2011年10月30日日曜日

赤い鳥の「祈り」が欲しい!

  
1970年前後から解散するまでの1974年まで
絶大な人気を誇ったバンド「赤い鳥」

わたしもちょうど中学時代の
多感で自我が芽生え始めた時期だったこともあって
その甘酸っぱい若者の夢のような世界が
ひどく大人っぽく思えたものだった

「翼をください」「赤い屋根の家」など
ストレートな思いを恥ずかし気もなく歌う姿は
斜に構えがちな中学生の心には
逆にインパクトがあった

「窓に明かりが灯る時」や「忘れていた朝」は
まだ知らぬ大人の世界
親から自立した若者の生きる世界を
垣間見させてくれた

そんな赤い鳥は解散後に
「ハイ・ファイ・セット」と「紙風船」に分裂したが
そもそもそうしたポップス性とフォーク性を
結成当初から持っていた
そこにドラムスの村上“ポンタ”秀一と
ギターの大村憲司が一時期正式メンバーとして加わっていたため
ロック的要素も加わって
ボーカルハーモニーを大きな魅力にしながらも
多様な音楽性が入り交じった独自な世界を作り上げていた

そんな赤い鳥がほぼ全曲オリジナルで
トータルアルバムを作っているのだ
それが「祈り」(1973)である

これがなかなか強烈な作品だった…覚えがある
まさに多様な音楽性を持っていた赤い鳥の
その多様さが炸裂した作品
つまり紛れもなくプログレッシブな1枚
…だった気がするのだ

と歯切れが悪いのは
今手元にないからなのだ…残念なことに

当時わたしはカセットで買ったのである
LPじゃなくてカセットテープである
たぶん実家に行けばあるのかもしれない
とにかく現在所在不明になっているのだ

これがどうしても聴きたくなった
何とか手に入れようと画策中である
でも今赤い鳥のオリジナル作品で
CD化されたものはすべて廃盤で
ベスト盤かコンプリートボックスしか手に入らないのだ

若かりし当時の思い出のアルバムでもあるし…
手に入れるぞ…何としても