それは実家の前の道のようであるけど
狭い路地ではなく畑道で
見えて来た実家も
かなり古民家風なのだった
そこは実家ではなく旅館で
私は旅行をし泊まりに来たのだ
私は旅行をし泊まりに来たのだ
部屋に通されると狭いアパートのような場所で
旅館の客室らしくないのだが
でもなぜか意外と落ち着くので
ホッとため息をついて畳に座った
その部屋は工事中なことは知っていた
部屋の一角に下の階へと続く階段が
剥き出しになっていた
壁や手すりもない木の階段で
建築途中で骨組みだけ出来上がったみたいに
客として使うには危な過ぎるものだったが
そもそも部屋の中に階段は要らないのだ
でもその階段や柱が真っ黒で
それはそれで古民家らしさが感じられて
私は納得してその不思議な風景を眺めているのだ
ふと気づくと私は
買物か散歩か何かから帰ってきたところで
庭から家の玄関へと向かうところだった
見ると右手に大きな岩があって
私のものと思われる小物が乗せられていたので
拾って行こうと手を伸ばすと…岩がちょっと動いたのだ
どうやらそれは生き物らしく
岩に良く似たアルマジロか
アルマジロに良く似た生きている岩らしかった
私は不思議とびっくりもせず
どこを撫でると喜んでくれるかな?などと考えながら
お腹か背中らしきところをさすってみた
その後部屋に戻って例の剥き出しの階段を眺めていると
先日のアートスクエアで久しぶりに会った友人が
リンゴジュースを2つ持って
ドアから入ってきた
ドアから入ってきた
一つを部屋の冷蔵庫に入れると
もう一つを私に差し出しながら
「どこか飲み屋にでも行ってこようかと思ったけど、モーさんをここに一人残して行くのは心配だから、戻って来たよ。」
と言った
そうだった…私は彼と旅行に来たのであった
しかしなんて事だ…
その風貌や今の生活ぶりから
私が彼のことを心配していたのに
彼の方では私のことを心配していたのか…
そう思いながらも
なぜかそれほどショックでもなく落ち込むこともなく
ジュースを受け取って
今飲もうか考えているのである
変な旅行である…でも悪くない…と思う
そんな夢
今日は気分も体調も安定してきた
でも安定してくると
あれもやらなきゃこれもやらなきゃと
焦る気持ちも生まれてくる
でも今日もな〜こがメールで
「無理するな〜」
と言ってくれたから
気持ちが楽になった
それでちょっと平和な夢を見たのかもしれないな
変な夢ではあるが
追い詰められ感がないから
十分“平和”である
変な夢ではあるが
追い詰められ感がないから
十分“平和”である