2011年2月4日金曜日

近未来予測の断片

「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」で話題になっていた
面白い話題を2つ

1つはGDPで日本を抜いて世界第2位になった中国について
その数値や中味の信憑性への疑問も指摘されているけれど
体制的矛盾(共産党独裁統治下での資本主義政策の導入)や
様々な面でのズサンさ(違法コピーの横行だけじゃない)
人権問題(ノーベル賞を受賞した劉暁波氏のへの対応だけじゃない)
貧富の格差の増大(新富裕層ばかりが増大したわけじゃない)
などなど
多くの問題を残したままバブリーに成長を続ける経済
その結果増大する軍事的政治的影響力
でも確実にそして明白にやってくるのが超高齢者社会だ
一人っ子政策もあり中国はこれから
急速に高齢者比率が増大する
つまりこれから20年ほどの間にわれわれは
中国が経済・軍事で世界のトップにまで登り詰め
その後に崩壊する様を目の当たりにするだろう
というのである
  
う〜んわたしもその歴史的目撃者になるということか

もう1つは世界的禁煙ムーヴメントの次に来るものについて
禁煙があっと言う間に広まったのは愛煙家でなくともわかる
ましてわたしは今
喫煙の習慣はないけど“禁煙しない派”なので
本当にタバコを吸う場所が
あっと言う間になくなったという実感がある
それは日本だけではなく世界的な動きだった
では次にくる波は何か?禁煙が済んだら禁酒か?

ところが今ヨーロッパで急速に広まっているのが
なんと“禁クルマ”なのだという
エコという後押しもあって
ヨーロッパ都市の中心部にある広場では
クルマの乗り入れ規制がどんどん広がり
代わってかつての路面電車が次々と復活しているんだそうだ

エコだから「ガソリン車から電気自動車へ」ではないのだ
「クルマから公共交通機関へ」だというのである
  
自動車には縁がないわたしには
社会からクルマが減るのはありがたいことである
少なくとも都市部でクルマが規制されるのは
個人的には大歓迎である

でもこの2つの話は
日本の未来にも大きく影響する
今日本の企業は中国へ販路を求めて
急速に中国依存を強めようとしている
その中国が崩壊するとなれば
日本はもちろん世界が大きく揺らぐだろう

“禁クルマ”ムーヴメントも
禁煙並の勢いで広がれば20年くらいで徹底化される
世界有数の自動車産業国である日本は大打撃であろう

ただひたすら前へ前へ
より大きくより強くより多くを求めてきた世界が
大きく舵を切る
あるいは舵を切らざるを得なくなる
路面電車の復活なんて
ある意味前時代への積極的逆行である

なんか最近の日本の若者のマイカー離れとか
留学離れだとか
将来は田舎で静かに暮らしたい志向だとかって
実はもう“気分”として
そうした積極的選択的逆行を先取りしているのかもしれない
とか思ってしまった

高度成長からバブルそしてバブル崩壊から大不況
一連の成長戦略的経済の大きな流れが
最初に高齢化社会大国となる今の日本で
一足先に転換期を迎えているのかもしれないなぁ

不謹慎な言い方かもしれないが
東京タワーがそうした一連の経済の波の
出発点を象徴しているとすれば
スカイツリーはその波の終焉を象徴する
記念碑みたいなものかもしれない
  
かつての経済成長を夢見る象徴ではなく
新しい経済や生活の在り方を探る
スタートにもなってくれればと思うけど

まぁいろいろと異論反論あると思いますが
雑談で出てきた話題ですから

でも若者ではないですが今のわたしは
“次の”穏やかな世界が早く見たい
とか思ってしまうんですよ