2012年5月18日金曜日

「Femme 2012」に行ってきたのだ

昨夜の不調にもめげず
銀座のArtPointまで出かけて
「Femme 2012」展を見てきたのである

地下に延びる階段を下りてギャラリーに入り
事務室にいるスタッフの方に声をかける
前回わたしのことを知っていた女性が出てきてくれて

「今回の絵のタイトルは『平行世界』じゃないんですね〜。
あのタイトル好きだったんですよ〜。」

と言われまたたじたじとなってしまった
そこまでART-Meterでわたしの絵を
チェックしていてくれたなんて
嬉しいやら照れくさいやらである

気を引き締めて
3点まで選べる投票用紙を手に
飾られている絵を見て回る

 ギャラリーの照明の下で見るのもいいものである

ギャラリースペースには
作品が二段にところ狭しと並べられていた
なんでも応募がどんどん増えて70点を越え
韓国の方なども参加されたのだそうな
そのスタッフの方はそんなことも話してくれた

「まだ始まったばかりですし、これからどうなるかわからないですが、モンさんの絵には今4票入っているんですよ。」

その方はそんなことまで話してくれた
しかし4票と言われても多いのか少ないのか
皆目見当がつかないから
どう反応したものかわからなかった
まぁ0票よりは良いであろう…

CG作品と言うがその中味は多様で
フル3DCG(わたしである)から
筆をマウスに持ち替えてデジタル画材で描いたものや
輪郭線を手描きしてスキャンし色づけしただろうものや
ほぼ手描きで描いたものをスキャンし
ちょこっとだけ色味や効果をデジタルでつけたものまであるのだ
そんな作品群を見ながら
CGというテーマで括ることにどういう意味があるんだろうか
そんなことまで考えてしまったのだった

作品として考えると
油絵のような凹凸のない平面であることは特徴の一つだろう
そして印刷物であるということもそうである
オリジナルがあってそれを写真に撮った二次的なものではなく
オリジナルが印刷物なのである

複製可能であるというのも特徴ではあるが
絵そのものを見る上では関係ないことである

手描きや版画などと比べても
画材の質感が弱まる印刷物を敢えて選ぶ意味は何か
  
わたしの絵の場合は
自分がコントロールしきれない世界を
可能な限りコントロールして描く
せめぎ合いみたいなものが生まれるからじゃないかと思う
すべてを自分の創造性のコントロール下に置きたい
いわゆる画家の方から見れば
きっと随分と異質なんだろうなぁ

最終日の前に
もう一日くらいまた顔を出したいものである

どんなに上手でもアニメ絵には魅力を感じないのであった