ここ数年、
難しめの曲を一つの選んで、
自分の今年の課題曲として
8月以降の発表を目標に
練習を重ねていると、
どうしてもうまくいかないところが
出てきてしまうことがある。
もちろん練習をし続けることで
クリアできるものもあるのだが、
時間との戦いで
間に合いそうもない場合もあるのだ。
そんな時、
そのような行き詰まった状況を打開する策を
例えそれがベストな方法ではないにしても
ふと思いついたりするのである。
ふと、とは言うものの、
実際には四六時中考え続けているからね。
例えば昨年の「チャルダッシュ」では
速いパッセージでの
プリングオフの導入である。
そして今年の「エトピリカ」も
アルペジオを続けながらの左手の移動で
中々難しい場所があったのだが、
昨日か一昨日の寝る寸前、
半覚醒状態みたいな中で、
運指を標準的なものに縛られずに
ちょっと変則的に行えばイケるかも、
と閃いたのだ。
これが今年のブレイクスルー第一弾となるか。
いずれにしても、
考え続けていると何か答えが出てくるという感覚は
一曲に長期間取り組むことの
醍醐味の一つかもしれないな。