「本当に一生懸命にやっておられたのがとても良かったです。」
とご好評をいただいた“女装”であるが
なぜ女装することがプラスになったのか
そこにどんな意義があったのか
あらためて考えてみた
そもそも女装することになったきっかけは
毎年恒例のホイケで
以前そんな出場者がいたという
講師の先生の雑談であった
そして冗談ぽく
「モンさん、やってみます?なんてね。」
と言われて
「そうですね、やってみても良いですよ〜。」
とワタシが答えちゃったのだ
だから最初は安易に
女性だと思って見ていたら男性だったというギャップが
きっと見ている人に面白いんじゃないか…という
それだけだったのだ
ところが実際に女装することが決まってみて
本気で驚かすなら本気で女性にならないとダメだと
ワタシは思うようになった
間違っても宴会の下品な一発芸みたいなものには
なってはいけない
それは他のメンバーや先生や
ホイケという場に対して失礼である…と
その「え?男性なの?」という驚きは
素直で上品なものでなければならないし
芸(歌&演奏)の未熟さを隠すためのものではないのだ
そういう驚きと興味を観客に与え
ぐっとステージに引き付けた上で
芸でも唸らせるというのが
目指すところなのである
これが最初の女装することの意義であったのだ
そうしてワタシが女装に本気になると
面白いことにチーム全体の
発表会への意識が高まった
さらにワタシが“女性”として加わることで
皆に一体感が生まれてきたのである
そりゃワタシ一人がアロハシャツとか着て
他の女性陣がお揃いのドレスを着たら
絵的にも気持ち的にも
ワタシと女性陣は別って感じになったろう
会話にも混ざれなかったかもしれない
ワタシが“女性”ならば
化粧やドレスなどの話題も共通なのだ
さらにウクレレ発表会経験者で
本来なら一番余裕でいるはずのワタシが
逆に一番オロオロしているのを見て
ウクレレ初心者の皆さんが
何かお手伝いをしてあげなきゃと
感じてくれたのだと思う
つまりワタシが“女装”することで
変な上下意識が無くなって皆対等になれたのである
そうやって「え?男性?」という驚きを引き出すために
悪戦苦闘しながら
その余裕の無い中で色々準備したり当日仕切ったり
演奏でも頑張ったりしたから
ワタシは無理無く自然に
まとめ役になることができたんだろう
今回の“女装”は結果的に
そんな具合にうまく働いてくれたんだな…きっと
こうして見ると
最初は面白半分で引き受けた女装だったけど
なかなか意義深い選択だったんだなぁ