ドイツにお住まいの女性から
《望林堂完訳文庫》「あしながおじさん」について、
敬語の使い方がおかしいとご指摘をいただいたのだ。
何回かメールのやりとりをして、
おかしな敬語の箇所とその修正案を
データにして送っていただいた。
わざわざタブレット画面を
何度も写真に撮って下さったのだ。
一つ一つチェックしてみたところ、
二重敬語のミスがやたら多かった。
「お(ご)〜になる」+「れる/られる」
(例:「どうお思いになられますか?」)
という使い方(のミス)だ。
確かに、ほとんど意識していなかったなぁ…反省。
それから「れる/られる」も多用し過ぎ。
「受け身」や「可能」の意味と混同しやすいから、
わかりやすい表現を使うべきだ。
「行かれる」より「いらっしゃる」の方が断然良い。
ということで、
いただいた指摘&助言をもとに、
第五版を作成し、各出版社に申請した。
こういう、自分のアラを見せられるメールは
正直なところ心臓に良くなく、
できればスルーしたいのだが、
作品の品質が上がると思えば、
逆にとてもありがたいメールである。
おそらく週明けには
各店舗のデータが第五版に入れ替わっているはずだ。
これで「あしながおじさん」の読者が
さらに増えると良いなぁ。
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