2010年9月20日月曜日

祝!フィル・コリンズ復活


Genesisのドラマーで数々の名作を残し
ピーター・ガブリエルに替わって
リードボーカルを担当するようになった男
   
さらにボーカルソロアルバムもヒットさせて
同時にジャズロックバンドBrand Xにドラマーとして
その超絶技巧でも名を馳せ
“世界一忙しい男”の異名を取っていた男
  
フィル・コリンズ

2002年には突発性難聴を患い
2008年には音楽業界からの引退を表明
腰の病気と手首の関節の疲労から重なったと言われ
2009年には肩と首を手術したことがわかり
今現在ピアノを弾くこともドラムを叩くこともできなくなっている
  
そんな彼が9月にニューアルバムをリリースする
内容はプログレッシヴ・ロックでも
ジャズ・ロックでもない
  
彼はすでにGenesisも脱退し
ソロ歌手としての地位を確立していた
数々のヒットシングルをチャートに送り込み
映画音楽なども手がけていた
  
楽器が弾けなくなった彼に残されたのは歌
その歌という表現の原点に立ち戻った
モータウンのカヴァーアルバムとなったのだそうだ
  
Genesis時代の名作ライヴ
セカンズ・アウト(眩惑のスーパー・ライヴ)」で
ピーター・ガブリエルの曲を彼が歌うのを聴くと
やっぱり上手いのである
  
その歌の上手さがGenesisの同じ曲を
オリジナルの怪奇なイメージから
幻想的で心地よいサウンドへと変化させているのがわかる

アルバムタイトルは「ゴーイング・バック
ぜひとも手に入れなければと思う1枚だ
内容以前に
彼の憎めない感じが好きで
応援したくなっちゃうのである