「少女ポリアンナ」の翻訳も3/4を越えた。
そこで出くわしたのが、英語ならではのやり取りで、
非常に苦戦したのであった。
場面は、ポリアンナが住むポリーおばさんの家の、
お手伝いナンシーと庭師トムじいさんが
交通事故の話をしている場面。
ナンシーはinternally(内部の、体内の)を
infernally(ひどい、地獄の)と取り違えている。
そのままそれぞれを日本語に訳すと、
取り違えた面白さが全然出ないだけでなく、
やりとりとしても不自然になってしまう。
そこで頭を悩ました結果、
internallyを「体内の」
infernallyを「大罪の」として
どうにか、ちょっとコミカルなやり取りと
どうにか成立させてみた。
さて、どうであろうか。
それぞれ「インファーナリー」「インターナリー」と
カタカナ表記にして意味を()でつけても良いのだが、
いきなりカタカナ英語が出てくるというのは
読んだ時に面白さ半減で、かなり残念な気がするのだ。
だから、無理を承知での日本語である。
このちょっと前のパートには
聖書の聖句にからめたエピソードがあって苦戦したが、
こうしたちょっとした言い回しも
日本語に訳そうとするととても難しい。
どうにか切り抜けられないかと頭を悩ますのは、
楽しいことでもあるんだけどね。