通勤途中で辛くなって、途中下車した。
三日休んだ。
職場の最寄り駅に着いて、そこから先へ行けなかった。
また三日休んだ。
職場の一日を思い浮かべる。
一つ一つ考えれば、大したことではなさそうなのに、
それなのに、行けなかった。
やがて一週間最後まで休まずに行けるか、
不安に思うようになった。
そして
「今年度で仕事やめよう!来年の3月で終わりにしよう!」
と、自分に言い聞かせながら出勤するようになった。
そうやって職場まで、
重い足を一歩一歩前へ動かす。
そのうち、職場で同僚と一緒の部屋にいられなくなった。
理由もなく、ただただいたたまれなくて、
空いている部屋を探して、仕事を持っていった。
仕事が終わっても、続けているふりをした。
トイレの個室に入って何度も深呼吸をして、
気持ちを奮い立たせた。
そんな時、何の理由も亡く突然涙が出そうになった。
動揺した。
さすがに自分はマズいことになっていると思った。
その日は午後から休暇をもらい医者を探し、
翌日午前中に受診、
「適応障害」と診断され、すぐに病休に入ったのだった。
誰にも気づかれず、誰にも相談せず、
一人で戦っていた毎日。
こうして振り返ってみると、けっこうえぐい。