2019年7月15日月曜日

教員になれなかった夢

教室で英語の試験を受けているらしい。
  
とは言っても、堅苦しい雰囲気ではなく、
数人のグループが立ち話をしながら
一ヶ所にかたまって待っているところに
試験官らしいネイティブの先生がやって来て、
雑談でもするように一人ずつ何か英語の質問をし、
良いとか悪いとか評価している。
  
ワタシもそのグループの一員なのだが、
なぜか試験官はワタシのところにやって来ず、
そのまま試験の時間が終わってしまう。
  
「ああ、これではワタシは落ちたな」
  
と思う。
  
英語の試験は、
取りも直さず、英語教員になるための試験で、
つまり、ワタシは教員になれなくなったのだ。
  
大学の建物から外に出ると、
別の棟でも試験をやっていて、
覗いてみたら、生徒の事例研究みたいな課題で
みんな苦労しながらレポートを書いている様子。
  
「こっちの方が自分に合っていたかも」
  
その試験をパスすると何の教員になれるのかは
良く分からないながらも、
そんなことを思ってさらに落ち込むワタシ。
  
「あ、でも、教員になって体壊したんだから、
 教員にならない方が良いっていうことだな、きっと」
  
と、教員になれなかったワタシを
教員になっていたワタシが慰めている。
もちろんこの試験は、
初めて教員になるためのものだから、
理屈に合わない納得のしかたなんだけれど、
ワタシはそのことに
何の不思議も感じていない。
  
とにかくワタシは少し気持ちが晴れて、
久しく行っていたなかった別の駅まで、
懐かしい商店街を抜けて行ってみようと思う。
今日はその駅から家に帰るんだ。
  
「そういえば、あの駅の近くに、
 自転車を止めっぱなしにしてあったなぁ」
  
そんなことを思い出す。
そして、重荷から解放されて
昔の平和な日々が戻ってきたような、
なんだか懐かしい、穏やかな気持ちになる。
  
そんな夢。