2017年4月26日水曜日

母と一緒におばのお見舞いに行く

足の悪い母をタクシーに乗せ、
小一時間かけておばの入院する病院へ行ってきた。
母は長女、おばは一番下の四女である。
  
台所で倒れていることろを認知症の旦那さんに発見され、
救急車で入院、手術をしたのだが、
以来ずっと昏睡状態が続いているのだ。

その旦那さんも、転んで脳挫傷となり、

別の病院に入院中である。
二人の面倒は息子兄弟の兄が看ている。
弟は数年前に倒れ、両親に自宅介護されながら
昨年亡くなったばかりだ。

病院の中では母を車イスに乗せ、

ワタシが押して歩いた。
母としても掛ける言葉が見つからない。
ただ、「いろいろ苦労したねぇ」「苦しくないかい?」と
くり返すばかりだった。
  
鼻とのどからチューブが伸びているの痛々しいが、
顔色は悪くない。苦しそうな様子もない。
ただ昏昏と眠り続けている。

ワタシは、小さい頃に一二度会ったかどうかぐらいで、

写真では知っているが、話をしたような記憶はない。
だから、母もいるその場ではなおさらのこと、
おばに対しても、母に対しても、
掛ける言葉は一つも浮かんでこないのだった。

家に帰る途中から、強烈な鼻炎症状が出た。

花粉症は終わったはずだったのになぁ。
体がショックを受けてバランスが崩れたのか、
はたまた風邪を拾ってきてしまったのか……。
慌てて「ストナリニ」を飲んだが、効きが悪い……。

ふと、自分があの立場になったら、

な〜こだけ、そばにいてほしいなぁ、
そして、体をさすってほしいなぁと思った。
  
いや、ワタシはな〜こより
1日でも長生きすることになっているから、
ワタシが最後の最後までそばにいて
体をさすってやりたいなぁ。

母を連れての病院はけっこうハードだったけど、

それ以上に、いろいろハードな体験をした一日であった。