2011年6月24日金曜日

「がんばろう!」は当事者が言う言葉

「がんばろう!」という言葉は
被災者・罹災者だけが口にできる言葉である 
「がんばろう!」は
自ら苦しい思いや辛い思いした人が
そのことを胸にしまいながら
それでも前に進もうとする時に
絞り出す言葉である

力になりたいと思うのはわかる
痛みを分かち合い立ちと思うのもわかる
でも周りの人間は言ってはいけない言葉じゃないかと思うのだ

だからエールとしての「がんばろう!」には
嫌悪感に近い強烈な違和感を感じるのだろう
  
と同時に
では何を言えばいいのか
何ができるのかがわからず
ただ口をつぐんでしまうという苦しさもある
そう…周りもどうしていいかわからず
無力感にジワジワと苦しめられているのだ

まして地震や原発や
そのための風評被害・電力不安を考えれば
東京周辺も被害地域と言えなくもない
この微妙な立場であることも
精神的にキツいところかもしれない
  
だから尚更感じるのかもしれない
繰り返しになるけど
「がんばろう」という言葉は
自分の決意として言うのはいいけれど
被害者に向って言う言葉でないのだ
  
その不用意で無責任な言葉が
被災者を怒らせ悲しませ
そして追いつめる