2023年11月7日火曜日

『ゴジラ -1.0』が凄かったのだ!


コジラの禍々しい描かれ方と、
ハイレベルなVFXの迫力で
これが見たかったんだよ〜と感激し、
「シン・ゴジラ」の時のように歓喜の涙が出た。

それとは別に
太平洋戦争が話に大きく絡んでいることで、
登場人物の個人的心情への共感に加え、
当時の人々の思いや暮らしを
どうしても想像してしまい、
最初から涙腺が刺激されっぱなし。

話がベタだとか、演技がクドいとか
一部に批判もあるようだが、
要は、物語の背景にある歴史的悲劇を
どれだけ受け手が想像できるか、
あるいは、自然と想像してしまうか、
に寄るんじゃなかろうか。

特攻隊崩れ〟という設定だけで、
あるいは戦後の焼け野原にバラックの風景だけで、
胸が苦しくなる人とそうでない人とでは
この映画のリアリティは当然違ってくるだろう。
おそらく前者のタイプの人に取っては、
むしろ辛くなるほどには〝描き過ぎていない〟ことの
バランスが絶妙なのではないかと思う。

もちろんワタシは戦争経験者ではないので
知ったような口を聞くことは出来ないのだけれど…。

いずれにしても、ワタシ的には
訳の分からない涙が、ずっとうるうると出ていたのだ。

怪獣映画、ゴジラ映画である前に、
一本の映画としてとても良くできていた。
映画体験として、強烈だったのである。