2021年5月23日日曜日

人出の多さは一種のデモである

コロナ陽性者の多い都市部でも
上からの自粛の呼びかけにも関わらず
人手が減らないのは、
一種のデモじゃないかと思う。

日本には表立ってすぐにデモをする文化は
あまりないのだけれど、
さすがに、政府に呆れ、嫌気が差し、
NOを突きつけているのが、この人出なのだ。
 
自粛慣れという声もあるが、
それ以上にこれは、
政府や政治に対する反抗の現れだと思う。
 
オリンピック&パラリンピックのゴリ押しに、
きちんとした検証も展望も説明もない
泥縄式で、思いつきなコロナ感染対策に、
みんなもう匙を投げたのだ。

何を言っても変わらないのなら、もういい、
こちらも、そちらの言うことを聞かない、
勝手にさせてもらう、と。

いざという時には、
ちゃんとした人たちがいて、
きちんとした分析をした上で、
しっかりと説明を尽くして、
みんなを納得、安心させた上で、
適切な手を打つものだとばかり思っていたのに。

日本ってダメじゃん、なことばかりの一年に、
みんなうんざりしちゃったんだろう。

「言うことを聞かない」というのは
デモという文化があまりない日本における、
精一杯の政府批判行動である。

慣れとか自粛疲れとか的外れなことを言っていると、
どんどん収拾がつかなくなるかもしれない。