものになるよう
努力した方が良いと思うようになった。
ずっと迷っていたのだが、今日やっと決断したのだ。

ということで全23章中の第4章から
英文テキストを1922年版に変更である。
もちろん今後すでに訳した部分も訳し直す。
これでドイツ語版を適宜参照すれば、
たぶん文句なしの完訳版になるんじゃないかと思う。

ただし1922年版は、残念ながら英訳担当者の名前が書いてないのだ。
それもちょっと引っ掛かっていたところなのだが
出版社と出版年を明記することで、ご勘弁願おう。

さあ、明日からの旅行後から再出発である。

カタカナはスバラシ!

今日も朝から翻訳“戦闘”中である。
基本としている版の訳をしつつ、もう一版も参照し、
さらに場合によっては日本語訳に加えて
オリジナルドイツ語版もチェックする。

カタカナ表記というのは意味を度外視して、
音だけを日本語で使われる音に変換するわけだが、
これが実に素晴らしいことが、今さらながらに分かる。

今日苦労したのはアルプスの山の名前が出て来るところだ。
基本版はおんじとハイジやりとりそのものを一文で終らせている。
別版では会話は残しているが、肝心の山の名前は書かれていない。
ドイツ語でチェックしたらおんじはハイジに
ちゃんと山の名前を教えているのである。

英訳する場合、オリジナルのドイツ語を載せると
多分英語を話す人が読んだ時に、発音が分からなくなる。
意味から英訳してしまうと、説明的になって名前らしく無くなる。
あるいは意味は良く分からなかったりすることもある。
そうすると訳せなくなってしまうのである。

日本語にしても同じような問題に突き当たりそうなのだが、
そこをカタカナがクリアしてくれる。
とにかく「日本語的にはこんな風な呼び方/読まれ方をされているモノ」
ってことで、表記ができてしまうのだ。
可能ならばちょっと説明的なルビを振ることもできるし。

するとその言葉の持つ異国情緒みたいなものを残しつつ
文章を訳していけるのである。
ふむふむ、日本語って凄いなぁ。

さて明日から一泊で待望の温泉旅行なのだ。
ロープウェイに乗って山登りしたり、
緑の中をサイクリングしたりもする予定なのだが
お天気も良さそうだから楽しみである。

ああ、やっと温泉慰安旅行かぁ〜
のんびりしてくるぞ〜


2014年7月25日金曜日

以前の不調とは違うけどヘロヘロ…

以前のように首痛&頭痛で立っていられないとか
眠っても二日酔いのような頭痛と吐き気が取れないとかは
とおってもありがたいことにここ2ヶ月くらい起きていないのである。
大まかに言えば5月のデザインフェスタで不調と戦いながら
何とか二日間、特に二日目を凌いだのが最後みたいな感じだ。

それでもカラダの重さやダルさ

意欲の低下や自己嫌悪や情緒不安定や、
慢性睡眠不足には今でも苦しめられているのである。

そしておそらく梅雨明け後のこの急激な暑さで

カラダのダルさ倍増に加えて
遠くで懐かしの頭痛が呼んでいるような
何とも不穏なここ数日のワタシなのである。

実家へ行ってもイライラすることばかりだしなぁ。

だからと言って情緒不安定な部分というのは
誰彼かまわず八つ当たりするとか
すぐにキレるとかいうわけではないのだ。

過去の嫌な思い出が突然雑念として襲って来て

それを追い払うことができなくなるとか、
時節柄ちょっと見た心霊動画や体験話が
アタマでは大したことないと思っているのに
妙に気になってカラダが緊張してしまうとか、
まあそんなことなのである。

傍からはお気楽な生活を送っているように見えるだろうけど

そうやって一人なのにとても疲れているのである。
電車に乗っていても混んで来ると辛くなってしまうし。
な〜こと一緒にいる時を別にすれば、
翻訳でパソコンに向かっている時だけ、
そういういたたまれなさを一時忘れることができるのだ。

なんでこんなに毎日が辛いのかなぁ。


それを忘れるだけでなくそこから脱っするのも

たぶん翻訳を頑張って続けていった先に
その成果が実感できたらことなんだろう。
まだまだ耐え忍ばねば。孤独な戦いが続くのである。

でも何もできないでベッドで苦しんでいたことに比べれば、
今は満身創痍であっても戦えるのが嬉しい。

2014年7月24日木曜日

「ハイジ」の世界に少しずつ没入中!

あの高畑勳&宮崎駿が関わった「ハイジ」が
実に良く出来ていることが分かるのである。
文章だけだとイメージしずらいことが、
アニメーションの場面を思い出すと理解できるのだ。

例えばおんじの小屋の中にある暖炉。
そこに吊り下げられたやかん。
先にチーズをつけて火であぶるための“長いフォーク”。
実に丁寧で正確で美しい仕事ぶりに感嘆する思いだ。

絵の素晴らしさで見せる
夕陽に“燃え上がる”アルムの山々などというのも、
想像もできなかった子どもの頃には、強烈な印象を残したものだ。

でももちろん文章を呼んで場面や心情を思い描く面白さは、

アニメーションを見るのとは違ったものがある。
例えドイツ語の英語訳であろうとも、自然の描写は美しい。
そして自分のペースで物語を追いかけて行くのが心地良い。

アニメーションの場面を忘れていても

ロフトに上り干し草のベッドに横になり
丸窓から谷の下に広がる街を眺めつつ眠って
その窓から射し込む朝日で目を覚ますなんて
何て素敵なんだろうと思ってしまう。

というようなことを

そう言えばテレビで「ハイジ」を見ていた頃に
実家の母サマも言っていたような気がする。

「小さい時この本を読んで、あこがれたもんだよね〜。」


みたいな感じだったと思う。


母サマは若かりし時に都内の銀行に務めていたこともあって、

ちょっと垢抜けていたから
そういう本の話の他にも

「フレッド・アステアのタップダンスは最高なんだよ。

 顔はね、大したことないんだけど、
 タップダンス踊らせたら右に出るものがないのよ。」

なんてことも言っていた。

確かにフレッド・アステアのスマートさは群を抜いているよな。
帽子掛けとのダンスは奇跡のショットである。

そうやっていろいろ懐かしみつつ

ハイジの物語は少しずつ翻訳作業が進んでいるのであるが、
手元にある二種類の英訳版が微妙に違うのが難点である。
簡潔な表現と丁寧な表現ということもあるけど、
固有名詞などの訳語も違うのである。

いろいろ考えつつ悩みつつ先に進めていきましょう。


2014年7月23日水曜日

お気に入りのBGMはAll Nature Music

翻訳作業はとにかく孤独なデスクワークである。
何とか中味を伴った“お仕事”にしたワタシとしては、
とにかく出版点数を増やすしかない。
とは言っても一点一点のクオリティーは維持したいから、
必然的に作業時間が長くなりがちなのだ。

そうするとアタマもカラダも疲れて来る。
でもそんな時にありがたいのがBGMなのである。

最近のお気に入りは
iTunesのインターネット・ラジオの
「All Nature Music -SKY.FM」である。
Ambientグループに入っているのだ。

ここで流れる音は、曲として聴くには弱いものばかりだ。
ニューエイジ風な美しくも感動の無い音である。
その背後で川のせせらぎや波のくだける音や
鳥のさえずりや雨音などの自然音が鳴っているのだ。
この聴いていて邪魔にならない感じが、
実は作業中のBGMには良いのである。

感動的な音とかノリの良い音は、
考え事をする上では邪魔になってしまうのだ。
それからCDの音だと長くて80分ぐらいで終ってしまう。

でもネットラジオなら“終る”心配は無いし
“選ぶ”面倒臭さも無いのが楽である。

短期集中ではなく、長期集中だからね。
これを聴きながらさらに頑張るぞと。

自分の周りの防波堤

まだまだ仕事を投げ出したことのショックと自己嫌悪は消えない。
って言うかこれはもうずっと消えないのであろう。
この先何がどうなろうと過去の事実は事実としてあるのだから。
ただ、その心の傷に立ち向かえる力が取り戻せるかが、
これから生きていく上で大事なのである。

教員として積み上げて来たものがすべて無くなった時、
自分にはすがるものが消えてしまったのだった。
パソコンのことで本を出したり雑誌に連載してたりというのも
もう過去のことになっていたから、
英語もパソコンもカウンセリングのお手伝いも
すべては学校があってこそ、という感じになっていたからだ。

とにかく自分の気持ちを支えるものを探して最初に見つけたのが、
ずっと聞き続けて来たprogressive rockであった。
学校という職場とは無関係に、
唯一自分に自信が持てる分野だったということだろう。
一時は好きなアルバムのジャケットを縮小印刷して、
手帳に貼ってお守りのように持ち歩いていたほどに、
progressive rockという音楽にすがっていた。

何も無くなって無防備・丸腰になった自分に
音楽がかろうじて防波堤のようなものになってくれたんだけど、
その外側にさらに防波堤になってくれたのは
ダウン後一ヶ月くらいから突然書き始めたブログと
その一年後くらいから突然描き始めたCGであった。

ダウンする年の春から始めていたウクレレは
防波堤というよりは、苦しい思いを忘れる場であって、
自分に自信を持てる一要素になるのはまだまだ先のことだった。

CGにしてもその世界観は
ある意味progressive rockの延長みたいなところがあったから、
やっぱりワタシはずっと音楽に守られていたのだと思うのだ。
だから当然のようにCDを買い漁ることは止めなかった。

ところが今年始まった翻訳という仕事で、
初めて音楽から一歩外に出た気がするのである。
CGもそれなりに評価をいただくようになって、
“音楽の附随物”から独り立ちし始めたような感じがして来たけど、
翻訳はもう完全に音楽とは別の、新しい防波堤なのだ。
もちろんまだまだ力強いとは言えない。
でも今までには無かった新しいものという点では
何かこう潜在的なパワーを秘めている気がする。

実際、今年になってから音楽への依存度が急激に減ったのだ。
音楽ブログやfacebookの更新もご無沙汰気味だし
新しいバンドや音楽を求める熱も冷め気味だし、
第一CDを買わなくなったのである。
非常に質素な生活になってきているのだ。
届くのは翻訳の資料となる古本ばかりである。

“働いていない”自己嫌悪というのもちょっと減って、
“働いても生計を立てることができない”自己嫌悪という感じだ。
今に見ていろ、と思いながら頑張っている
作家や俳優や芸人のタマゴみたいである、この歳で…。

でも焦らないのだ。
取りあえず貯金を取り崩しつつ生活し、延命し
来年くらいまでは収入のことは考えないのである。
たぶん20冊くらい本を出せたら、
その先の生活が少し見えてくるんじゃ無いかと
今は思っているのである。


第七弾は「ハイジ」に決定!

次はちょっとした長編作「ハイジ」で行くことにした。
この本はオリジナルがドイツ語なのだが
アメリカで大ヒットし英訳本が何種類か作られた。
挿絵も何種類もあるらしい。
  
そんな中でパブリック・ドメイン・データの中から
「ある子どもの詩の庭園」で使用した
ジェシー・ウィルコック・スミスの挿絵を使った
1922年発行のものを発見したのだ。



この絵が良いのだ。

カラー図版もあるのだが、それよりも
各章に添えられた小さめのカットがどれも良いのである。
中でもハイジがとても魅力的だ。
可愛い上にどこかしら色っぽいと言うか。

この絵が「ハイジ」に決めた理由の一つである。




ちょっと心配なのは
当然オリジナルのドイツ語から直接訳すことはできないので、
ドイツ語原書の英語訳の日本語訳ということになる部分だ。
それだけオリジナルから遠くなるのである。

ただ基本的にハイジの生活を追った

シンプルな文章によるシンブルな物語なので
物語の味わいが大きく変わってしまうことはないだろうと思う。
最後はやっぱり日本語のなめらかさが勝負であろう。

ということで一応9月初旬発行を目指して

この夏、頑張ってみたいと思う次第である。



2014年7月21日月曜日

「夢と狂気の王国」監督 砂田麻美

「風立ちぬ」制作時期をメインに
宮崎駿、鈴木敏夫を中心とした
スタジオジブリの仕事の様子を描くドキュメンタリー映画
「夢と狂気の王国」を見た。
前から見たいと思っていて
いつも貸し出し中で残念な思いをしていた作品だ。

もちろんちょっとしたカットから

アニメーション作りにどれだけのエネルギーを注ぎ込んでいるかが
ぐっと伝わって来るところや
色々な人が口にする言葉の重みに
あらためて感心したり元気をもらったりしたのだが、
何よりもこの空気感が新鮮なのであった。

自然の風景や仕事場の様子などが

ピアノ演奏の音楽に乗って映し出されると、
ジブリという仕事場の日常的な雰囲気が伝わって来る。

その撮り方や繋ぎ方がTVの特集番組などのように

監督の苦悩や心情に迫ろうとか
作品の舞台裏を紹介しようとかいう風に
押し付けがましいわけでも
何かを狙っているわけでも
どこかに向かっているわけでもなく
淡々としているのが良いのだ。

でも淡々としているんだけど詩的なのである。

ワタシは「川の流れはバイオリンの音」という
ドキュメンタリータッチの映像詩を思い出した。
そういう風な味わいのある映像作品にも
この映画はなっていると思ったのだった。

だからジブリの語られていない“秘密”を垣間見たいというのなら

この映画はそういう風には作られていない。
でも見終わるともう一度「風立ちぬ」を見たくなるし
真剣に仕事に向き合うことの厳しさや楽しさを
再発見したように気持ちになるのである。

映画の中を流れていく時間が良いなぁ。 



2014年7月20日日曜日

「あしながおじさん」好調なり

過去5冊に比べてやっぱり知名度が違うと言うことか。
「あしながおじさん」の売れ行きが好調である。
今のところ一日一冊ぐらいのペースで売れているのだ。

夏休みに突入ということもあるかもしれないな。
子どもらがデジタル書籍で読書するというのも
今のご時世、あながち意外なことではなくなっているのかもしれない。

もちろん「あしながおじさん」は子どもだけでなく
子ども時代に読んでまた読みたくなった人も
子ども時代に読まなかった人も楽しめる、
実に良くできたお話なのである。

文章もプロットも本当に素晴らしい。
柔らかな独り語りというシンプルな構成で
これだけの物語を作り出したジーン・ウェブスターという人は
本当に才能豊かな人だったんだなぁと思う。
直接的には、ユーモアと若さにあふれた
主人公ジュディの文章の魅力ということになるんだけどね。

だから翻訳していて楽しかったのだ。
もちろんその楽しさをちゃんと伝えられるかとか、
それ以前の問題として誤訳や誤植はないかとか、
あれこれ考えると最後まで気が抜けないという点ではもちろん
“楽しい”とばかりは言ってられないにしてもである。

さて、また次回作用の資料本が集まって来た。
やっぱりすでに翻訳がされている本ならば
それを読んでおく必要があると思うのだ。
もちろん参考になる部分もたくさんあるわけだけど、
それは自分が翻訳する際の基準になるからだ。
全体の印象として

「ワタシなら、これを越えた翻訳ができる!」

と思えることが大きなモーチベーションになる。

つまり最後は日本語の問題なのである。
読んでいて、すうっとアタマに入ってくるなめらかさ。
そういう自然さや心地良さは、
重ねられた描写がどういう感情や行動に向かっているかを
きちんと把握しないと出て来ないのである。
そのためには
主人公などの気持ちの流れや話の展開を細かに辿る必要があり、
当然物語世界にかなりどっぷり浸かることになる。

そういう点では次回作を考える時、
どっぷり浸かって心地良い物語が良い気がする。
じゃあホラーはどうか?と考えると
心配でもあり楽しみでもあるかな。

さてもう少し養生しようかな。


2014年7月19日土曜日

まだまだ養生期間なれども…

次回作候補は

「吸血鬼カーミラ」レ・ファニュ
「現代傑作幽霊潭 1921」アンソロジー
「ハイジ」ヨハンナ・スピリ
「ドリトル先生航海記」ヒュー・ロフティング
「ジーギル博士とハイド氏」ロバート・ルイス・スティーヴンソン

 などなど…まだまだ検討中である。

児童文学に踏みとどまるか
少しそこから一般の娯楽/文学作品に踏み出すか
ちょっと迷うところである。

ただ、分量的には一ヶ月くらいで完成するものが良い。
一人ですべての作業に集中し続けるのは
心身ともにそれくらいが限界なのである。
事実こうして「あしながおじさん」の養生は
一週間経った今でも続いているくらいだから。
この分量的な制約が意外と大きいかもしれないな。

なんとなく“児童文学の時代”という気がする。
どぎつい話や殺伐とした話やどろどろした話も良いけれど、
そういう刺激的な部分なし読ませる児童文学は
今の時代なかなか貴重な気がするのだ。

もちろんキリスト教の影響を受けた徳育教育的な要素は
できるだけ薄いものが良いのだが、
「不思議の国のアリス」(1865)のような
そういうしがらみから抜け出た作品は
ちょうど19世紀末から20世紀始めにかけて
児童文学の世界に広がってきたようなのだ。

次回作が気になり出したということは、
さすがに養生が少しはできていると言うことかな。
われながら楽しみである。

2014年7月17日木曜日

A4プリンターやっと復活!

互換インクを使っているせいか、
インク残量があるのにカートリッジを認識しなくなって
印刷ができなくなっていたA4プリンターがあったのだ。

A4プリンターは2台あって
事務用とポストカード印刷用とに分けていたのだが
仕方なくポストカード用1台で済ませていた。
CD屋さん「プログレ堂本舗」の発送作業で
けっこうA4プリンターは使うのである。

事務用をすぐに直せば良いのは分かっていたのだが、
事務用は純正ではなく互換インクを使っていて、
その場合、相性としか言いようのない場合があるのだ。
インクは満タンでカートリッジもきちんと挿してあるのに、
カートリッジが認識されないというのは珍しいことではない。

それがまた一回外してもう一回挿すと認識したりする。
もちろん金輪際認識しなかったりもする。
もう一回やれば奇跡的に認識されるかも、などと迷いながら
何回か試してみて、
どこかでインクの残ったカートリッジを捨てるかどうか、
決断しなければならなくなる。

そういう手間が面倒なのである。
かと言ってせっかく格安の互換インクを使っているのだから
認識されないならもうすぐ諦めて捨てちゃえ
という風にも割り切れないのだ。

だからこのプリンター環境整備作業は
時間やキモチに余裕がないと取りかかれない。
翻訳作業の佳境あたりで印刷不可になったので
そのまま放りっぱなしだったのである。

そして今朝やっと事務用プリンターの修理に着手した。
ブラックインクはまだ残っているけれど認識されなかった。
新しく入れ替えたインクも
テスト印刷していたら途中で認識されなくなった。
  
でも3〜4回カートリッジを抜き挿しして再チャレンジしていたら
ちゃんと認識されるようになって
取りあえず切れかかっていた「プログレ堂本舗」ラベルを
きれいに印刷してくれたのであった。

予想通りであった。
機嫌を取りながらなだめすかすみたいにして、
事務用A4プリンターはやっと復活してくれたのだった。

よし、これでやっとプリンター2台体制が再び整った。
秋のデザインフェスタに向けて
少しずつ印刷準備ができるかな。

「あしながおじさん」児童書読み物で堂々の1位!

1時間ごとに更新される売上順位において
もちろん瞬間最大風速的数値であるけれど
「あしながおじさん」が児童書の読み物ジャンル1位を獲得した。


1位獲得は初めてかな?
頑張った甲斐があったというものだ。
  
それに上位にあると人の目に留まる機会も多いので
さらに嬉しいのである。
基本的には細く長くを目指しているんだけども。

ちょっと風邪気味らしく鼻が詰まって頭痛がする。
風邪薬を飲んでおいた。
まだ作業終了から1週間も経っていないのだから、
もう少し養生しようと思う。

しかしAmazonは
素人でも“出版”できるという
実に面白い仕組みを作ってくれたものである。
自分の全精力を費やせる場があるというのは
とてもありがたい。

ひたすら耐え忍んで来た“6年寝太郎”としては
やっと少し「攻勢に転じた」感が味わえそうかなぁ。
まだ何も決まっていないけど
次回作も楽しみである。

2014年7月16日水曜日

久しぶりのウクレレレッスンに行って来たのだ

疲れがドロドロと出て来る。
ダラダラ寝ることで少しずつ抜けて行く感じがする。
鼻が詰まったりしていてちょっと風邪気味かもしれない。
キモチ的にもちょっと落ちている感じである。

だから今日のウクレレは休もうと思ったのだ。
午前中起きられずウトウトとしていて
今日はお休みしようと決断する夢まで見た。
電車に乗っていて、たまたまメンバーの人に会ったので、
お休みすることを伝えてもらおうと思ったのだ。

でもやっぱりレッスンには行って来たのであった。
ウクレレの時間はいつも楽しい。裏切られない。
講師の先生のお休みが続いたので
普通のレッスンとしては一ヶ月半ぶりである。
歌のハモりや衣装の話など
発表に向けての準備が始まりつつある感じだ。

レッスン終了後に
先日作った「ハッピーバースデートゥーユー」のタブ譜を
ご要望のあった方にお渡ししたら
結局皆さんからご要望をいただいて、
全員のお配りすることになり、
次回からレッスンでも使うことになった。
人数分用意しておいて良かったのである。

そういう和気あいあいさが良いのだなぁ。
帰って来たらまたダウン気味だけど
気力をふりしぼって行って良かった。
  
本当にウクレレには救われているなぁ。

2014年7月15日火曜日

体調のバロメーターは涙の出具合い

先日のような強烈な腹痛(胃痛)の恐怖はあるけれど
首痛&頭痛&吐き気はここのところ出ていないのである。
今年の正月過ぎからだいぶ安定した感じがあって、
その後ガタガタっと来て落ち着いて、さらに安定した感じである。

今思うと年始の体調の安定は
メタボ関連の薬を止めたタイミングと一致するのだけど、
その後のガタガタは鼻炎薬を飲んでいる時期に一致する。
つまりもしかすると薬を飲み続けていることと
体調の悪化は関係しているのかもしれない。

そういう見方をすれば、
今の好調は、花粉症の時期が終わって
鼻炎薬を止めてからのこととも言えそうだし。

しかし好調とは言いながら、今日はダルさと眠さに苦しんだ。
午前中起きているのが辛くて横になったら、
昼まで起きられなかったのだ。実家詣での日なのに。
それでもなんとか実家には行って来たが、
だいぶ疲れが出ている感じがするのである。

確かに「あしながおじさん」終盤は、
自分でもかなり精神的に追い込んでいる感じがしていたし、
体調面でもあくび&涙が出なくなっていたのだ。
昨日今日でやっと少しずつあくび&涙が出て来た感じである。

つまり先週金曜日に申請作業までこぎつけたわけだけど、
そこまでたまった緊張や疲労が
やっと今週になって緩んで来たということである。
そう簡単に、終りました→休みました→回復しました!
という風には進んでくれないのである。

ということであくび&涙をバロメーターに
自分の体調を管理して行きたいと思う。
特に涙である。あくびができても涙が余りでないこともあるから。
しっかり涙が出るようになるまで、
次のお仕事に取りかかるのは止めてカラダを休めるのである。

次は何にしようかな。挿絵の美しいアンデルセンとかかな〜。

2014年7月14日月曜日

やっぱり「ポニョ」は可愛く美しい悪夢だなぁ

「崖の上のポニョ」(2008)
「機動警察パトレイバー2」(1993)
「ガメラ 大怪獣空中決戦」(1995)
そして「相棒 10」テレビシリーズなどを
立て続けにDVD&Youtubeで鑑賞する。

「ポニョ」は映像に酔って楽しむ妄想物語だなぁとか

「パト2」は静止画が多いのに見せ方が上手いなぁとか
「ガメラ」からもう20年近く経つのかとか
「相棒」も病気退職後に良く見たなぁとか
いろいろな思いもアタマをかすめながら楽しんだ。

そう言えば映画館で見た「ぽにょ」の不気味さ

かなりのショックを受けたのが
病休ダウンの2008年のことだったなぁ。
  
すでに精神的にかなりマイっていたから
あの映画を“恐い”と思ったのかもしれないなどと思っていたが
そうではなかった。
あのストーリーのぶっとびぐあいとか
やたら迫って来る魚や波とか
ポニョの妹たちの群とか
魚〜半魚人〜人間を行き来するポニョの怪しさとか、
当時の今見ても妄想大爆発不気味映画である。



特に今回ポニョのお母さんのグランマンマーレの

海面下を滑る映像の恐さをあらためて“発見”したし。



不気味にならないような“可愛らしさ”を

あざとく配置しているから
「ポ〜ニョ、ポ〜ニョポニョ♪」とか歌えたけど
全編何が起るか分からないような
一瞬にしてすべてがドロドロと溶けていきそうな、
異様な緊張感に満ちている。

そしてラストはこの

魂にクサビを打込まれるような凄まじいい構図で
有無を言わさず終らせる。




この夏は「思い出のマーニー」も見に行きたい。

あくまで公式サイトの絵の印象だけど
今までのジブリの女性と顔が違う気がする。
目鼻のバランスがちょっと変わって
印象としては、ちょっと色っぽいくなったような…。



さてさて、昨年の夏の「パシフィック・リム」に引続き、

デジタル怪獣映画「ゴジラ」も見たいし、
お仕事のペースを少しゆっくりにしながら
色々楽しい時間を作りたいものである。

温泉にも行きたいし花火も見たいしね。


“バリー”じゃなくて“ウェブスター”だ!(汗)

いやぁびっくりである。
「あしながおじさん」の表紙の表示が
“ジーン・ウェブスター”じゃなくて
“ジーン・バリー”となっていたのだ(汗)

ジーン・バリーってアメリカの俳優さんで、しかも男である。

古くは「宇宙戦争」(1953)のクレイトン博士、
ワタシ的に懐かしいのは刑事コロンボ「殺人処方箋」の
レイ・フレミング役、
近年では「宇宙戦争」(2005)にも出てた。
でも特にファンというわけではないのだ。

翻訳中もなぜか“ジーン・バリー”の名前がしばしば頭に浮かんで

  
「違う違う、“ウェブスター”だ!」

と思ったりしていたのだが、

まさかしっかり表紙に刻まれていたとは思わなかった。

でもなんで“ジーン・バリー”だったんだろう?

“ジーン・ケリー”でも
“ジーン・ハックマン”でも
“ジーン・シモンズ”でもなく…


Kindleストアの表示はまだ直っていないけど
中味の改訂は午前中に申請して、午後には完了の連絡をもらった。
びっくりした〜。



2014年7月13日日曜日

「フラガール」ソロ譜作っただけの一日

完全完璧ではないかもしれないけど
やり遂げた感の中でダラダラしていた一日。

夕べ寝る時には涙が出なくなっていて、
まぶたが目にくっついて困ってしまったが、
今日もそれほど改善されていなくて、
目薬をさしながら過ごした。

さすがに少し休まないとダメである。
エネルギーを使い切った。

今日は午後になって突然頭痛。
“いつもの”首痛&頭痛ではなく
アタマの後ろの方がピキーンとくるタイプで、
すぐ治るかと思ったら中々消えてくれず、
結局痛み止めを飲んでやっと静まってくれた。

そんな中、自分用に「フラガール」の
ウクレレソロ譜を作ってみた。
シンプルにメロディーのみである。
そしてジェイクのように
ねばっこく弾く練習をしてみようと思う。

もう頭痛は出ないと良いなぁ。




Kindleブック「あしながおじさん」販売開始!

ついに翻訳本第六弾「あしながおじさん」販売開始!
翻訳開始から約一月半での完成である。
いや〜メデタイなぁ!


販売ページに画像を追加したり
いろいろと紹介リンク貼ったりという作業は
ぼちぼちやることにしよう。

かつての教員生活的に言えば
ずっと準備してきた研究発表が無事終った感じに近いかな。
毎年のように研究発表やってた時期もあったけど。

今日はウクレレ弾いて過ごすかな。