2017年2月23日木曜日

「リンゴの丘のベッツィー」が面白い

只今翻訳中の「リンゴの丘のベッツィー」が
なかなか面白いのである。
原題が「Understood Betsy」という
1917年に出版されたアメリカの児童文学だ。

主人公が孤児というのは、
19世紀に良く取り上げられたモチーフで
「赤毛のアン」などもそうなのだが、
ベッツィーの場合は、
しっかりした養育者がいるのである。
それも、二家族。

この、最初の家族と二つ目の家族との対比が面白い。
都会と田舎という環境の違いだけでなく、
過保護と放任という接し方の違いが描かれていて、
そのどちらが優れているという
二者択一的な流れではないところが良いのだ。

ユーモアがわからなかったベッツィが
ちょっとわかってくる場面とか
思わずこちらのほほがゆるむ。 

でも翻訳の点では意外に難物であった。
それはとにかく描写が多いこと。
そして会話部分も、あまり改行せずに、
地の文の中に埋め込まれていること。
つまり、予想以上に、文字がびっしりなのである。

そしてタイトルが「ベッツィー」なのに
地の文はすべてエリザベス・アンと呼んでいる。
田舎の家族の間では「ベッツィー」と呼ばれるが、
そもそもあまりしゃべらない朴訥な人たちなので、
「ベッツィー」の出番がとても少ないのだ。
これ、どうしようかなぁ。

とかいろいろ苦労はあるが、
毎日ベッツィーの世界に行けるのは
ある意味、癒やされるのである。
  
予想以上に完成まで時間がかかりそうだけど……。