初日が黒部峡谷&宇奈月温泉、
2日目と3日目がアルペンルートだ。
な〜こもワタシも歩くのが好きなので、
観光地に行くと、いつもかなりの距離を歩くのだが、
山歩きがメインの旅というのは初めてだ。
アルペンルートは交通機関が充実しているので、
乗り物を乗り継げば、
どうしても歩かなければならない場所はないが、
それでも「弥陀ヶ原」や「室堂」を散策する予定でいたので、
登山靴、トレッキングパンツ、山用リュックなどを揃え、
ワクワクドキドキしながら出発したのだった。
【黒部峡谷】
お目当は〝黒部峡谷トロッコ電車〟だ。
最終日に立山を越えてたどり着く予定の「黒部ダム」に
まずは下流側からのんびりと近づく感じである。
ところが富山地方鉄道の「宇奈月温泉駅」から
トロッコが走る「宇奈月」駅までの移動で、
石につまずいて、思いっきり、盛大に
コケてしまったのだ、ワタシ。
でも下手に踏ん張ったりせず、
すぐに転ぶことを受け入れたので
派手にひっくり返った割に、怪我一つしなかったのは
ラッキーであった。厄落としみたいなものだな。
猿飛峡
片道80分トロッコに揺られ、秘境を満喫である。
終点「欅平」では雨が降ってきたが、
傘を買って「猿飛峡」まで行ってきた。
しかし良くぞこんな山奥に次々とダムを作ったものだなぁ。
トロッコ電車はダム建設のための鉄道なのだ。
【宇奈月温泉】
実にひなびた、ゆるい温泉地という感じ。
上流の温泉を引いているせいか、
硫黄の匂いとか、温泉饅頭のゆげとかいった
温泉風情はあまり感じられないかな。
そのローカルさを楽しんだ上に、
これまたゆるい、ご当地花火大会も見物できたのであった。
不思議な作りのお部屋も、なかなか印象深かったぞ。
【アルペンルート、弥陀ヶ原】
2日目はいよいよアルペンルート。
「立山」から「美女平」までケーブルカーに乗り、
そこから立山高原バスに乗って、
今日のメインの「弥陀ヶ原」だ。
バスから降りると、そこは霧に包まれた幻想世界だった。
〝天空の湿原〟と言っても良い感じ。
晴れた「弥陀ヶ原」ももちろんきれいだろうけれど、
これもまた貴重な景色だろうなぁ。
ああ、美しい!
【アルペンルート、室堂】
さらに高原バスに乗って「室堂」に到着。
「弥陀ヶ原」とは違い、まずまずの良いお天気だ。
もう360度、雄大過ぎて大騒ぎである。
2日目の宿泊はここにある「室堂山荘」である。
山荘ではあるが設備はホテル並みで
部屋も個室だったが、
〝山小屋風味〟が漂っているのが良かった。
3日目は室堂の散策からスタート。
「ミドリガ池」、「ミクリガ池」、「血の池」からさらに奥へ。
尾根伝いに「雷鳥荘」まで行くと、
そこからキャンプ場を右手に見ながら
「雷鳥沢ヒュッテ」「ロッジ立山連峰」まで行ってきた。
急な階段も多く、二人してヘロヘロになったが、
美しい景色が続くので行った甲斐があったなぁ。
遠くの雲海も見事だった。
【アルペンルート、黒部ダム】
最終日3日目クライマックスは「黒部ダム」である。
最終日3日目クライマックスは「黒部ダム」である。
中でも目玉は、壮大な観光放水だ。
「室堂」からトロリーバスに乗って「大観峰」へ出てから、
立山ロープウェイで「黒部平」へ渡り、
さらにケーブルカーに乗って「黒部ダム」に向かう。
お目当の観光放水も含めて、
ダム全体の〝巨大建造物感〟が凄まじい。
ただただ圧倒される。
ダム全体の〝巨大建造物感〟が凄まじい。
ただただ圧倒される。
全体に漂う〝昭和〟な薄暗い雰囲気も良い。
お昼はレストハウスで
「二色カレー」と「黒部ダムカレー」。
171名に及ぶ殉職者を悼む慰霊碑「六体の人物像」。
今では考えられない犠牲者の数である。
あらためていかに難工事だったかを思い知らされる。
買ったまま見ていなかった「黒部の太陽」を見なきゃ。
展望台に登り、新展望台に降り、
「カンパ谷の吊り橋」にも足を伸ばし、
「黒部ダム」の見学もそろそろ終えて、
今回の旅も終わりかと思った時、
な〜こが吸い寄せられるようにダムの端に行って、
ダムの放水場所の真上あたりから下を覗き込んだ。
すると、なんと虹がかかっているではありませんか!
虹に呼ばれたとしか思えない!
「弥陀ヶ原」でも整備された木道を歩きまわり、
「室堂」で石畳&階段の遊歩道を歩きまわり、
「黒部ダム」でも展望台までの階段を上り下りし、
いつも可能なかぎり手をつないで、
楽しくおしゃべりしながら歩いている二人が、
ちょっと寡黙になっちゃうほどハードに動き回ったのだが、
普段見られない絶景に継ぐ絶景で、
本当に楽しい楽しい旅だった。
今回もありがとう、な〜こ。
本当に一緒の旅行は楽しい。
旅には、大なり小なりトラブルは付き物だが、
それを笑いながら二人で乗り切って行けるのが、
本当にすごいと思うなぁ。