2010年8月22日日曜日

「総員玉砕せよ!」水木しげる

  
この本にであったのは
いつのことであったろうか
  
オバケと妖怪の水木しげるは
実は数多くの戦争ものや
歴史物を書いているんだなぁと
本屋で背表紙を見ながら思ったのだった

そうして手に取った中で
強烈な読後感を残した一冊が

戦争の無意味さ理不尽さ残酷さ
その上で日本軍のたどった地獄が
非常に正確に生々しく
そして淡々と描かれた希有な作品だ

ちょうど「ゲゲゲの女房」で
涙を流しながら描く場面が印象的だった…
特に主人公のラストは
生涯忘れられない
作者渾身の絵と言葉だと思う