ウクレレのためのボサノバ曲集としては
唯一無二の一冊である
キヨシ小林氏による「ウクレレ・ボサノバ」を
久しぶりに端から弾いてみた。
この本が唯一無二なのは、
それぞれの弦に指を乗せて
ミュートを入れながらコードを奏でる、
いかにもボサノバ・ギター的な
お洒落な弾き方を前提とした
シンプルなのに美しいアレンジになっている点だ。
親指だけで、コードとメロディーを弾くようになっている
ウクレレ・ソロ曲集が多い中で、
クラシックギターのように
右手の指をフルに使う弾き方は
ちょっと異色だし、最初は難しいかもしれないが、
弾けるようになるとこれがとても心地良い。
ああ、ボサノバだ、という感じがするのだ。
弾いているだけで、大分癒やされたなぁ。
難易度の高い曲を人前で披露するのも楽しいが、
ウクレレとボサノバの相性は抜群なのだ。
こういうやさしい音を鳴らす喜びを
ちょっと忘れていたのである。
良いねぇ〜、ウクレレでボサノバ。
ずっと低空飛行な今のワタシには
至福の響きである。