2011年6月14日火曜日

「出雲千こ」の手作り腕時計を見てきたのだ

都内のデパートで「夏の職人展」を開催していて
そこで「出雲千こ」というお店が
手作り時計を並べていたという情報を
にゃ〜こからもらったので
さっそく今日行ってみたのだ

行ってみたら以前京都で買った
Dedegumoを含めた3つのブランドを展開する
手作りアクセサリー&腕時計会社であった
昔と名前変わったのかな

デザインはどれもファッション性が高い感じだ

店の人とちょっと話をしたのだが
「JHA(日本手作り腕時計協会)」や
「くるき亭」のことも知っていた
さかんに何とか日常防水対応まで持っていきたいと
熱く語っていたのが印象的であった
それぞれ特徴があって面白いなと思ったのは
「JHA」は個人の時計作家の集団として
作品販売を多方面で展開している
東急ハンズなどでも置いてあったりする
しかし「JHA」というブランド製品はない
  
「くるき亭」は教室は開いているが
作家育成をしているわけではなく
売っているのはくるき亭として作ったものだけだ
そのかわり手作りを基本としながら
大量生産を可能にしている

それに対し「出雲千こ」は
「JHA」のような作家集団ではないが
「くるき亭」のような大量生産も行なっていない
基本的に一点ものを作っているところのようなのだ
だから出会った時に買わないと
手に入れるチャンスを失うことになる

以前Dedegumoに行ったとき見た印象に比べ
時計のデザインもかなり手の込んだものになっていた
Dedegumoにも他のブランド品が置いてあったから
これはブランドの違いではなくて
デザインの変化とか技術の向上みたいなものだろう

こうして手作り時計を比較した時に
個人的にやっぱり「くるき亭」が面白いと思うのは
「くるき亭」は裏蓋とかハウジング(ムーブメントの保護材)
そしてレンズも手作りだということである
売り物であっても基本的にそうなのである
  
他の2つは既製品を使っている
特に裏蓋が既製品でシルバーに光っているのは
わたし的には大いに手作り感を損ねて
どうしても好きになれないのである

手作り時計の作る楽しさや使う楽しさは
やっぱりその手作り感にあると思うのだ
多少ゆがんでいたり汚れていたりしても
そこに作った人の一生懸命さが込められていることが
大事なんだと思う

最近「くるき亭」も下請け発注品が増えてきたようで
以前のような手作り感が薄れているんじゃないかって
ちょっと気がかりではあるが
教室にはそもそもの“手作り志向”が残っていて
それがとてもうれしいのだ
  
それともう一つは
既製品に四角い時計用のレンズや裏蓋がないせいか
他の2つの製品にはガワ自体が四角い時計が少ない
今日見た「出雲千こ」の出展品の中には
確か一つもなかったんじゃないかな
デザイン的に四角く見せているものはあったけど
だからスクエアな手作り時計を学べるっていうのは
「くるき亭」時計教室の特権かもしれない

今日はいろいろな時計を見て刺激をもらった
さらに「出雲千こ」では「パーツショップ」
web上で開いたようなので
手作り腕時計愛好家としては見逃せない
この今までにない試みは
心から大いに感謝・歓迎したい
  
実は通っている教室での販売価格よりかなり安めだったりする