「ちょっと待ってよ〜、今戦ってるんだから…」
さすがにびっくりしたワタシ
でもすぐ寝言だってことは分かったので
起こさないでその続きを聞けるように
静かに“会話”しようと試みる
「???…えっ、今…戦ってるの?」
「うぅ…あれ?今寝ぼけてた?う〜ん、
うぅ…でもデッカイんだよ…」
「デッカイの?」
「…(ぐぅ〜)」
寝てしまった
期待したほど“会話”は続かなかった
でもデカかったらしい…何が?
というある意味今回の旅で
二人で一番笑った出来事があっての翌日である
しっかり朝風呂にも入り
美味しい朝食を個室でいただいて
ちょっと早目にロビーに降りてチェックアウトを済ませると
待ち合いコーナーのカウンターで待機
その時カウンター奥の一角に
理科の実験室にありそうな巨大なガラス瓶が
縦に並んでいるのが目に入った
思い切って従業員さんに聞いてみる
「あのう、あそこにあるガラスの器具は何ですか?」
「あ、あれは水出しコーヒーを作るものなんですよ。
宜しかったら今お飲みになりますか?」
ということで
なんと水出しコーヒーを出していただいちゃったのだ
超ラッキー!従業員さんとはお話をしてみるものであるなぁ
宿から伊東駅まで車で送ってもらって
二日目の伊東散策開始である
とは言ってもその後伊豆高原にも行く予定なので
伊東はとにかく「東海館」一本に絞ってみた
まぁ元々そう見所満載という場所ではないみたいだったし
しかしこの「東海館」が中々見応えがあったのだ
昭和3年に建てられた温泉宿で
その後増築して今の木造三階建て望楼付きという
巨大な宿になったとのこと
平成9年に宿としての使命を終え
平成13年より観光・文化施設として一般開放されたそうだ
ただし今も日帰り入浴は可能となっている
趣きのあるのは外観だけではなく
一戸建て風の客室や120畳敷きの大広間など
内部も古き良き日本建築の魅力に満ちていた
こういう場所は落ち着くなぁ
ちなみにここ東海館は
あの「テルマエ・ロマエ」に出て来る
“伊藤温泉東林館”のモデルだそうな
そうだったのか…と
いきなりテルマエの世界が身近になった気分
ということで伊東も“満喫”した気持ちになって
次の目的地は懐かしの伊豆高原だ
2011年7月に熱海の花火の後にな〜こと立ち寄って以来
ワタシ的にはその二人の伊豆高原を思い出に変えようとした
2012年9月のセンチメンタルジャーニー以来である
カッコつければ
思い出になった伊豆高原を
また二人の場所に取り戻すための訪問…だぜ
あ…キザっぽい…超ハズカシっぽい
やっぱりここにきたら橋立吊橋でしょう!ってことで
海に向かってお散歩である
お天気も上々で観光客もそれほどいない
逆にスキンダイビング&水遊び客は
海岸近くの岩場にたくさんいたのが夏らしい感じだった
橋をユラユラ揺らして嬉しそうにしているな〜こ
この橋の上から見下ろす浜の眺めが
いつ見ても良いのだ
ちょっと荒々しい波しぶきと透明な海水
そして微妙な波模様と美しい水の色
今回初めて橋を渡らない迂回路も通ってみた
橋越しに海を望むというのが新鮮だったし
木漏れ日が美しい木立の中を歩けたのも良かった
お昼ご飯は2年前と同じお店で
ワタシがカレーライスでな〜こがビーフシチュー
もちろん美味しかったんだけど
それ以上に何だかとっても懐かしかったのでした
伊東から考えれば
炎天下を思った以上に歩け歩けだったみたいで
3時過ぎのお昼でやっと人心地付いたけど
もはやさらに別の場所に行く元気はなく
伊豆高原から電車を乗り継いで
今回の旅は終ったのであった
夕飯はな〜こが
そうめんを作ってくれた
これがまた美味かったのだ
しあわせパワーをたくさんもらった
温泉旅行であった
な〜こにも
しあわせパワーを
たくさんあげられてるといいなぁ