昨日の歯医者での話。
60歳代後半ぐらいだと思うのだが、
(つまりワタシより上だと思うのだが)
絵に描いたような、
昭和的老害のおじさん(おじいさん)に
いきなり遭遇したのだ。
わたしが待合室で診察待ちをしてる時に
あとから入ってきたのだが、
いきなり受付の女性に
「さっき電話で話した□□ちゃん?」
あ、違うのね、わたし○○だから。
あなたは? △△ちゃんね」
と言ったのだ。
初対面で「ちゃん」づけである。
そして、
「□□ちゃんに言っておいて。
電話をつないだままお客さんを待たせちゃダメ。
ああいう時はいったん切るんだよ。
ほかの人がかけてくるかもしれないからね。
来ていきなりそんなこと言われたら、嫌かもしれないけど」
と言ったのだ。
そりゃ嫌である。
見事に昭和なノリだ。
同席しているだけでも、
その馴れ馴れしさにムシズが走るくらいだった。
おそらく会社の管理職経験者。
中小企業の現役の社長さんとかかもしれない。
「社会経験豊かな人間として、
少しぐらい嫌がられても
若い子たちを社員教育してやる感」
がすごかったな。
でもここはあなたとは何の関係もない歯医者。
受付の人はあなたの部下でも、
若い新入社員でもないのだ。
すると今度は、
「厳しいことを言うだけなじゃない、
実は意外な一面を持っているいい人アピール」
を始めて、
趣味で作った何かを、受付の人に見せていた。
そういう場じゃないだろ、ここは。
気の毒にと思いながら見ていたが、
きちんとやさしく対応していた受付の人の方が
よっぽど立派な大人であった。
会社の中の地位や立場を
会社の外でも引きずらずにはいられない、
そんな哀しくも迷惑な人なんだろうな。
ああはなりなくないものである。