2016年9月29日木曜日

ゴジラから熱海城、そして秘宝館へ

久しぶりに「キングコング対ゴジラ」DVDを観た。
全編コミカルな演出で、
特に多胡部長の有島一郎が強烈。

意外とびっくりしたのが、ヒロイン役の浜美枝だ。

ゴジラが迫ってきたため電車から降ろされた後、
救援用のトラックからも振り落とされて、
転びそうになりながら後を追いかける演技、
さらに一人はぐれて川でフラフラになって倒れ込む演技、
どちらもオーバーアクション気味なのだが
でもそれが実に濃くて強烈な印象を残すのだ。
さすが後のボンドガール。
  
主役の両雄に関しては、
キングコングのローファイな顔が、
逆に、昭和ガメラの目みたいに不気味で、
その長い腕を揺らして走る姿や
ちょっとしたしぐさが異様さを醸し出し、
ゴジラの存在感が薄れるほどであった。

物語としては結構無茶苦茶だが、テンポが良く、
両者の対決場面もプロレスになっていないのが良い。

ただ、当時の流行りであった
〝南海の未知なる孤島〟に住む〝野蛮な原住民〟と
〝文明国日本〟からの訪問者たちという暗黙の図式が
見ているとツラくなるのも事実である。

しかし特撮ミニチュアは実に素晴らしい。
キングコングが登る(上る?)国会議事堂とか
後楽園付近の広大なセットとか
クライマックスのお城とか。

ところが、このお城、
大阪城(「ゴジラの逆襲」、「ガメラ対バルゴン」)でも
名古屋城(「モスラ対ゴジラ」)でもなく
熱海城だったのだ。

熱海城って、確か歴史的価値は何もないお城だったハズ
ということで熱海城をあらためて調べてみたところ、
  
1959年に海抜100mの位置に建てられた。外観5重、内部9階の日本の城郭に見られる天守を模して造られた鉄筋コンクリート造建築
Wikipediaより)

つまり単なる観光施設なのだ。
今では、〝観光施設としての歴史的価値〟は
あるのかもしれないが。
だから、ほかのお城が破壊される時と比べると、
「あ~、貴重な歴史的建造物がぁ」的な残念感は
やっぱり薄いのである。

で、城(天守閣)の中もスゴかったのだ。
特に今年の春から3F「浮世絵・春画」展が始まった。
18歳未満の方はご遠慮ください」ですよ。
この開き直ったような堂々たるチープ感。

あ、春画と言えば、すぐ近くに
今では希少価値のある「秘宝館」があったな、と思い
サイトをのぞいたら笑ってしまった。
オフィシャルブログ「秘宝館トリビア」にあった
新キャッチコピーだ。
150あまりの応募から選ばれた最優秀作品だそうだ。



「秘宝館トリビア」より
  
ゴジラから「熱海城」を経て「秘宝館」へ。
〝正しい〟ネットの楽しみ方を実践した気がするなぁ。