昨日は5回目のシルク・ド・ソレイユ体験であった。
2018年の「キュリオス」から実に5年ぶりに
「アレグリア」を見てきたのだ。
コロナ禍のせいで、2020年に経営破綻した
シルク・ド・ソレイユが
復活をかけ満を持して持ってきたのが
1994年の「アレグリア」のリニューアル版だ。
自分たちにとっては
久々のシルク・ド・ソレイユだが、
東京公演は2月初旬から始まっていて、
もう3カ月以上経っている。
それでもなぜか、いつも以上に
この公演に賭ける演者たちの気合いが、
ステージから伝わってくる気がするのだ。
コロナ禍で心を閉ざしていた観客たちの
〝心を揺さぶられる〟ことに飢えている感じも
会場にあふれている。
リニューアルはされているとは言え
今回は1994年版の「アレグリア」ということもあり、
奇をてらった感じではなく、
基本に立ち返ったようなからだを張った演技を
丁寧に、そして完璧に披露しようという
堅実な本気が感じられた。
相変わらず素晴らしい生歌と生演奏との
ハイレベルなコラボレーションも見事。
途中、地震でわずかに中断したものの、
集中力の途切れないステージは圧巻だった。
特に最後の空中ブランコ。
時代が変わり、出し物が増えようとも、
サーカスの花形は
やっぱり空中ブランコであることを実感。
ああ、楽しかった。