2018年11月15日木曜日

奥大井湖上駅&寸又峡温泉の旅

今年の秋旅は
実に現実離れした時間を楽しめた
一泊二日の温泉二人旅であった。
  
初日は、車両のくたびれ具合が味わい深い
超ローカル線大井川鐵道に乗って「千頭」で降り、
そこからバスで秘境駅として有名な
「奥大井湖上駅」に向かう。

電車ならこの湖の真ん中の駅で降りることになるのだが、
バスだと降りてすぐ近くにある展望スポット近くから
まず全景を見渡すことになる。
眼下に広がる大パノラマは、まさに異界。
  
曇り空の天気があいにくかと思いきや、
逆に、時折太陽の光が差すことで、
景色が刻々と色を変えるのが素晴らしかった。
スケール感が麻痺して、
ミニチュアのように見えたりするのも楽しい。
  


  
展望スポットかから山道&階段を一気に下りて、
「レンボーブリッジ」という遊歩道で
歩いて「奥大井湖上駅」へ行くことができる。
  

  
駅周辺には何もないので、いわば陸の孤島。
展望施設レイクコテージから、
駅構内、さらに旧線の橋が見える。


  
再び展望スポットに戻って、
ちょうどやって来た列車を撮影。
これもまるえミニチュア電車みたいだ。

  
展望スポットから、接岨峡温泉に向かう。
通った道は、
「八橋(やっぱし)小道ラブ・ロマンス・ロード」という
山沿いの遊歩道で、
名前の通り、個性的な橋を八つも味わうことができた。
中にはこんな見事な吊り橋もあった。
  

橋をすべて渡り終わったところで、
接岨峡温泉「若返りの湯」に入って若返り、
大井川鐵道で川根温泉まで戻ってお宿。
久々の歩け歩け大会の疲れを
温泉で癒しのであった。

二日目は「千頭」の駅まで出て、
そこからバスで寸又温泉へ向かう。
目指すは長さ90mという「夢の吊橋」。

  
足元の隙間から真下の川が見え、
橋も縦横に揺れるので、
空中散歩をしているようでスリルがあり、
さらに橋の上からの景色も美しかった。
一度に10人しか渡れないので、
待っている人がいるため、
あまりのんびりはしていられなかったけれど。

そして渡り終えた場所から、
崖を登るかのような急階段で
上の遊歩道まで上がる。
304段もある。試練であったが、
いつものように歌いながら山登り〜♪
  

湖がエメラルドグリーンではなく
ちょっと濁った感じだったのが残念だったが、
次第に青空が広がり出し、
地味目だった紅葉も美しさを増した。

  
そしてバスで「千頭」まで戻ってきたら、
今回の旅の最後のハイライト、
SL乗車体験である。

でも、あたりまえなのだが、
乗っちゃったらこの勇姿はもう見えないのだ。
もちろん車内もレトロ感満載で楽しかったのだが、
ちょっと残念。
と思っていたら、1号車だったこともあって、
パワフルな警笛にダイナミックな蒸気が味わえて満足。
何て良い音なのでしょう!
   

二日目は朝から鼻炎ぽくて、

やむなく「ストナリニ」を飲んだのだが、
前日の疲れも手伝ってか、
SLの前後が超眠くて辛かった。
  
でも今回は本当に、
日常から遠い場所へ行ってきた感じがする。
〝すごい体験をした感〟が半端ないのだ。
ああ、楽しかった。
  
今回も計画立ててくれてありがとね〜。