廃墟のように薄暗い建物の中の
学校の職員室のようなところで、
教員が三人くらいで顔つき合わせて
生徒のことで何か相談している。
ワタシはアドバイザー的な立場で
その話し合いに同席しているのだが、
当事者の先生が
積極的に事に関わろうとしないのを見て
それでは困るんだけどなぁ、と思っている。
とは言いながら、ワタシも
その場所がとても居心地が悪いと感じていたので、
取り敢えず話し合いが終わると
早く一人になりたいと思って
そそくさと隣の部屋に資料作りに移動するのだ。
その部屋は、廃棄物置き場のような場所で、
ガラクタが山積みになっているのだけれど、
れっきとしたパソコンルームで、
ワタシは壁沿いにある古いパソコンの前に座ると
電源を入れて起動し、作業を始める。
すると、ガラクタの山の中で
かわいらしい子ネコがミャーミャー鳴いている。
今までこの部屋は締め切れれていたから、
出られなかったんだな、と思い、
廊下に出るドアを開けてやる。
するとガラクタの山の中から、
巨大なトカゲ や何かが、のそのそと這い出してきて、
部屋から外へ出ようとするのだ。
それを見て、やがて何おぞましいものが
姿を現すのではないかと
恐怖に身構えたが、
結局出てはこなかった。良かった…
そうか、だからこの部屋は締切だったのか、と納得し、
自分は作業を終えて部屋から外へ、
そして建物から外へでる。
あたりは昼間なのに薄暗く、
まさに廃墟にふさわしい不気味さが漂っていて、
まわりにはあまり目立った建物もない、
と思っていたら、知らぬ間にワタシは
城塞の外側のような
そそり立つ石造りの壁沿いに歩いていたのだった。
その巨大さに圧倒されながも
やがてワタシは
ああ、実はこれは外観だけのフェイクで
遊園地のような施設の
アトラクションの一つだった、と気づく。
でも、廃墟の隣に巨大アトラクションというのも、
何やら気味が悪いし、外観も気持ち悪い。
と思っているところで
目が覚めた。