何げなくテレビをつけたら見入ってしまった
NHK教育のバリアフリー・バラエティー
略して「バリパラ」が凄い
障害や障害者に対して
差別や人権にかかわるんじゃないかと思って
躊躇してしまうようなことを
逆に障害者やその関係者側から
大丈夫だからもっと距離を縮めようよと
言ってくるかのような番組
障害者を笑い者にしたり変人扱いしたりしていると
取られかねないということで
民放では間違いなく自粛か自主規制していまうような
かなりラディカルな作りである
でもそういった危惧を払拭するかのように
障害者を非常に身近な存在に思わせてくれるのが凄いのだ
ハレモノに触るように接するか
あるいはあまり関わりをもたないようにしがちな健常者に
障害者にはそれぞれが抱える課題とともに
豊かな感情や意志や考えがあることを
当たり前なのだけれど
自然に実感させてくれるのだ
障害者を家族に持つ者としても
とても面白い試みだと思った
わが自閉くんだってなかなか面白いのだ
その面白いところを面白がってあげることが大事なのだ
見て観ないフリをしたり
面白がることが無理解や差別を意味することになるんじゃないかって
自分や他人をすぐ攻撃したくなる傾向を
突き崩してくれそうな番組である
例えば今日は
妄想・幻聴カルタをいうのをやっていた
妄想や幻聴とともに生活しているヒトが
障害者施設で書いた不思議なカルタだ
これが面白いのだ
異様とか不可解とかいうよりも
ユーモラスで親近感を感じてしまうのである
ちなみに「幻聴・妄想カルタ」は
精神障害者の体験談を一般の人にも分かりやすく発信しようと
「精神障害者共同作業所ハーモニー」で作られたもので
2009年10月から販売もされている
福祉や看護を学ぶ学生からの問い合わせが相次いだり
教材として取り上げる学校もあるという
NHKは侮れないぞ
特にメインの「総合」ではない「教育」やBSは
けっこうラディカルで眼が離せないかも