自宅だと思っているが今思い返せば見知らぬ家である
そこに何とKing CrimsonのRobert Frippが来ているのだ
居るのは彼一人で理由も目的もわからないけど
ワタシはホームステイに来た人を迎えるように
とにかく相手をしないといけないなと思っているのだ
彼はイスに静かに腰掛けている
それはスツールじゃなくてダイニングテーブル用のイスだし
ギターを抱えているわけでもない
ちょっと厳しい表情なのはいつものことだから
ワタシも機嫌を取らなきゃとか焦っているわけではない
ただ退屈しないように何か見せてあげようかなと思う
そこで思いついたのが本であった
「キング・クリムゾン 至高の音宇宙を求めて」(北村昌士 著)を
本棚から引っ張り出してきて渡してみる
もちろん日本語で書かれた本だから読めないとは思うけど
翻訳本ではなく日本独自の研究本で
それも1981年という早い段階でのものだというのが
貴重なんじゃないかと思ったのだ
写真の1枚すらないその本に
彼は興味深そうに目を通した後でワタシに向き直って
「(あなたに)こういう本の翻訳の仕事もお願いしたい。」
と拙い日本語で言う
ワタシはOKとかSureとか何とか英語で答えたのだが
(あぁ…こうやって外国人から拙い日本語で話された時に、日本語で返すのか英語で返すのか迷うよなぁ…そして英語の方が良いのかな?と思って英語で話すことにした時、その後相手がそのまま日本語を使い続けたりすると、外国人が日本語使って日本人のワタシが英語使って会話しているっていう不自然なことになって、ちょっと気まずい感じになるんだよなぁ…)
とか思うのだ
そんなことを考えつつもまた
他に何か見せられるものがなかったかなと
思い巡らしているのである
そんな夢
ドラマチックなクライマックスもどんでん返しもない
淡々としているシュールな夢であった