2020年4月6日月曜日

まるで「シン・ゴジラ」を見ているようだ…

2016年の「シン・ゴジラ」は、
緊急避難の映像や放射能を扱ったテーマなど、
東日本大震災への思いが色濃く出た映画だと
誰しもが思っただろうが、
この東京の新コロナウイルス禍という現実を
日々目の当たりにしていると、
攻めてきた〝怪物〟と戦うという意味では
むしろ今を描いたかのような映画に
見えてくるのであった。

大河内総理:しかし、なぁ……今まで出たことがない大変な(災害緊急事態の)布告だぞ。その上、初の防衛出動の命令とは。

小塚都知事:政府が動かないのなら都から有害鳥獣駆除として、自衛隊の治安出動要請を出すしかない。

丹波連隊長:関東地区の各自治体に連絡。以降、50時間の一切の外出自粛と全住民の屋内待機を要請。


「シン・ゴジラ」より
  
使われている言葉が、その緊張感が、
まさに〝今〟を連想させるものばかりだ。
  
それだけ今は
フィクションでしか考えられなかった〝非日常〟が
いきなり〝日常〟になってしまった
極めて異常な事態だということだろう。
  
ただし、「シン・ゴジラ」のように、
残念ながら、最後はアメリカ頼み、という選択肢はなく、
日本は、何としても自力で乗り切らなければならないのだ。
  
ささやかなことであれ、
自分にできることを続けることが、
大きな力の一助となると信じて、
日々を、自分なりに楽しく、
冷静に、人に優しく、心穏やかに
過ごしてゆくしかないな。