2008年10月28日火曜日

病休前夜

通勤途中で辛くなって、途中下車した。
三日休んだ。
職場の最寄り駅に着いて、そこから先へ行けなかった。
また三日休んだ。
  
職場の一日を思い浮かべる。
一つ一つ考えれば、大したことではなさそうなのに、
それなのに、行けなかった。

やがて一週間最後まで休まずに行けるか、
不安に思うようになった。
そして
  
「今年度で仕事やめよう!来年の3月で終わりにしよう!」
  
と、自分に言い聞かせながら出勤するようになった。
そうやって職場まで、
重い足を一歩一歩前へ動かす。

そのうち、職場で同僚と一緒の部屋にいられなくなった。
理由もなく、ただただいたたまれなくて、
空いている部屋を探して、仕事を持っていった。

仕事が終わっても、続けているふりをした。
トイレの個室に入って何度も深呼吸をして、
気持ちを奮い立たせた。

そんな時、何の理由も亡く突然涙が出そうになった。
動揺した。

さすがに自分はマズいことになっていると思った。
その日は午後から休暇をもらい医者を探し、
翌日午前中に受診、
「適応障害」と診断され、すぐに病休に入ったのだった。

誰にも気づかれず、誰にも相談せず、
一人で戦っていた毎日。

こうして振り返ってみると、けっこうえぐい。