ただ単に
英語を日本語に置き換えるのではなく、
原書に忠実であるよう
日本語の表現を吟味し、
さらに
生き生きとした会話を心がけ、
キャラクターの性格に統一感を与え、
文章の流れにリズムをつけ、
読み手が自然に、心地良く、
物語世界に没入できるようにする。
読み手が、
物語を楽しむだけでなく、
日本語を読む楽しみも感じられるように。
翻訳を進めてゆくと、
そんな、自分が作り上げた世界が
少しずつ広がってゆく感覚がある。
そこが、
難しく、苦しいけど、
楽しくて、やめられないところなのだ。
原石を磨いて、美しい宝石にするような
そんな感じに似ているかもしれない。
収入的には雀の涙だが、
仕事的にはかなり合っていると思う。
普通の翻訳者の仕事とは違って、
表紙なども含めて
一冊の本を最後まで作り上げるという
達成感もあるしね。
そうやって、
今日もまた地道に
一人お仕事に励むのであった。
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