2011年10月1日土曜日

わたしは電池交換屋さん

幕張腕時計教室はまだ復活していないが
“腕時計の電池交換屋”としては
わが家及びお友達の間で
役立っているのである

でもどれでもお任せなわけではない
実は裏蓋には3種類あって
「はめ込み式」と「ネジ止め式」
そして「スクリューバック式」に分かれているのだ
わたしが腕時計教室で
実際に裏蓋を作ったりしているのは「はめ込み式」 で
一番単純に本体にパチンとはめ込むだけのもの
だから作る際には緩からずキツからずという
裏蓋の大きさの微妙な調整が必要がある

その代わり大きさの調整だけだから構造は簡単だし
取り外し用「オープナー」も単純なもので済む

本体と裏蓋のすき間に差し込んでこじ開けるのである


「ネジ止め式」は文字通り小さなネジで
本体に固定されているタイプ
しっかり固定できるし
ドライバーで取り外しも簡単だ

つまりこの二種類までは家で電池交換ができたのである
難しかったのが「スクリューバック式」の時計だ
これは裏蓋を回転させてはめ込むように
ネジが切ってあるタイプである
このタイプには特殊な工具が必要になる

そこで「スクリューバック式」にも対応する
電池交換屋さんになりたくなってしまったのだ
だってその道具がちょっとカッチョイイんだもの

 このメカニカルな「職人の道具」な感じがいいのだ

これが「スクリューバック式」裏蓋を外すための道具
3点支持オープナー」である

「スクリューバック式」の裏蓋には
通常6カ所に小さな溝が切ってある
その内の3カ所にこの爪を当てて全体を回す
 
力の加減や配分をうまくやらないと
爪が外れて裏蓋を傷つけてしまうから
高価な時計ではコワくてできない
でも家にあった安物で試したら
多少キズはついたものの裏蓋はずしに成功したのだ

これで道具は揃った
大抵の腕時計なら電池交換可能であるぞわたし
ただし多少のキズは我慢…が条件ですけど
“電池交換屋さん”さらに進歩である
一個500円で交換しますよ〜なんちって

でも考えてみたら
「3点支持オープナー」なんて
腕時計作りには全然関係ないだけども…