近くに小川が流れている山の中、
緩やかな斜面の木立の間を、
子どもが遊ぶような
高さ1.5mくらいのおもちゃの家を
紐で引っ張って上の方から降りてくる人がいた。
ワタシが興味深そうに見ていると、
その男の人は
「ほら、これなら
好きな場所に簡単に移動して
そこですぐに暮らせるんですよ」
と言う。
でも、中に入って狭い空間を楽しむには良いが、
暮らすわけにはいかないだろう、と思う。
すると、川べりの一角に、
すでに同じようなミニチュアの家が並んでいて、
どうやらその一つは
宴会場のある料理屋みたいなのだ。
ワタシはその家の玄関から中に入ってみる。
すると、外観とはまったく違って、
中は普通の旅館のロビーのように広々としていて、
ワタシは、お待ちしていました、とばかりに、
そこから広い宴会場へ案内されたのだ。
すると、知り合いや世話になった人たちが
宴会場へ続々と集まってくる。
久しぶりに会って
ワタシと話したそうにしている人や、
何かの企画を持ってきていて、
相談したがっている人などがいて、
何だかとても楽しい雰囲気なのだ。
互いに良く知っているらしい芸人さんが近づいてきて、
感極まったように
「ありがとうございました、おかげで人気が出ました!」
と涙ながらに感謝してくれる。
ああこの人は、子どもが小さかった頃に
ベビーシッターとして面倒を見てくれた人だ、と思う。
そして、
昔からのいろいろなことを思い出して、
ワタシも一緒に涙を流しながら喜び合う。
そんな夢。
〝知り合いや世話になった人たち〟の中に、
実際に顔を知っている人はいない。
ベビーシッターをしてくれた芸人の卵なんて人も
実際にはいない。
(いったいワタシは、彼に何をしてあげたんだろう?)
そこはワタシのお祝いの席のようなのだが、
何のお祝いなのか、
どういう人たちが集まってきているのか、
とんと分からない。
別に、実際の知り合いたちに
何かを祝ってほしいとか思っているわけでもないんだけど、
まあ、そうは言っても、
どう見ても、この夢は
『承認欲求』みたいなものの
無意識の表れみたいな感じがしちゃうよなぁ。
今日、ウクレレ教室で、
お休みする先生の代講を頼まれた(連続で二回目)ことが、
どこか影響しているのかしら?
それとも、今年還暦だからか?
いやいや、まさかね。