2009年1月11日日曜日

「ウルトラ戦士」考

例えばウルトラセブンが生来あの姿であるとは思えないのだ。アタマに武器を乗っけてM87星雲では普通に生活しているのか?違うだろう。あの肩のプロテクター、額のランプ、カラダの赤と白のデザイン。あれは戦闘スーツだと思うのだ。
 


   
確か、昔々の少年雑誌で、ウルトラマンの解剖図みたいなのがあって、右手と左手にそれぞえプラスエネルギー袋とマイナスエネルギー袋があり、これを交差することでスパークしてスペシウム光線が出るみたいな図が載っていた気がする。解説者の勇み足だな、地球人だしな。人体構造的に戦闘機能がついているとは思えない。

超能力までは許そう。カメハメ波みたいにエネルギーをぶつけることは、彼らは“修行”によって体得できる。でもその発揮方法は個体差とか好みがあって、手をクロスしたり、額から出したりする。ウルトラセブンの
アイスラッガーも、念動力(サイコキネシス)でコントロールする武器だな。

だから自分が修行によって体得した技によって、着用する戦闘スーツも変わるわけだ。あときっと好み。色とかカタチとか。平成ウルトラマンシリーズみたいに、タイプが切り替わるっていうのは発揮する戦闘能力に応じて、それに適した種類に変えられる、マルチタイプのスーツっていうことか。進化してるわけだ、スーツも。見た目は色が変わるだけだけど。

カラータイマーも、相手にエネルギーが消耗していることを教えてしまうという致命
的なモノだけど、戦闘スーツとして仲間同士で助け合うにはわかりやすい。だからあれは本来単独行動用ではないのだ。 ウルトラマンは地球上に3分間しかいられないのに、ウルトラセブンは時間制限がないというのも、修行の違いか、戦闘スーツの違いじゃないかな。

では一番の謎。戦闘スーツを脱いだらどんな姿なの?
これはですね、人間と同じっていうのはイヤだ。それでは着ぐるみだ。グレイみたいなのっぺ
りした宇宙人っていうのもイヤだ。いきなり気持ち悪い。たぶん実体のない存在っていうのが、一番しっくりくる。「光の国」にいるんだし。だから実体が必要な地球で闘うには、実体として戦闘スーツが必要なのだ。っていうか憑依みたいなものか。そして修行によって地球のような物理的制約の中で闘うための技術を体得するのだ、と。
きっと帰ってきたウルトラマン(ウルトラマンジャック)は、ウルトラマンの後継者みたいな技の使い手だったから、戦闘スーツも同じタイプだったんだ。でもまるっきり同じじゃヤダみたいに思って、ラインが増えたちょっと派手なものを選んだんだよ。オシャレ〜。
   

   
(写真はどちらも精巧なるガチャガチャフィギュア)