2022年2月3日木曜日

芸術新潮「楳図かずおの大いなる芸術」

 

もちろん
怖い話の迫力とおぞましさも凄まじいが、
ここにしかない異様な世界と展開に
終始、愛おしさと悲しみがあふれているのが
「わたしは真悟」の大きな魅力である。

2018年の第45回アングレーム国際漫画祭で、
「永久に残すべき作品」と認められた作品に与えられる
「遺産賞」を受賞したのもうなずける、
大好きな作品なのだ。

その「遺産賞」も一つのきっかけとして、
再び動き出した楳図かずおが、
「14歳」(これも傑作)以来
27年ぶりに発表したのが、
101点にも及ぶ連作絵画「ZOKU-SHINGO」だ。

そして「楳図かずお大美術展」において、
いよいよそのベールがはがされるのだが、
一足先に「芸術新潮」で特集されていたので、
購入したのである。

楳図かずおならではの不気味さと、
年齢を感じさせない
荒々しい力強さに圧倒される。