とても小さなもので、
ボーリングのピンを逆さにしたような形。
お尻とつながっているくびれた部分は2ミリくらいで、
その先の膨らんだ部分は5ミリくらい。
膨らみは中にウミが溜まっているのか、
グミみたいにぷにゅぷにゅと柔らかい。
少し痛みがあるが、
どちらかというと、その不安定な物体が、
服と擦れて引っ張られたり、
尻の下に敷かれたりする痛みのようだった。
場所が場所だけに医者にも行きづらいと思ったワタシは、
なんとか自力で治そうと策を練った。
何か塗り薬で治すことはできないだろうかとか、
根元を糸でギュッと縛って壊死させようかとか、
針で突いてウミを出してみようかとか、
いろいろ迷った挙句に、
意を決して、自力削除することにしたのだ。
方法は簡単で、
クールスプレーで患部を冷却麻酔し、カッターで切る。
切れ味とか清潔度で、カッターは新品を用意した。
まぁ、気持の問題もあるしね、
ちょっとした儀式に臨む感じである。
実施は本日午前中だ。
ところが、いざやってみると、
見えない部分なのでクールスプレーが上手く当たらない。
そこで布切れにスプレーして超冷たくしたもので、
患部を挟むように押さえて、
感覚が鈍ったあたりでそのまま引っ張り、
「えぃ!」という掛け声もろとも
消毒したカッターで切り取ったのであった……。
ほんの数ミリのカットなのに、
やっぱり自分で自分の体を傷つけるって
ものすごく気合がいるのね……。
カットは成功。痛みもほとんどなかった。
だが、予想に反して血が止まらない。
患部が圧迫しづらい場所であり、
心臓より高くも上げづらいから、
数時間たっても傷口が固まってくれない。
きづくと便器血だらけ、短パン血まみれ、
ティッシュを当てながら移動するのだが、
場所がずれると床に血が垂れる。
ちょっとした惨状が広がってしまった。
どうにかガーゼを絆創膏で貼り、
上からティシュを何枚も重ねて押さえ、
ベッドで横になって養生&昼寝していたら、
夕方、ようやく血が止まったことに気づいた。
もちろん人にはオススメできる方法ではないのは
よ〜くわかっている。
ガーゼ越しではあるが、
あの痛み&異物感&違和感が消えている。
ああ、この解放感、うれしい!
ちょっとしたことなんだけど、
常に気になることがあるのはイヤなものだからね。
イスに座ると傷口を擦ってしまいそうで、
こうしてパソコンも立ち膝でやっているのだが、
傷は大丈夫。すぐに復活するはずだ。