2015年5月31日日曜日

東京周辺アート・フェスタまとめ

どうもアートフェスが盛況なような気がするのだ。
ブースを構えて、オリジナル作品を展示・販売する形式の
大規模アートフェスである。

大量生産ではなく一点もの、

有名ブランド商品ではなく無名オリジナル商品という、
新しいかたちでの商品流通の場が
急激に求められるようになった感じである。
これもある意味、景気が上向きという気分の反映かしら?

ニッチな商品やマイブームにぴったりな作品に

ここでなら出会える(かもしれない)場を、
出店者も来場者も共に協力して作り上げているっていう
「売って楽しい、買って楽しい」お祭り気分も
大きな魅力なんだろうな。

デザインフェスタは相変わらず大盛況な上に、
本体とは別に年一回の學展も始めたし、
ほかのアートフェスも出店者数&来場者数は増加傾向だ。
それ以外にも、ギャラリー主催のアート展が
規模を大きくして開催するケースもあるし。

ということで東京周辺のアートフェスをまとめてみた。


デザインフェスタ

 開催:年2回(5月、11月) 2日間
 場所:東京ビックサイト
 規模:出展者 12,000 出展ブース 3,400
    来場者 54,000(2014年)
 特徴:老舗にして中心。出店者も来場者も熱気が凄い!

ハンドメイド・マルシェ

 開催:年1回(5月 or 6月)
 場所:パシフィコ横浜
 規模:出展者 2,000 出展ブース 1,800 
    来場者 17,000(2014年)
 特徴:ハンドメイドクラフト中心でステージなどは無し。

ハンドメイド・イン・ジャパン

 開催:年1回(7月) 2日間
 場所:東京ビックサイト
 規模:出展者 2,891 出展ブース 2,360 
    来場者 32,067(2014年)
 特徴:オンライン・クリエイターズマーケット
   「Crema(クリーマ)」が主催するフェス。

規模が小さくなるとこのあたり。

    
ヨコハマ・アート・デパートメント
 開催:年1〜2回(3月、9月、12月など) 1日のみ
 場所:横浜創造都市センター
 規模:出展ブース 135
    来場者 700(2014年)

Art Village Party
 開催:年1回(7月) 3日間
 場所:横浜赤レンガ倉庫(2015 年)
 規模:出展ブース 150

このほか、名古屋まで足を伸ばせばクリマがある。

クリエーターズ・マーケット
 開催:年2回(6月、11月、12 月など) 2日間
 場所:ポートメッセ名古屋
 規模:出展者 4,300 
    来場者 60,880(2014年11月)

もちろんワタシの知らないものもまだまだあると思う。

なかなか面白くなってきたぞ。

2015年5月29日金曜日

久しぶりに翻訳仕事に集中した一日

一日ずっと翻訳仕事をしたのは
ずいぶんと久しぶりな気がする。
まだデザフェスから2週間だから、
イベントへの集中力から考えれば、まぁ仕方ないかな。
その後もCG関係の作業を続けていたし。

相変わらずオズの奇想天外な設定は面白い。
今日はヘンリーおじさんと旅行中のドロシーが、
嵐にあって見知らぬ土地に流れ着いた場面だ。

お腹が空いたドロシーと相棒ビリーナは、
ランチボックス(お昼のお弁当)が生る木を見つけるのである。



隣の木には
ディナーペイル(夕ごはんの桶)が生っているという
言葉遊びがまた楽しい!

そしてドロシーが言う。

「正確に言えば、〝ランチ〟は朝ごはんじゃないわ。
 でもお腹が空いている時には、朝に〝夕ごはん〟を食べることだってできるの。
 文句なんか言うもんですか。」

ドロシーは一人荒海に飲まれ、
ヘンリーおじさんとも生き別れになり、
ぐしょぐしょの体で、腹ペコという、極限状態にいたのだ。
それでも、こういう落ち着きとユーモアを忘れないっていうのは、
日本人にはないものである。
たとえファンタジーの中のことだとしても。

特にオズの物語は、こうした飄々とした感じが強くて、
とっても面白いのである。

2015年5月28日木曜日

フォトブックがスゴイ!

今回デザフェス初お目見えとなったのはカレンダーであった。
しかしカレンダーは賞味期限付きなのである。
カレンダーとしての役割が終わってからも、
絵が気に入っているからといって
そのまま飾っておくことは、まずないと思うのだ。
当然、期限切れのカレンダーを
デザフェスで商品として並べることもできない。

という点から、

次回はカレンダー以外で何か出せないかと考えていたら、
な〜こが探してきてくれたのだ、フォトブック・サービスを。

画集「Close Encounters 2011」を作ろうとした2011年春、

そもそもは気軽にフォトブックでも作るつもりだった。
しかし当時はその品質と価格にまだ難点があったので、
中途半端なものを作るくらいなら、
きちんと印刷会社に頼んで
しっかり印刷&製本してもらおう、ということにしたのだ。

ところがあれから4年、フォトブックも進化していたのである。

な〜こが見つけてきてくれたのは
しまうまプリント」という会社である。
ネットでデータをアップし、必要な手続きを経て注文すると、
完成品が送られてくる仕組みだ。
そこのフォトブックが 、なかなかスゴかった。

とにかく安い! 36ページフルカラーで298円(税抜き)!

さらに、高級感のある無線綴じ!
そして、マットコーティングのカバーが付く!

これで印刷品質が良ければ文句無しである。

そこで、試しに一冊注文してみたのだ。
すると注文した翌日には発送完了の連絡があり、
三日後の今日、ゆうメールで手元に届いたのである。早い!
ちなみにゆうパック発送を選べばもっと早く届く。


サイズはA5スクエア(148mm×148mm)

下の余白にタイトル(日本語&英語)を入れてみた


もちろん印刷屋さんに頼んだ画集と比べれば

品質は劣る。しかしワタシ的には十分なクオリティーである。
オリジナルの絵の詳細さや繊細さが、ちゃんと活きているのだ。
これが300円ほどでできちゃうというのは、ちょっと驚異的である!
それもたった一冊から作れるんですから!

印刷用紙は選べない、カラーが若干薄い、

印刷文字に
1980年代末のワープロ専用機のような
若干のかすれと弱々しさがある、
というような点もあるが、正直気になるレベルではない。

レイアウトもページごとにできる(19パターンから選べる)ので、

左・右・上を詰めるレイアウトにしたら、
それなりの迫力も感じられるものとなった。

こりゃ次回デザフェスの目玉商品になっちゃうかも!

な〜こ、見つけてくれてありがとう!

Kindle第13弾は「オズのオズマ姫」に決定!

オズ・シリーズの中でも
第1話「オズの魔法使い」
第2話「素晴らしきオズの国」とともに人気の高い
第3話「オズのオズマ姫」が、
Kindle完訳文庫第13弾に決定である。

オズの物語はボーム作だけでも14作あるが、
少なくともこの初期3作は訳したいと最初から思っていたし、
特にこの第3話は、
第1話と第2話が一つにまとまるような内容で
第1話のドロシーも再登場する、
一つの〆のような作品なのだ。

この頃(1907年)は印刷技術が飛躍的に進歩する時期で、
この「Ozma of Oz」の挿絵も
それまで以上にカラー のものが増えた。
その色使いも実に繊細なのである。


オズ・シリーズはその後も続くけれど、

挿絵の充実度的には、今作が一つの頂点と言っても良い。

久しぶりにオズを訳し始めて、
このポップさはやはり独特だと思った。
主人公たちの内面にほとんど入り込まず、
奇想天外なキャラクターや
突飛なストーリー展開を楽しむというスタンスは、
のびのびした楽しさにあふれている。

夏が来る前に出版したいなぁ。

2015年5月27日水曜日

新作CG「隠れ家」02

「隠れ家」の別バージョン。
オブジェクトやレイアウトは同じ。

隠れ家02
 
隠れ家01

01も02も、どちらもそれぞれ味があるかしらね。

この二つを合成する、という手もあるかな。 

「最終兵器彼女」に泣く

もう15年も前の作品なのであるが、
“セカイ系”を代表する作品だなどとも言われ
タイトルを目にするたびに一度読みたいと思いつつも
結局先延ばしにしていたのだ。

でもなぜか今突然思い立って、

この「最終兵器彼女」(全7巻 完結セット)を
中古で買ってしまったのだ。


 
そして届いた今日、一気に全部読んだ。
何回か泣いてしまった。

いろいろ突っ込みどころはあるだろうが、

自分の気持ちにシンクロするかどうかに
そういうことは関係ないみたいである。

好きな人に対する

切ない思いとか、
感謝の気持ちとか、
楽しい思い出とか、
ちょっとした笑顔とか、
そういうものがやたら思い出されてしまった。

劇的な愛、運命的な恋を夢見る十代にウケるのはわかる。

でも、いろいろ経験して、年をとったところで、
実際にそういう人に巡り合って
実際にその大切さをしみじみと感じているワタシの琴線にも
かなりストレートに触れてくれたのである。

はぁ、もう今日は疲れたな。


Art Villege Partyに魅かれる

ガレリア原宿主催の
Art Villege Party(第10回アートコミュニティ展)
参加者募集のお知らせをいただいた。
デザインフェスタで名刺交換した方からのメールである。




出展審査なし、販売自由など、
コンセプトはデザインフェスタに似ている。
150ブースということは
昨年参加したYOKOHAMA ART DEPARTMENT(YAD)が
最大で135ブースだから、
同じくらいの規模である。

ただしこちらは赤レンガ倉庫という

ロケーションの良さが魅力だ。
YADが横浜創造都市センターという
あまり観光とは縁のない場所だったのに対し、
こちらはたくさんの観光客が立ち寄ってくれる可能性がある。

とは思ったものの、

正直7月後半に向けて再び準備となると、
わずか2ヶ月先のことだ。
気持ちを高められるか微妙である。
加えてこちらは三日間なのだ
(基本11:00〜19:00で最終日のみ〜18:00)
デザフェスほど人の出入りは目まぐるしくはないだろうけれど、
三日間となれば準備的にも体力的にはかなりキツイ。

出るならMブース(28,000円)が魅力だけどなぁ。

でもやっつけ仕事では成果が得られないのは
経験上明らかだし。
やるからには作戦を練らねばならないのだ。

募集は一応6月末が〆切であるが、

ブースが埋まり次第終了である。
6月16日のデザフェスの結果が落選となったら、
急遽申し込むという手もあるかもだが、
その時点ではもう埋まってしまっているだろうな。

やるならデザフェスの当落関係なく、

覚悟を決めてきちんと準備して参加すべきであろう。

う〜ん、悩ましいなぁ。


ちなみに“villege”って“village”のmisspellingかしら?


2015年5月26日火曜日

新作CG「隠れ家」01

超久しぶりのCG作品。
ただし、一応まだ素材の段階で、
もう少しいじる予定。

それでもレンダリング40時間。
まあそれはどうでも良いことなんだけど。


こういう場所に行きたい
そういう場所を描きたい
そんな空気が出せそうかな。

2015年5月25日月曜日

ちょっと燃え尽きた感じ

ほんの2ヶ月前には
城崎&京都旅行を楽しんでいたのに、
そのあといきなり慌ただしくなり
Kindle本やらウクレレやらデザフェスやらの準備と本番で
嵐のように過ぎていった2ヶ月であった。

そのラストを飾るデザフェスが終了して一週間。
次回デザフェス申し込みも終わり、
フォトブックテスト版の注文も済んで、
取り敢えず、目の前には
長く単調な日々が広がっている今日である。

翻訳のお仕事に戻る時だ。
ただし、CG制作も少しがんばる。

今までで初めて、デザフェスに新作を出せなかったからね。
リピーターの方がいることもわかってきたので、
過去作でまだ展示&販売したことのないものと、
堂々たる新作をば、
次回デザフェスにはぜひとも用意したいのである。

と思ってはみるものの、
さすがにちょっと腑抜けた感じである。
一仕事終えたあとの、放心状態っぽい。
先週はまだ緊張感が残っていて、
体調の不安定さの方が目立っていたけれど、
そちらが安定しつつある中で
今度は気持ちの方が緩んできたのである。

それも良かろう。時間はある。

翻訳は集中力と持続力が勝負である。
丁寧で地道な作業の積み重ねが大事なのだ。

CGは直感と執念がものを言う。
売れ線の分析からは絶対に導き出せない。
要するに自分が行きたい場所かどうか、
飛び込みたくなるような世界かどうかを、
しつこく追い続けるのである。

だから翻訳もCGも、惰性ではできないのだ。
もう少し気力体力が充実してこないと、
作業に向かうことは難しい。

あ、体力で思い出した……。
自転車を買おうかな。
クロスバイクってやつを。

2015年5月24日日曜日

カレンダーからフォトブックへ

今回、試作品的にカレンダーを作ってみた。
でも、6月〜12月という中途半端な時期ということもあるし、
絵が9点入っているとは言え自分で選べるわけではないし、
予想通り、ほぼ画集の景品と化してしまった。
ただ、手に取る人は少なからずいらしたので、
“賑やかし”としては十分役に立ったと思う。

そんな反省点を踏まえて、
カレンダー作りは一応今回限りとしたい。
やっぱり、売れ残りを次回に持ち越せないというのは、
固定客を見込めない一発勝負の場では苦しいのである。

その代わり、今新たなプロジェクトを立ち上げるのである。
(うわ、おおげさな……)

それは、フォトブックによるミニ画集制作である。
今考えているのはA5スクエアサイズで
画像が36点のフォトブックだ。
価格は一冊数百円で出せるはずである。

実際のところ見ず知らずの“作家”の画集を
いきなり1,800円出して買うというのは
相当勇気がいると思う。
それでも買ってくれる人の数というのは
フォトブックを出しても、あまり変わらない気がする。

画集を買うまでは思い切れないけれど
ポストカードを何枚も買うんじゃ物足りないというような人向けの、
ポストカードと画集の間を埋めるような品に
なってくれると良いなぁと思うのである。

収録点数も約半分で、画像サイズも小さくなるけど
数百円なら手を出していただきやすいと思うのだ。 

今考えているプリントサービスでは、

・値段が格安な上に、一冊から作れる
・ネット上でかなり自由にレイアウト可能
・カバー付き
・完成までの期間が短い(一週間かからない)

などなどと、とても魅力的なのだ。

フォトブックって、
初めて画集を作ろうとした2011年の頃に比べて、
知らない間に、ものすごく進化していたんだなぁ。

これから気合いで作業すれば、
今週中にも仮に作った一冊が手元に届くかもしれない。
このフォトブック制作は、な〜このアイデアで
な〜こが見つけてくれたプリントサービスだ。

“仕事”の上でも、良い相棒なのである。

2015年5月23日土曜日

ホテルに泊まる夢

どこかの街に、出張で来ている。
そこは巨大なアミューズメントパークのある街で、
ワタシはその近くの、大きなデパートをうろついている。
エスカレーターで上ったり下りたり
物珍しげにあたりを見回しながら
雑踏の中を当てどもなく進んで行く。

しばらくして

(そろそろ宿に行こうかな。)

と思う。

アミューズメントパークでいつも賑わっている街なので、
ホテルはいつでもどこでも満杯だ。
そこでワタシは、いわゆるラブホテルに
一人で泊まることにしていたのだ。

結構安く泊まれるし
風呂まわりなどのアメニティが充実していたりするから
地方から東京へ出張で来た人が意外に利用していると
昔何かで読んだことがあるが、
それを今回実践してみたのだ。

そのラブホテルは何とデパートの2階にあった。
エレベーターが2階に着き、ドアが開くと、
まるで“どこでもドア”をくぐるったように、
目の前に昭和の街並みが再現されていた。
一歩踏み出すとそこには泥道が広がっているのだ。

(ここもアミューズメントパークの一部なのかな?)

そう思いながら、
ちょっとうらぶれたラブホテルを見つけて中に入る。

するとすぐ後から男女5〜6人のグループがやって来る。

「あぁ、ここだ、ここだ。」

と言う声が聞こえる。
どうやら彼らも出張でやってきたようで、
男女別れて別の部屋に泊まるらしい。
でもとりあえず、どちらかの部屋で
ミニ宴会を開くような相談をしているのであった。

(むこうもこっちも、
 “ラブホをラブホらしく使わない仲間”ってことだな。
 でもさすがに宴会はまずいんじゃないかな、
 ラブホをラブホらしく使っている人たちに対して……)

そんなことを考えながらロビーでダラダラしていると
外が何やら騒々しい。

窓から外を見てみると、
近くのアミューズメントパークから
クリスマスをお祝いする巨大なオブジェが
風船のように宙を漂いながら近づいてくるのだ。

サンタクロースがいたかもしれない。
怪獣みたいなものもいる。
いろいろなキャラクターが団子状に固まって、
こちらに向かって転がってくる。
風船なはずなのにどのキャラクターも実にリアルだ。

でもその塊は、
通り道にある建物をなぎ倒しながら、
こちらに迫ってくるのだ。
ビル群の一角が次々とガラガラ音を立てて崩れてゆく。
それなのにあたりは拍手喝采の大歓声である。

(もしかするとこのデパートに激突するかも……)

でもそうやって
建物もろとも命が尽きるかもしれないことに
ワタシは妙に興奮しているのだ。

というような夢。

不安さは微塵もなく、
なんだか楽しかったのである。


2015年5月22日金曜日

デザインフェスタNo.42出展申込み完了!

本日12時から受付開始となった
デザインフェスタNo.42(11月21日&22日)に、
さっそく申し込んだ。

今回の申込みの最大ポイントは、

これまでのMブース(1.8m×1.8m)を止めて、
Sブース(1.8m×0.9)を2つ希望したという点である。

つまり奥行きのある正方形ではなく、

通路に沿って細長く延びる
0.9m×3.6mのスペースになるのだ。

背面の壁が倍になるので、

多くの作品を一気に見渡せるようになるし、
奥行きが半分だから、
近づかなくてもよく見えるのである。

前からこのかたちに興味があったのだが、

実は面積的には同じでも
料金的には若干高くなるのだ。
Mブースが両日で41,000円のところ、
Sブース×2では44,000円になる。

これまでは、

少しでも参加費を抑えたいという思いから、
Sブース×2プランには手を出せないでいたのだが、
次回は大きく賭けに出ることにしたのだ。

今回のMブースは、やはり間口が狭いから

人が集まるとすぐに一杯になってしまった。
二、三人テーブルの前に立ってしまうと、
壁の絵も見えづらくなるし、
画集のあるテーブルにもポストカードのある棚にも
気軽に近づけなくなってしまうのだ。

つまり、もっと広々していれば、

もっと多くのお客さんに見てもらえるし、
もっと多くの売り上げが期待できるんじゃないか、
そう考えたのだ。

新しいブースレイアウトを考えると

ドキドキ、ゾクゾクしちゃうなぁ。

でも、まずは抽選に受からなければならない。

発表は6月16日(火)で、
14時~18時にメールで連絡が来る。

いろいろ考えるのはその後にしよう。


悲しいほどのプチ贅沢

とにかく定職につけない不安定なカラダである。
だからわたしは超貧乏なのだ。
翻訳で月々入ってくるお金も、
イマドキの高校生の小遣い程度であるし、
絵が売れるなんて、滅多にないことだし。

“わが家”としては、むしろお金はある方なのだが、
いずれ出て行こうと思っている身だから、
“わが家”のお金に頼りたくはない。 
つまりは貯金を食いつぶす生活なのだ。

だから、あぶく銭だとわかっていても、
デザフェスでお金が入ると嬉しくなる。
次回のデザフェスまでこれを大事に使って、
できるだけ貯金をおろさないようにしよう、と思う。

一方で、少し贅沢しても良いかなという気になる。

例えば、自動販売機のコーヒーは
100円じゃなくて130円のを買っても良いかな、とか、
カップ麺は
TOPVALUE(イオン)の88円じゃなくて、
Value Plus(東急ストア)の90円でも良いかな、とか
そういう程度のプチプチ贅沢である。

あぁ、書いていて悲しくなってきた……

しかしこれが、
自販機の缶コーヒーじゃなくて
1リットルパックを買ってボトルに詰めて飲むとか、
カップ麺じゃなくて
そうめんでも湯がいて食べる方が安上がりじゃん、
とならないのが、
かつての“栄華”が忘れられないワタシの弱いところなのだな…

情けない……いろいろな意味で情けない……

しかし、そうやって追い詰められているからこそ、
いろいろチャレンジするのかもしれない。
ある意味、ハングリー精神が求められるのだ。
でもそこで、
じゃあスーパーでパートの仕事をしようか、とならないのは、
もちろん体調が不安定だということが大きいが、
もう一つ、やっぱり自分らしさを出せる仕事がしたいと
思ってしまうからなのだ。

やがてスーパーのパートを本気で考える日が来るかもしれない。
でもそれまでは、つまり、貯金が尽きかけるまでは、
自分らしい“仕事”を探そうと思うのである。
今のところそれは、“翻訳のお仕事”というか、
“Kindle翻訳本を出すお仕事”である。
  
130円くらいのカップラーメンを
堂々と買える日が来ることを夢見て。
あ……すげえ悲しい……

2015年5月21日木曜日

倒れるように寝てしまったのだった

昨夜はどうにも眠くて、
9時にはベッドに入ったまま、朝まで寝てしまったのだ。
デザフェスの疲れが癒えぬままに、
火曜に実家へ行き、
昨日はウクレレに行き、
やっと休めると、カラダが思ったようだった。

本格的に準備を始めたのは直前であっても、
少しずつ気持ちを高めつつ、
実際のブースや現場の様子をあれこれ思い描きつつ、
いろいろな不安と戦いつつ、
かなり前から備えてきたわけだからね。

出来上がったものを見るとシンプルに見えても、
そこに行き着くまでに試行錯誤しつつ、
決断に決断を重ねて一つのカタチにしていくのは、
かなりの集中力とエネルギーがいるのである。
それは、まだまだ不安定なワタシ的には
けっこうハードなことなのだ。

プレゼン大好き英語教師として
毎年のように研究発表を行っていた り、
打たれ強いボランティア担当として
地域を駆けずり回っていたりした
元気ハツラツなつもり・・・でいた頃からすれば、
まだ復調具合は60%ぐらいだろう。

ただ、もう100%にはならない気がするのである。
当時の100%は、実はもうどこかタガが外れていて、
暴走していた状態だったように思うのだ。
だから80%ぐらいな感じで、
ちょっと不調になったらすぐ横になるような生活で
ちょうど良いのかもしれないな。

今日はダラダラするぞ。

2015年5月20日水曜日

今日はウクレレ教室

今日は、10日ほど前にウクレレソロを演った方の
ウクレレ教室である。
まだデザフェスの疲れも癒えぬうちに、
一時間半のウクレレ・レッスンはなかなかこたえたのだ。
いつも真剣だからね。

今トライしているのは
ウクレレ・ソロのハモりである。
メロディーが一応弾けるようになったところで、
今日からハモりのパートの練習が始まった。

自分だけのソロというのも大変だが、
気持ちを合わせて2パートでハモるというのも大変だ。
もちろんまだ音符がちゃんと追えないので、
テンポが狂う、リズムが乱れる、音量がバラつく。
自分にも余裕がないから、もう必死である。

でももしかして、先生としては
これを今年の発表曲にする心積もりなのかな?

ヘリョヘリョしながら何とか最後まで集中し、
レッスンが終わったらもう全身ダルダルで、
ほかの方々と談笑する余裕もなかった。

でもこれで、
ウクレレソロから続くイベントの嵐が
やっと一段落ついたという感じ。

そろそろ翻訳第13弾に取り掛かろう。
ウクレレ発表とデザフェス出展のおかげで、
翻訳がだいぶご無沙汰になってしまったからなぁ。
「ピノッキオの冒険」の販売開始が5/5だから、
2週間以上空いてしまった。

しかし……
不調の波と戦いつつも、
次々といろいろやっているなぁ、ワタシ。

昔の書き置き

ちょっとデザフェスのお片づけをしていたら、
昔のファイルの隙間から付箋紙が出てきた。

「行く気になれないようなら
 旅行キャンセルして下さいね。
 キャンセル料払いますから。」

うわ……こ、これは……
  
今はこんなに仲良しなな〜ことワタシだが、
実は3年前に、わずかひと月半ではあったが
一度別れているのだ。

すでに一緒に旅行することになっていて
その手続きも済んでいたのだけど、
とても旅行に行けるような雰囲気ではなかった。
直接顔を合わせられそうにもなかったので、
付箋紙にこんな書き置きをして
部屋に残したのだった。

この付箋紙は、
復活してから返してもらったんじゃなかったかな。

うう、辛いなぁ。
あの時のことを思うと、今でも苦しくなる。
もちろん復活したから今があるわけだし、
それ以降、より一層関係が深まったと思うけれど、
それでもあの時の悲しさはしっかり刻まれている。

そう、
もしかするとまたそういうことがあるかもしれない、と
今でも心のどこかで思っているのだ、ワタシは。
だからこそ、今一緒にいられる時間を、
とにかく大切にしようとしているのである。

それはこれからも変わらないだろうな。
一緒に暮らすようになっても、
籍が同じになっても、
変わらない気がする。

もちろんそれまでもずっと
な〜このことを好きだと思っていたけど、
そういう大事な人だということに、
あの時気づいたんだろうなぁ。

デザフェス完全黒字化計画

ダルさはまだ残っているが
昨日の頭痛は消えた。
でもちょっと風邪っぽいのかもしれないな。
少し養生しないと。

さて今回のデザフェス、
予想以上の成果をあげたことは確かなのだが、
越えたと喜んだ損益分岐点は、
かなり甘い設定なのであった。
つまり、まだ印刷関連費(用紙&インク)を
含めていないのである。

仮に印刷関連費まで含めると
損益分岐点は133,870円であり、
まだまだ程遠い金額なのだ。

もっと言えば画集だって、
販売価格1,800円では元が取れない。
その分も含めると、今回の場合、
実は15万円ぐらいに達しないと
胸を張って黒字だとは言えないのである。

え〜! 前回はその半分にも満たなかったのに?
と、我ながら驚いちゃうのだが、
でもそこを目指そうと思えるところまで
今回やっとたどりついたということだな。

そう、もし次回もまた当選したなら、
その時の出展費&印刷関連費をすべて含めた、
完全黒字を目指そうと思うのだ。

わずか二日間のことである。
それで食べていけるとかいうことではない。
  
でも、こうして戦略を練って、
より魅力的な空間(ブース)を作り上げようとアタマをひねり、
その結果、売る方も買う方もより大きな満足を得られるなら、
それでこそデザフェスという
創造と工夫と出会いの場に出展する
意義があるんじゃないかと思うのである。

ああ、しかし、疲れたなぁ。
ウクレレソロにデザフェスと続いたから
ちょっと疲労困憊&放心状態か。
そして風邪かしらね。



2015年5月19日火曜日

頭痛でダウン!

売上が前回比1.4倍のということは、
ブースに来てくださった方も
1.4倍くらいに増えたと言えるかもしれない。
少なくとも、目の前の路地裏のような狭い通路を
左右に三列の人波が行き交うほどの
超混雑ぶりだったのだ。

そんな目がまわるような濃密な時間を

8時間×二日続けたのである。
目、肩、腰への負担は相当なもので、
つねに臨戦態勢という緊張からくる心身の疲労も
かつてないものだったに違いない。

当日不調にならなかったのは奇跡であった。

だから、昨日午後から頭痛が始まったのも
当然と言えば当然なのであった。

それでもありがたいことに

“二日酔いシンドローム”ではない。
つまり二日酔いのような吐き気を伴ってはいないのだ。
根っこは同じく
緊張からきた自律神経失調だと思うが、
“二日酔いシンドローム”でないのは本当に助かる。

とはいえ、苦しいことは苦しい。

痛み止めを飲んで少し楽になったところで寝て、
夜中に目が覚めて冷えピタを貼り替え、
今朝も早くに目が覚めて痛みが消えていなくて、
結局また痛み止めを飲んで
新しい冷えピタを貼っているのである。

でも、この程度で乗り切ったのである。

体調の回復を実感するなぁ。

ふと、一つ目の女の子がタコを食べているという

シュールな絵のTシャツを来た若い女性と
そのカレシと思われるカップルとの会話を思い出す。

「その一つ目、面白いですね。」


「え? ああ、ありがとうございます。

 単眼ちゃんですね。」

「単眼ちゃんて言うんですか。でも似合ってますね。」


「こいつ変なんですよ、こういうの好きで。」


「また、あたしのことを変人扱いするぅ。

 ねぇ、言わなかったっけ、前のカレシ、
 CGアーチストだったんだよね。」

「へ〜え…。」


う〜ん、どうなんでしょう、突然元カレの話とかされて、

今カレとしては、複雑な心境では?
オレと一緒にいるのに、今元カレのこと思い出したな、とか。
などと要らぬ心配をしてみたり。

それからこんなやり取りも思い出す。


「おお、おかしい。アタマおかしい。

 アタマどうなってるんだ?」

と、興奮気味に絵を見てくれている人に向かって


「寝癖で髪の毛が、よくアトムになるようなアタマです。」


と、ニコニコ笑いながら答えていたな〜こ。

面白すぎでしょ。

頭痛と疲労感はまだ取れないけれど、

その辛さもこうした楽しい思い出で和らぐのだ。

今日は火曜日。毎週恒例の実家詣での日だ。

歯を食いしばって行ってくるかな。

2015年5月18日月曜日

デザフェスでの面白い一言集

以下、今回のデザフェスで耳にした、
楽しくて嬉しい一言集である。

ワタシとの直接の会話の中ではなく、
ブース前を通りかかった出会い頭に、
一人で、あるいは友だちに向かって
思わずつぶやいてしまった、みたいな感じだったのが、
また一層嬉しかった。

・「意味わかんない。何これ? スゴすぎ。」
・「アタマおかしいんじゃない?
  絶対アタマおかしい。
  一番アタマおかしそうなやつ(作品)を買おう。」
・「これは、おだやかじゃない。」
・「ぐっときちゃう。」
・「見てるとドキドキしてくる。」
・「毛穴が開いちゃう。」
 (↑「鳥肌が立つ」と言いたかったらしい)
・「何があった?」
・「吸い込まれる。」
・「行ってみたい場所ばっかりだけど、
  でも、行ったら帰ってこれなさそう。」
・「何これ、念写?
  いや、仮に念写だとしても、これはありえない。」

どちらかというと、
男性に受けるタイプの絵かと思っていたのだが、
意外にも、多くの女性の方からも
こういったつぶやきをいただいた。

みなさま、楽しいつぶやきをありがとうございました。
笑わせていただきました。
そして元気と励ましをいただきました!


売り上げ目標達成!

4月に損益分岐点として102,650円、
大きな売り上げ目標として
10万円という数字を出した。
内訳は以下の通りだ。

 ブース代(Mブース/両日):  42,100円         
          凹型パネル:  33,000円         
       会議用テーブル:    2,650円         
      カレンダー制作費:  24,900円         
            合計:   102,650円         

一応の目標は前回と同じ出品代をクリアーすること。
つまりブース&壁面パネル&テーブル77,750円であった。

さて今年のデザフェスの結果は?

まず出品代77,750円は、軽くクリアである。
そしてなんと、大目標10万円も越え、
さらに、上記の損益分岐点すら越えたのであった。
パチパチパチ!
売り上げ金額は前回の1.4倍である!

その原動力は、一枚150円のポストカードであった。
前回の173枚から、今回は290枚に大幅増だったのだ。
最終的にSold Outになったものも多かったから、
もっと用意していたら売上枚数300枚は越えただろう。

すげぇぜ、オレ。
いやいや、みなさまのおかげです。
カレンダーが、ほぼ無料のオマケ状態だったにもかかわらず、
この売上金額は驚異的である。

もちろん、今回もこの他に印刷費31,229円がかかっている。
インクや印刷用紙や袋などの購入費で、
次回に回せる分もかなりあるから
“今回用の出費”とは言えないんだけど、
欲を言えばそこまでカバーできるようになりたい。
目標はあくまで高く掲げてみたいと思う。

でもこうやって着実に売り上げが増えてくれると、
やりがいもあるし、チャレンジもしたくなるのである。
次回は、さらなる商品展開を狙いたいぞ。
それもまた、な〜このアイデアなのだ。
  
まずは出展が当選するといいなぁ。
申し込みは今週5/22(金)からで、
当選発表は6/16(火)
当選すれば次回vol.42、11/21(土)、22(日)に
出展となる。


デザフェスNo.41無事終了!

天気予報が二転三転して結局雨模様の初日。
いつものように駅から遠くに見えるビックサイトも、
小雨にけぶっている。
あれが二日に渡る“決戦の場所”である。



いつもながら開場前からお客さんが

長蛇の列をなして並んでいる。
これを見ると、このデザフェスの凄さを感じる。

「1万2千人のクリエーターと、6万人の来場者が集まる、

アジア最大級のビッグアートイベント!」

ですから。




今回初の三面ブース。

予想通り今までのL字ブースより圧迫感があるが、
以外に、壁に囲まれている居心地の良さもある。
真上のライトから、けっこう光が降り注いでいたので、
ブースが明るく、展示作品も見やすかったからかもしれない。

さぁ、ブース作り開始!



  
今回は過去最多の32作品を壁面展示する。
前回から、スチレンボードをやめて
ビニール袋入りの販売品を
そのまま壁にピン留めすることにしたので、
所狭しと敷き詰められるようになった。
もちろん荷物も大幅軽減である。


  
A3の展示完了。
三面を絵に囲まれると、さすがにその濃さに圧倒されるなぁ。
退路は断たれた、あとはこの絵たちとともに攻めるしかない…
みたいな気分だ。


  
ブース完成!
ポストカードも手製の棚にきれいに並んだ。
助っ人な〜この力作である。


  
両隣がブースという立地だと、
遠くからも見えづらいので
埋もれてしまってお客さんが減るかと思いきや、
休む暇もないくらいの大盛況。

ブースが立ち並ぶ狭い路地だったので、

逆にお客さんたちはゆっくり歩くことになり、
自然と目に留めてもらえたようなのだ。
そこでの
「写真ではありません」の効果は絶大であった。

「『写真ではありません』だって!」

「え〜!」

みたいなやりとりが途絶えない。

みなさん、思わず口に出してしまうみたいなのだ。
絵が多いコーナーだったこともあって、
逆に“文字”が新鮮に映るのかもしれない。
友達と来ていたら、「見て見て!」と言いやすい
格好の話題になれたのかもしれないな。



ということで、

初日ですでに「SOLD OUT!」のポストカードが出始め、
二日目終了時には「SOLD OUT!」だらけになってしまった。
かなり多めに用意していったつもりだったのだが、
それを上回る勢いであった。

そして、当初抱いていた三面ブースの不安もなんのその、

終わってみれば今回は、
過去最高の売り上げになったのである。
加えて嬉しかったのは、
確かに二日間疲れ果てはしたけれど、
頭痛や頚痛や吐き気やいたたまれなさなどの不調は
まったく出なかったのだ。素晴らしい!
つまり来客&売り上げだけでなく、
体調的にも過去最高だったのである! ヤッホー!

ああ、良かった良かった。

すべては、ずっとそばにいてサポートしてくれた
な〜このおかげである。
ブースのセッティングや片付け作業から、
接客や袋詰めや、お昼の買い出しなどにも行ってくれたのだ。

何より、隣でニコニコしていてくれるだけで

ワタシはとっても安心していられるのである。

な〜こも二日間疲れただろうに、

文句一つ言わず、不機嫌な表情一つ見せない。
お客さんにもずっとニコニコと楽しそうに接してくれて、
ワタシのことを絶えず気遣ってくれて、
二人で最後まで楽しくお店を出していられたのだ。
これは本当に凄いことだ。

出店の面白さに加え、

な〜このありがたさもあたらめて実感した
今回のデザフェスであった。
疲労困憊だけど、ああ、満足。

2015年5月16日土曜日

デザフェス準備完了!

な〜こと一緒にケーキを食べて
エネルギーをため込む。
“な〜こと一緒に”というところが大事である。
ニコニコ笑いながら楽しく食べるからこそ、
ココロとカラダのエネルギーになってくれるのだ。



そして梱包&カートへの取り付けも完了。
昼間の予報がその後変わり、
明日は朝から雨らしい。
昼間一旦上がるが、その後また雨だという。

そこで一応雨に濡れても大丈夫なように
ビニール袋で箱を覆ってみた。
濡れる可能性があるのは
「自宅→最寄駅」と、「国際展示場駅→ビッグサイト」の一部だ。
それほどの距離ではないから、これで大丈夫だろう。



グズついた天気とはいえ、気温はそこそこ高いようだし、
特に明日は蒸し蒸しするらしいから、
半袖&サンダルで乗り込む予定である。 

さあ、二日間頑張るぞ!