2011年10月22日土曜日

プログレとCM音楽

番組の一部にプログレの曲が使用されることは
それほど珍しいことではない
番組が盛り上がる部分で気づかないうちに
Mike OldfieldとかPink FloydとかKing Crimsonとか
曲の一部が流れていたりするのだ
そしてサビ/ボーカルの手前でカット…
が通例かな

でもCMとなるとさすがに稀である

かつてKing Crimsonの
「21世紀のスキツォインドマン
(21世紀の精神異常者)」が流れたときは
かなり衝撃的であった
もちろん世紀の大傑作
「クリムゾンキングの宮殿」(1969)の
冒頭を飾るパワフルでアナーキーな曲だ

調べてみたら2001年頃
トヨタ自動車ヴェロッサ(Verossa)のCMであった
クルマに興味のないわたしであるが
音と映像がマッチしていてワクワクした覚えがある

その後やはりトヨタのイスト(ist)のCM
King Crimsonの
「Easy Money」が使われたらしいが
記憶にないなぁ
2007年頃のことらしいので
今思えば病休前のボロボロの状態で
最終勤務校の特別支援校に
通っていた日々だったからなぁ

しかし今回目にしたのは…
いや耳にしたのはYesであった
曲は「燃える朝焼け」
傑作「こわれもの」(1972)ラストの大曲である

2001年の時には
あぁわたしぐらいの年齢が
こうしたCMの作り手側になってきたんだなぁと
ちょっとシミジミ思ったんだけど
今回は
あぁやっぱり1970年代の音はいいなぁと
素直にその音楽に感心したのだった
音や音楽に豊穣さを感じるのである
そして唯一無二な強い個性

40年前の曲なのに
懐古的な使われ方ではないところが
曲の持つ“力”を物語っている感じがする