2012年6月24日日曜日

シマリスくんの介護が泣ける

毎号欠かさず購入している「ぼのぼの」であるが
最新刊36号もやっぱり面白い

初期の頃の癒し系な雰囲気も
その後の異様なテンションも無くなったけど
それはぼのぼのたちが
いざとなったら大人が何とかしてくれると思えた
無邪気なこどもの世界から
少しずつ大人の世界に居場所を移してきているからだろう
その分しみじみしてしまう話が増えた

もちろん基本的にギャグマンガであり続けているので
“感動の名作”や“衝撃の問題作”みたいな
シリアス文芸路線に絡めとられないところで
ちゃんと踏みとどまったいる
それもまたスゴいことである

でも今号ではシマリスくんが
年老いた両親の介護に苦しむのだ
衰えていく両親と
出口のない介護の重苦しさや無力感を
わずかなやり取りの中で
鮮やかに見せてくれるのだ
もちろんギャグ混じりで

長く続くマンガだから
シマリスくんの両親が元気だった頃の話もある
愛読者はシマリスくんの記憶を共有している
その分悲しみは深くシマリスくんへの共感度は高まるのだ
そして自分の現実ともシンクロする

いやぁ元気をもらったなぁ