2009年9月19日土曜日

注射針の使い回しで肝炎ウイルス感染100万人!


今週のNHK「ためしてガッテン」(9/16)は
「検診ではみつからない!隠れ肝臓病100万人」というタイトルで、血液製剤や輸血などによらない隠れ肝臓病者が全国に100万人〜200万人いるという話が取り上げられていた。定期健康診断を受けていてもわからないという。今日録画していたものをiPodで見ながら驚いてしまった。
 「ためしてガッテン」より
肝臓は沈黙の臓器と呼ばれるくらい攻撃に耐えてしまう。そこで肝炎→肝硬変→肝ガンと気づかぬうちに悪化してしまう。酒の飲み過ぎで肝臓をヤラレルというイメージがあるけど、実際は肝硬変の7割、肝ガンの9割がウイルスを原因としたものだそうだ。
ではなぜ日常生活で感染しないはずの肝炎ウイルスに、血液製剤や輸血などによらずに罹ってしまうのか。その原因は本来わたしたちの健康を守るために行われていた集団予防接種にあるという。そう、同じ注射針の使い回しである。

かつてある中学校で行われた貧血検査で同じ注射器が使われ、注射針を
一回一回消毒していたにもかかわらず、B型肝炎の生徒から、次の6人までの生徒がウイルスに感染したという。それくらいウイルスの感染力は強い。
注射器の使い回しは1960年代くらいまで普通に行われていたという。次第に使い捨てが普及していったがそれでも集団接種ではまだ使い回しが行われており、最終的に全てが使い捨てに切り替わったのはなんと1988年、ソウルオリンピックの年。

ということは今の20代以上の人は知らぬ間に感染していてもおかしくないのだそうな。わたしぐらいの歳だとかなりヤバい。完全に使い回し&大量予防接種世代。最大危険領域、それも中心地って感じだ。
さらにわたしはこれまで、肝臓を心配するほど飲みまくったことはないのに、「二日酔いシンドローム」と呼んでいる、アルコールを摂取していないのに二日酔いのような症状で苦しんできたのだ。

病休に入るときの血液検査でも肝機能の値がちょっと悪かったらしい。カイロプラクティックでも「肝臓腫れてますね」とか良くいわれているし。もちろんストレスが肝臓に影響を及ぼすことも知っている。
でも何だかコワいでしょ。

定期健康診断も、現在の基準ではこの病気が
静かに進行していることを見抜けないらしい。ただし「肝炎ウイルス検査」を受ければそのチェックが確実にできるという。

地域の保健センターへ行ってみようかなぁと、かなり本気で思い始めているのである。

しかしこれって「ためしてガッテン」で済ませられるような問題なのかな。もっと大きくニュースで取り上げて、場合によっては当時の厚生省の監督責任問題に発展してもおかしくない内容なんじゃないかな。使い回しの禁止は1950年代にすでに決められていたと言うし。

責任問題は別にしても、とにかくもっとウイルス性の
肝臓病は20代以上の人なら誰がなってもおかしくないんですよって呼びかけて、「肝炎ウイルス検査」の重要性を啓発する必要があるんじゃなかろうか。そして早急に健康診断の検査項目に「肝炎ウイルス検査」を入れるとか。

「ガッテン」「ガッテン」で終わり、じゃないだろうに。