6人全員がリードボーカルを取れて、
バックに回っても抜群の安定感だから、
凄まじい迫力と美しさである。
癒されるなぁ。
本人たちは素直に全力で歌を歌っているわけだが、
ひねくれた大人なワタシから見たら
口パク歌唱への痛烈な批判とも取れる。
生歌でこのハーモニーを聞かせられるなんて、
実に稀有な存在である。
日本の女性バンドに圧倒されまくる2016年であるなぁ。
日本人がソウルフルなフェイク(
どうしても
「上手いでしょ?」感とか、モノマネ感とかが
こちらに伝わってきてしまって
歌に集中できなくなるから苦手なんだけど、
Little Glee Monsterの場合は許せる。
(それほどフェイクが多いわけじゃないけどね)
これはワタシ的には超珍しいことである。
あの玉置浩二でさえも、
フェイクだけは苦手なくらいだからなぁ。
でも個人的にはやっぱり
6人独自の〝歌〟を作っていって欲しい。
突然だけれど、中元すず香(BABYMETALのメインボーカル)の
あの真っ直ぐな声や歌い方って、
Little Glee Monsterの子たちと全然違うなぁと思うのだ。
声として海外にインパクトがあるのは、
彼女のような、ソウルフルではない歌い方なんじゃないかな。
BABYMETALが海外で人気な理由の一つはそこにあると思う。
つまり、海外進出も視野に入れているにしても、
だからってフェイクな歌い方にする必要はないってことだ。
思い切って言って終えば、
Little Glee Monsterに限らず、
「本物志向の歌唱にはフェイクが必須」とか
「本当に歌が上手い人はフェイクが上手い」的な考え方は
もう、やめた方が良いと思う。
だから、リトグリにも
何かそんなオリジナリティを期待しちゃうのだ。
でもまだ全員高校生ですからね。
これからが本当に楽しみである。