2021年7月5日月曜日

「ゴジラvsコング」を観てきたのだ!


5月の予定だったのが
7月まで延期してようやく公開となった
「ゴジラvsコング」を観てきたのだ。

2Dで見るつもりが、間違って3Dで観たのだが、
3Dメガネを掛けての鑑賞に
以前の印象より違和感がなくなっていたので、
結果的に良かったかも知れない。

そして肝心の中身であるが、
コング側のドラマとゴジラ側のドラマを
同時並行で描きながら、
思いっ切り怪獣バトルをメインに据えた展開が、
見事なほどの割り切り方で、
ある意味、爽快であった。

あちこりにツッコミどころは多いし、
人物描写に深みはないし、
(少女ジアはすごくよかったが…)
ストーリーもご都合主義の極みだが、
美しいCGとスピード感あふれる展開で、
とにかく怪獣同士のバトルを
しっかり見せてくれたのだ。

そしてその怪獣バトルなのだが、
実は怪獣の肉弾戦バトルはなかなか難しい。
プロレスになっても
カンフーになっても
相撲になっても変なので、
どうしてもうまく絡むことができず、
あの名作平成ガメラシリーズでさえ、
肉弾戦バトルはどつき合いで、
むしろバトルの結果として
建物などが大迫力で倒壊するための
見せ場になっている感がある。

そこで怪獣同士のバトルは、ある意味
光線の打ち合いに〝逃げる〟ことが
どうしても多くなってしまいがちなのだ。

一つのかたちは「ゴジラの逆襲」で見せた、
相手の首を狙った噛みつき合いだが、
これはかなり凄惨な戦いになるので
ゴジラとコングの間では無理だろう。

かと言ってコングは飛び道具を持っていないので、
飛び道具の打ち合いには逃げることもできない中で、
かなりがんばって肉弾戦を描いていたと思う。

ただし、あまりに両者、
特にゴジラがよく動き回るので、
巨大生物同士のバトルが持つはずの
神秘性とか重量感とか神々しさみたいなものは
薄れていたけれど。

そのバトルで印象に残っているのは
ゴジラが街中を四足で突進する場面と、
ウルトラマン・シリーズの最終回によくある、
ビームとビームがぶつかり合って
力比べみたいになったあと、
一方がもう一方を押し切るという場面。

前者は、そのとかげのような動きにびっくり。
後者は、日本特撮映画への愛を
強く感じたのであった。

深いテーマなどというものはないが、
エンターテインメントとしては
大いに楽しめる映画である。

ちなみに
モンスターバースと合体するんじゃないか
とも言われている
パシフィック・リムっぽさもありました。
そう言えば、香港は
パシフィック・リムでも大格闘の場となって
思いっ切り破壊されていだっけね。