2010年12月11日土曜日

パラダイス山元と「中南米マガジン」

  
この時期になると毎年思い出すのが
クリスマスのサンタ関連話である
授業で良く話題にしたものだった

その時必ず生徒に紹介して受けていたのが
日本唯一の公認サンタである
パラダイス山元氏のことであった

あんまりウケて
クリスマス以後しばらく
わたしは“パラダイス先生”と呼ばれていたほどである

その「パラダイス山元」という名前を
ふと本屋の雑誌売り場で
ザッと見渡した拍子に目にしたように思って
良く見てみたら
なんと「中南米マガジン」という季刊誌であった
  
実は“日本唯一の公認サンタ”は氏の一面に過ぎず
ラテンパーカッショニストで
特にマンボミュージシャンで
作詞作曲もしてCDも出しているほか
“マン盆栽”家元とか餃子職人とか
実に多彩で不思議なヒトなのであった

「中南米マガジン」の記事タイトルも
『パラダイス山元の50歩マンボ』
今回のタイトルは
『ロックは死んだ、これからはマンボだ!』
イイ感じで突っ走っている

しかしこの「中南米マガジン」も面白い
扱っている音楽が
いわゆるメインストリームになり得ないこともあってか
半ば同人誌ノリが残っているのだ
  
一方でラテン・フュージョンミュージックの
日本での第一人者松岡直也にインタヴューしたかと思えば
「誌上経営会議やろーぜ!」とか言うページがあったり
日本盤の出ていない濃い現地のCDを紹介するページがあったり
ごった煮的な全72ページ500円の雑誌である
こういうの好きだなぁ

パラダイス山元氏の“ごった煮”ぶりにも似ているし
ラテン音楽の“まぁええじゃないか”的な大らかさも感じる
表紙のスカスカ加減もイイ味出しているのである

読んでいていて
知らない世界に出会えるマニアックさに
ウキウキと心躍らせながら
全体として脱力できる雑誌である