2021年7月3日土曜日

知らない人なのになぜか懐かしい夢

駅の改札を抜けようとして、
定期かPASMOが入ったパスケースごと
切符の挿入口に入れてしまい、
驚くやら困るやらで、
駅員さんに言いに行くと
遺失物係に案内される。

それは大学の事務室のような場所で
担当者は三十数年前に同僚だった人で、
懐かしがっていると、
遺失物はどこそこにあるからと、
その場所までの道を教えてくれる。

曲がりくねった狭くて寂しい路地裏を歩く。
誰にも会わない。
両側には昭和な木造の建物と
ヨーロッパの古い石造りの建物が
混ざり合って隙間なく建っている。

これは迷路だろうか、と思い
少し戻ってみると、そこは行き止まりだった。
今来た道が消えている。
え? じゃあ、これはゲームの中? 仮想現実?
そんなことを思いながら、先に進むと、
人通りの少ない広い通りへ出る。

すると、全然知らないのにとても懐かしい人と出会う。
現実には会ったことがない男の人なのだが、
とても懐かしくて仕方ないのだ。

ああ、そう言えば、と思う。
自分が実際に教師として赴任していた高校が
ふと思い出されるのだが、
ワタシはそこの生徒だったらしい。
その知らない知人は
その時の同級生かな。
とにかく、その頃の友だちなのだ。

ああ、そうだ、家から電車でいくつか行った駅に
その人は家族と一緒に住んでいて
よく遊びに行ったなぁ、と思う。

すると道の向こうの方から、
その人のお母さんらしい人がやって来る。
ああ、あのお母さんにもずいぶん世話になったなぁ。
小学校の時に友だちの家に遊びに行った時の記憶が
よみがえったみたいな、
とても懐かしい気持ちになる。

すると向こうもこちらに気づいて、
涙を流して懐かしがってくれる。
ワタシも涙をぼたぼたと流して
また会えたことを喜ぶのだ。

そんな夢。