様々なイベントが中止となり、旅行や行楽が控えられ、
多くの旅館やホテルで予約キャンセルがあり、
マスクもトイレットペーパーも依然として手に入りづらい、
という状況ではあるが、
な〜こと二人で春恒例の一泊旅行に行ってきたのだ。
場所は、信州
お宿は、歴史の宿「金具屋」だ。
まずは「長野」駅前の「油や」で
信州そばを食す。
そして、少し長野駅周辺を散歩して時間調整してから、
長野電鉄で「湯田中」に移動、
そこから送迎車であっという間に「金具屋」に到着だ。
くぐり戸のある玄関から、帳場、ロビーと、
風情がありながら清潔感もある作りである。
部屋も、昭和な作りで
決して使い勝手が良いとは言えないのだが、
とにかく趣がある。
超久しぶりにコタツに入れたのも良かった。
3つの大浴場と5つの貸切風呂が特徴なので、
さっそく大浴場で一風呂浴びたのだが、
シャワー、シャンプー、リンス、ボディソープ完備の
しっかり身体を洗って、湯に浸かるという
今風なものとは違い、
とにかく温泉に浸ってゆったりする感じなのだが、
そう割り切れれば、静かな、味わい深い風呂であった。
さらに温泉街全体に共同浴場が九湯あり、
そちらも無料で入れるので、
外に出て共同浴場も味わってきた。
この渋温泉は、山間部の一帯に、
木造の宿が所狭しと軒を連ね、
その間を薄暗く怪しい脇道が走る、
実に怪しくも楽しい温泉であっった。
特に夜の異世界っぽい雰囲気は良かったなぁ。
そして、夜といえばここを見ずには帰れない。
有形文化財である「金具屋」の建物のライトアップだ。
どこかしら「千と千尋の神隠し」の油屋を思わせる
木造四階建ての建物が金色に妖しく輝く様子は、
息を飲むほどの美しさであった。
その「金具屋」の中を解説付きで見せてくれる
「金具や文化財巡り」に参加して、館内をうろうろしながら、
建築上の特徴や工夫などの話に聞き入り、
終わるとちょうど夕食だ。
翌日は、朝イチで「金具や源泉ツアー」に」参加し、
金具屋自慢の4つの自前源泉を見て回った。
宿に戻ってすぐに朝食。
チェックアウトしてからは、
送迎車を頼まずに「湯田中」駅まで二人で散歩。
二人でする散歩は楽しいのだ。
二人でする散歩は楽しいのだ。
「湯田中」から長野電鉄で
蔵の多い町並みが特徴の「須坂」へ出る。
そして、ブラブラ歩いて町並みを楽しみながら、
「笠鉾会館ドリームホール」で
笠鉾と、祭り屋台と、巨大な雛人形の華やかさを味わい、
「豪商の館田中本家博物館」で
豪商の家屋敷の広さや、生活の贅沢さを体感する。
そして、今回の旅の最後は善光寺だ。
残念ながら「仁王門」は工事中だったが、
賑やかな参道を通り「山門」を抜け、「本堂」へ。
中でも、旅行前から楽しみにしていた
〝お戒壇めぐり〟を体験できたのが良かった。
瑠璃壇床下の、
文字通り右も左も分からない真っ暗な回廊を
手探りだけで巡るのである。
天気にも恵まれ、
今年も楽しい春旅を満喫できた。
特に、渋温泉の、ひなびた佇まいと怪しい夜の闇は
ワタシ的にとてもインパクトがあったなぁ。
楽しい旅を企画してくれて、ありがとうね!