2016年7月30日土曜日

「シン・ゴジラ」の凄まじさ

庵野秀明&樋口真嗣コンビだから成し得た傑作。
そして日本にしか作れない怪獣映画。
どれほどお金をかけても、
どれほどCGクオリティーを上げても、
ハリウッドではこの映画は超えられない。

政府の〝無能〟ぶりを滑稽に描いて、

したり顔で批判したり笑い者にしたりするのは簡単だ。
でもそこで真面目に必死になって
対応していた人々がたくさんいることは
曲がりなりにも公務員をしていた経験からもわかる。
そんなことも考えされられた。

ゴジラのバケモノ感、ゲテモノ感が凄い。

これは着ぐるみでは無理だっただろう。
クトゥルーか?というほどの登場の仕方だ。

そのゴジラを遠景で捉えて、

  
「怪獣映画って、ものすごく暴れているようでいて、引いてみれば実際には点と線で超局地的に動いているだけで、すぐ隣には日常があるんだよな。」

という、ちょっと冷めた印象を抱かせておいてからの、

それをくつがえすほどの大都市破壊映像に震えた。
昨今、CG技術を駆使することで、
大規模な破壊場面が数々作られるようになりながら、
この「うわっ、ヤバイ!」という感じを抱かせる映像は、
それだけでも観る価値が十分にある。
  
それはさまざまなバリエーションを作りながら
それでも連綿と受け継がれてきたゴジラという意匠を
すでに逸脱していると言えるかもしれないが、
〝不気味で圧倒的な恐怖〟というゴジラの本質は
ここに見事に復活している。

具体的な人の死や個人的なドラマは描かれない。

でも、それこそが先の大震災で
当事者でない多くの人々が
その悲劇を、間接的に知ったり想像したりする中で抱え込んだ、
悲しさや、苦しさや、閉塞感や、
重苦しい絶望感なのだ。

つっこみどころはあるだろう。

あれだけの大破壊で建物も道路も一面瓦礫と化した中で、
最後のあの作戦は無理だろうとか。
でも、だからこそ、
官民一体となった決死な作戦であることが伝わって来るのだ。

悲しみとか喜びとか

簡単に説明できるものではない涙が出た。
映画を思い出すと、いまだにわけのわからない涙が出る。 
  
ちなみに怪獣映画で主人公が、
被害現場を前にきちんと手を合わせるって
初めてじゃないだろうか。

とにかく、傑作。


  

2016年7月28日木曜日

ブラック・ウクレレを黒弦化!

春にKalaの格安ブラック・ウクレレを手に入れ
Aquilaの赤弦を張って使っていた。
  
今は低価格高品質な中華ウクレレが入ってきて、
1万円ほどでは〝格安〟ウクレレでもなくなった感があるが、
フレット音痴なところは確かに〝格安〟っぽい。
そこ、一番ダメじゃん……。
  
でも不思議なもので、
フレット音痴だろうが、音に深みがなかろうが、
気軽に手に取るウクレレとして
ちゃんと役に立っているのである。 
逆にKamakaなどのウクレレの良さもわかったし。

このブラック・ウクレレだが、
赤弦を半年近く使ってみて
ちょっと音がキンキンするのが気になっていたので
少し太い弦に換えてみることにしたのだ。
弦交換作業は気分転換にもなるしね。

そこで手に入れたのが
同じAquilaの「ブラックナイルガット弦」である。
Aquilaの黒弦てけっこうレアな感じがして良いのだ。
音がクリアでタッチが固めなのはAquilaらしいところ。
すでにセミアコ・ウクレレには張ってあるので、
ウチでは二本目である。



以前武蔵小杉のグランツリーの中で
たまたま見つけたのだが、
他店では1500円くらいするのに
そこでは1000円なのだ、なぜか。
だから今回もグランツリーでゲットしてきた。
  



そしてブラック・ウクレレは、さらにブラックになった。
音も若干太く大きくなった気がする。
赤弦よりも表面がつるつるしている。
赤弦の方が特殊なのだが、今はこのつるつるが新鮮である。

これから少しずつ弦が安定するのを待つ。
この、チューニングしながら待つ何日かも好きだなあ。
手塩にかけて育てたウクレレが
ゆっくり生まれ変わる姿を愛でている感じかな。

「ポケモンGO」妖怪版希望

「ポケモンGO」は、やらない。
そもそも流行り物には乗っかりたくない性格だしね。
  
それに子どもが小さい頃にポケモンやDSにはまっていても、
ワタシは結局はまらなかった。
ポケモン・ムービーを一緒に見に行ったりしたけれど、
純粋に劇場アニメとして良し悪しを見ていた感じだったし。
  
で、リアルワールドにポケモンが現れると言われても、
そもそもポケモンに興味がないから魅力を感じないのだ。

面白さを感じるとしたら、

リアルとヴァーチャルの融合〟的な部分なのだろうが、
別にヴァーチャルの力を借りなくても
リアルな世界はそれなりに面白いと思っているしなぁ。

ポケモンが出るっていう時点で、

何が出てくるかわからないリアル世界より
劣っているんじゃないの、っていう気さえする。
人だったり、植物だったり、景色だったり、
本だったり、音楽だったり、ファッションだったり、
そういう予期しない出会いが面白いんじゃないかなあ。

ただし、ポケモンじゃなくて、

水木しげる的妖怪が現れて、
その妖怪の説明や、
その土地の由来を語ってくれるとかなら、
全国渡り歩いちゃうかもしれない。

あ、「ポケモンGO」の(コンセプトの)
面白さが少しわかったかも。
その場所にしかいない
ご当地妖怪とか出てきたら面白いよね。  

2016年7月27日水曜日

「ペコロスの母の贈り物」岡野雄一

今年1月にペコロス本の第三弾が出ていたことに今頃きづき
さっそく購入したのだ。
それが「ペコロスの母の贈り物」である。

「ペコロスの母に会いに行く」のみつえおばあちゃんが

「ペコロスの母の玉手箱」で亡くなり、
そのおばあちゃんを含めた
来し方の思い出が中心の一冊だ。
  

そこには昭和(戦後)の時代の

怪しさや残酷さ、
たくましさやおおらかさやも
一緒に描かれている。
   
それは、著者とは10歳違うワタシも
どこかで体験したり、
身近に感じていたりしたもので、
それとなく不気味で、変に生々しく、そして懐かしい。

過去と現在、死者と生者が混ざり合い、

様々な場面の様々な思いが重なり合う、
このドロドロとしたファンタジックな世界。
  
おばあちゃんが亡くなったことで
話の中心が介護の話から生と死に移っているが、
全体の、優しく、悲しく、幻想的で、下世話な感じは
まったく変わっていない。

やっぱり、みつえおばあちゃんの顔が良いなぁ。



2016年7月25日月曜日

夏休みの一番良い時期

ぐずぐずと梅雨が続いていて
学校が夏休みになったのに、
全然夏休み気分が盛り上がらないが、
自分が学校に通っていた時だけでなく、
教員をするようになってからも、
この夏休みに入ったばかりの7月の一週間は
一番開放感に浸れる週であった。

管理職になったわけでもないのに
そんな開放感もいつ頃からか消え、
相も変わらぬ日常が続くようになったのは、
今にして思えば、
やっぱり、精神的な疲れが
たまり始めた頃からなのだろう。

昔は、普段できないイベントや研修会に参加したりして、
大いに気分転換ができたものだったがなあ。

夏休み明けから1ヶ月ほどで病休に入った
あの実質教員最後の夏なんて最悪であったし。
生徒がいない学校なのに、
どこにいてもいたたまれなかったなあ。

でもこの7月末の週は最近、
懐かしのお友達と連絡を取る週となっている。
場合によっては久しぶりの飲み会なども入る。
今年はどうであろうか。
もっとお酒が飲めるようになる予定だったが、
そう思うように体調は改善されないのが残念だけど。

早くうだるような暑い夏がやって来ないかなあ。

2016年7月24日日曜日

ポストカード用新兵器!

金曜日にな〜こと
南大沢のアウトレットに買い物に行った。
  
目的は、夏旅に備えて
トレッキング用グッズを買うことで、
登山用バックパックやトレッキングパンツ、
アンダーシャツにアンダータイツをゲットし、
大満足であった。

その帰り道、ふと寄ったお店が
100円ショップの「セリア(Seria)」だった。
「セリア」のことは全然知らなかったので、
な〜こに教えてもらわなければ
素通りしていたところだった。

何気なく店内を歩いていたら、見つけたのだ。
デザインフェスタ用最強グッズを!


壁にピンで留められる「インテリアウォールバー」である。
これは良いぞ!写真を美しく二種類乗せることができるのだ。  
取り付けも簡単で、安定感もあり、
溝に幅があるので、何枚も写真を立てかけておけるから、
デザフェスのポストカード・ディスプレイにぴったり!

ネットで見たら、大人気商品らしい。

な〜こと歩いていると、本当に良いことがあるなぁ。
その場にあった10個をすべて買い占め、
翌日別の店で6個な〜こに買ってもらった。
ああ、これでディスプレイするのが楽しみだなあ!
  
一気にデザフェス・テンションが上がったぞ。

2016年7月23日土曜日

いまだに見る苦しい夢

場所は学校。でも知らない場所。
ワタシは朝のホームルームにいる。
すでにその場から逃げたくて仕方がない。
今日の自分の授業を見れば、
特にいやになる要素はないのだが、
とにかく職場に、学校にいたくないのだ。

いなければいけないことはわかっている。
授業だって問題なくできるはずなのだ。
むしろ人とは違ったオリジナルな授業ではないか。

でもいたたまれないのだ。
何とかして密かに抜け出したい。
でも例え抜け出せても、行方不明はまずいから、
帰りましたの一言ぐらいは電話を入れなきゃだな……。
だったら、朝から休めばよかったか……。

「またあの先生は休みですか。
 全生徒に英検を受けさせて、実績を作りたいのに。」

と、知らない同僚の誰かが声を荒げている様子が目に浮かぶ。

「そうですか、全員に英検を受けさせれば良いんですね」

ムキになって言い換えす自分の姿も目に浮かぶ。
このいたたまれなさに勝てるのは、
怒りだけかもしれないと思う。

でもそうやって、自分を押え込んできたから
ここまで追い詰められたんじゃないのか。

裏口のドアの外は崖になっている。
まるでヨーロッパの古城のように、
切り立った山のうえに建てられているかのようだ。

でもその先には古き良き里山の田園風景が広がっているのだ。
ここから一気にあそこまで飛んで行けると良いのに……。
でも飛べるかもしれないぞ……。

そんな夢。

精神的なダメージというのは、しぶといものだ。
そうそう〝乗り越える〟ことなんてできないのである。
事件や事故、それにいじめなどによる心の傷は
決して拭いされるものではないということを実感するよなぁ。

でもな〜こに触れていると、本当に安心できて、救われるのだ。
これはもう理屈ではない。体も気持ちもユルムのだ。
そういう点でワタシは、とても幸運なのだと思う。



2016年7月21日木曜日

「望林堂」と学校生活

「望林堂」の完訳文庫は
「ジキル博士とハイド氏」や「宇宙戦争」などもあるが、
基本的に児童文学を中心に扱っている。
  
ということは、中心的なターゲットは
小学生・中学生・高校生か、
そうした作品を子どもに読ませたい、
保護者の方たちじゃないかなと思う。

もちろん名作の数々なので、
子どもの頃に読んだ本をもう一度読みたいという
むしろお年を召した世代の方もおられると思う。

それは売れ方で少しわかるのだ。
やはり一番反応のあるKindleを頻繁にのぞくのだが、
午前中とかの、子供たちが学校へ行っている時間帯に、
意外と売れたりすることが多いのだ。
主婦の方とか、定年後の方とかかなぁと思うのだ。

でももちろんピークは夕方から夜中にかけてである。
子どもたちだけでなく、学生や社会人も、
のんびりした時間を過ごす時だからね。

でもこの7月の動きが面白かったのは、
7月の頭にパタッと売り上げが落ちて、
10日ぐらいからまた戻って来たのだ。
つまり、一学期の期末試験期間は
みなさん勉強に集中していたと言うことである。

ここまではっきり学校生活とのリンクが感じられたのは
今回が初めてだったかもしれない。
学校に通う子どもたちが、
少しずつ望林堂の方を向いてくれるようになったのかな。
昨日から始まった(ところの多い)夏休み。
これから7月〜8月で、どう反応があるのか楽しみである。

2016年7月20日水曜日

めざせ夏のアルペンルート!

アルペンルートのことを何も知らず、
山登りをする人たちの世界の話で、
自分にはまったく縁がないと思っていたのだ。

ところがこの夏に行くことになり、
ルートのほとんどを
乗り物を乗り継いで移動できることを知った。
それなら安心である。
天候や体力や当日の体調に合わせて、
歩く場所や距離を調節できる。

ということで、歩いても良いように登山靴を買ったのだ。
trezeta(トレゼータ)の夏用トレッキング・シューズだ。


登山&ハイキングのお店に飛び込み、
しどろもどろになりながら店員さんに相談して決めた。
まったくの門外漢なので、緊張したなぁもう。

でもこれでメインが済んでホッとした。
あとはシャツとズボンとバックだから気が楽である。
ああ楽しみだ、晴れると良いなぁ。

2016年7月18日月曜日

炎天下のお散歩

ずっと家にこもって仕事をしていたので、
天気も良くなったことだし、
少し散歩でもしようかと思って外に出た。

電車に乗ってはるばるららぽーと横浜にでも
ウクレレを見に行こうかと思っていたのだが、
運動不足解消に、まず最初に武蔵小杉まで歩くことにした。

炎天下、小一時間のお散歩である。
ほぼ目的地まで二ヶ領用水沿いに歩く。
  

百日紅(さるすべり)のピンク色の花が鮮やかだ。
道向かいの黄色い花は黄菖蒲(きしょうぶ)かしら。
もう、少し時期が過ぎつつある感じかな。

しかし暑い。今日は曇りの予報だったのに、
これはもう真夏である。
  

ひまわりが咲いていた。
花もさることながら、この昭和な感じの建物がまた良いなぁ。

武蔵小杉のグランツリーは、家族連れで大混雑であった。
1時間かけて到着して、楽器屋にいたのが5分、
グランツリーにいたのも20分ぐらいかな。

帰りは電車にしたのだが、これまた駅が大混雑。
暑さと人いきれで気力と体力を奪われ、
結局ららぽーとは断念。
ファミマでアイスコーヒー買って家に帰った。

いやぁ、運動不足ですな、ワタシ。
でも炎天下のお散歩は楽しい。
ちょっと身の危険を感じるあたりがスリリングである。

2016年7月17日日曜日

ダニ殲滅作戦「ダニアース」などなど

昨日の「アースレッド」噴霧は、さすがに効果があった。
いやな感じがだいぶ減ったのだ。
でもここで気を許してはいけない。
徹底的に叩くのである。

引き続きダニ殲滅作戦を行うためのグッズを用意。
まず、ダニ・ノミの駆除を行う「ダニアース」。
ピンポイント攻撃用スプレーだ。
主にパソコンデスク周りで使う。
  

   
簡単置くだけの「ダニバリア おくだけゲル 」。
殺虫剤は入っていないので単なる忌避剤であるが、
置いておくだけというのが楽なのと、
消臭&芳香効果もあるので使ってみるのだ。
  

さらに「ダニがいなくなるスプレー 」。

これは殺虫剤入りで、布団にかけて使う予定。
  

そして、二、三日中に

もう一回「 アースレッド」を噴霧する予定だ。

週明けにはハンディ掃除機も届くかしらねぇ。

2016年7月16日土曜日

ダニ殲滅作戦「アースレッド」

梅雨時はダニが大量発生する時期である。
仏間イルームにも発生したのだ。
  
つらつら思うに、きっかけは昨年春にウクレレ教室で、
やめることになった方が、ご自身が育てた植物を
みなさんに分けてくださったことにまでさかのぼる。

玄関先に干しておいたその花を、

みっともないと思ったのか、家人が
ワタシのいない間に、仏間イルームへ持ち込んだのだ。
そのあたりから、ムズムズが始まったように思うのだ。

しかしそれも

ここ一年ほどは「ダニよけスプレー」でしのいでいた。
でもこれって〝ダニよけ〟だから
駆除するんじゃなくて、追い払うだけなのだ。
だから根本治療にはなっていなかったのだ。

ところが今年の梅雨時、

たぶん、湿度を保つために結構加湿器を使っているのも
影響したように思うが、
パソコンに座って仕事をしていると
すぐにあちこち刺されるほどになってしまったのだ。
家では半裸で作業していることもあって、
今は全身傷だらけである。

蚊だと思って蚊取り線香を焚いたのは、

まったくの勘違い&無駄だったのだ……。

そこで意を決してダニ殲滅作戦を決行することにした。

第一弾は、基本の「アースレッド和室用」である。
仏間イルームは床が畳なので、和室用にしてみた。


 
  
発射ペダルを踏んだ瞬間の
シューっという勢いのある噴出ガスが頼もしい。
閉め切って噴霧開始から部屋を2時間放置、
するとだいぶダニの〝気配〟が減った!
そのあと簡単に掃除機をかけた。

でもこれで終わりにはしない。

サイクロン式ハンディ掃除機も買ったので、
届き次第それで大掃除をする。
さらにスプレーの「ダニアース」も来る予定だ。
攻撃の手は緩めないのである。
「アースレッド」を再度投入しても良い。

負けないぞ〜!



「宇宙戦争」が〝おすすめ〟された!

「望林堂」最新作「宇宙戦争」が
スタッフの「おすすめコメント」をいただいた。


とっても好意的でわかりやすいコメントだ。
何をしたわけでもないのだが、
目に留めていただいたのだ。
ありがたいなぁ。

次も頑張るぞ〜。

2016年7月14日木曜日

2018年に向かって(drive to 2018)

1999年から新設高校の開校に携わり、
そのまま、猛烈な集中力と行動力で(自画自賛劇場!)
開校後の数年間を突き進み、
フルスロットルのまま、次の新設校に異動して、
開校直後の混乱期と戦っている最中の2008年、
そのまま空中で大破したワタシであった。

墜落ではなく、空中分解である。

機体がもう、飛び続けることができなくなったのだ。
本当に、バラバラになって海に落ちる飛行機が
目に見えるようであった。

幸いにもワタシ自身は脱出して、

海の藻屑と消えることはなかったが、
粉々になってしまった飛行機は、もう元には戻らず、
再び空を飛ぶ気力も体力もなくなってしまったワタシは、
小さなボートに乗って広い海を
行く場所もなく、ただ揺られているだけであった。

2008年から2014年までの6年間は、

一言で言えば「苦」である。
  
精神的にもきつかった上に、
頭痛と吐き気の〝二日酔いシンドローム〟で
起き上がれずに苦しむ日々が続いていたのだ。
その頃、ブログやCGやドラムや太極拳や時計作りなど、
いろいろなことに手を出したが、
結局すべてはこの「苦」を和らげるための
気晴らしだった気がする。

でもその気晴らしの一つだったCGがなければ、

Kindleにも興味を持たず、
Kindleでの出版を考えることもなく、
「望林堂」もなかったことも、また確かである。

2014年から「望林堂」プロフェクトが立ち上がった。

何日も寝込むほどの体調の悪さはなくなった。
それからの2年間は
一言で言えば「忍」であろう。
ひたすらパソコンに向かい、
翻訳し、書籍化し、出版し続ける毎日だ。
  
ワタシはまだ小さなボートで海の上である。
でも海図は手に入れた。目的地もはっきりしてきた。
ただ、まだまだ目的地ははるか遠くにある。
そこへひとっ飛びで行くことはできない。
常に転覆の危険にさらされ、
不安と孤独と戦いながら、
小さなオールで地道に漕ぎ続けるしかないのだ。

しかし何と忍耐強いワタシであろうか(自画自賛劇場!)

   
苦節10年となる2018年には、
ようやくどこかにたどりつきそうな予感がする。
「忍」がついに報われ、
結果や成果が目に見える形で現れるような
節目の年になりそうな気がするのだ。

「望林堂」も、そこに向かう大きな流れの中に
あるような気がする。
ウクレレも始めてからもちょうど10年になるし。
そこから、な〜こと新しい生活を始めよう。

2016年7月12日火曜日

金鳥蚊取り線香復活!

ごちゃごちゃと色々なものが積み重なっている
パソコンまわり、特にラック下の足元に
蚊が飛んでいるようなのだ。

蚊取りリキッドを使っているのだが

今ひとつ効果がないような気がするので、
戸棚の中になぜかあった
懐かしの金鳥蚊取り線香を使ってみた。
あの緑色の渦巻き線香である。




そうしたら、部屋がいぶされたようになった。
部屋だけでなくワタシにも線香臭がついた。
のども少し痛くなった。煙吸ってるからねぇ。
  
でも、蚊の気配は消えたのだ。
煙のインパクトがあるので、
そう思わされているのかもしれないが、
印象としてはリキッドより強し!って感じがする。
  
子供の頃、部屋の鴨居にフックを引っ掛けて、
大きな蚊帳をつったことを思い出した。

できれば金具に刺すタイプか、
ブタの容れ物とか使ってみたいものだなぁ。
   
あ、金具に刺すタイプはもう売っていないのか。
危険といえば危険だしね。
でも風情があったなぁ。
灰が落ちるところを良く、じっと見つめていたものである。

  

2016年7月11日月曜日

「Virgil Finlay幻想画集」

目的の本がわかっている場合は、
ネットで探すのが手っ取り早い。
でも、何か面白い本とか
思いもよらない本とかに遭遇するのは、
本屋さんをふらふらとさまよい歩いている時だ。

今日出会ったのは

ヴァージル・フィンレイ幻想画集 」。
絵は時々目にして、気になっていたのだが、
画家の名前すら知らなかったので、
これも縁だと思って
思い切って購入したのであった。



超繊細な点描法とクロスハッチング。
う〜ん、気の遠くなるような描き方だ。
面白いぞ。

2016年7月10日日曜日

ウクレレミニ発表会無事終了!

今回のミニ発表会は、
講師の先生がここ数年、年一回開いている会で、
先生のソロが第一部、
先生のクラスがグループや個人で参加するのが第二部
というのが例年の構成だった。
  
ただ今年は
春に嵐で中止になったハワイフェスタに
参加を予定していたウクレレチームとフラチームが、
その不完全燃焼な気持ちをぶつける場として、
第二部が加わったので、
全体で三部構成となった。

ワタシは第二部で二曲、第三部で三曲、

ステージに上がったのだ。

いやもう朝から緊張して、食事が喉を通らず、

駅の売店でどうにかランチパックを詰め込んで
あとはアイスコーヒーを飲みながら
出番を待っていたのだ。

「緊張で朝からご飯が食べられなかったんですか。

 子どもみたいで、かわいいですねぇ」

まわりからそんな風に言われつつも、

こればかりはどうしようもないのだ。

第二部は二ヶ月ぶりのぶっつけ本番で

ワタシの立ち位置が六人のセンターだし、
第三部の立ち位置も(イスに座ったけど)センターで
さらに「見上げてごらん夜空の星を」で
1stパートが四人に対し、
2ndパートはワタシ一人なんですから。



もう開き直って本番はノリノリであった。

楽しかったからそれで良いのだ。
大きなミスもなかったし。

ワタシはメリハリのないウクレレ演奏がキライなのだ。

「歌や踊りの伴奏ですから
 こんなもんでお茶を濁しちゃいます」とか、
「私らはプロじゃないですから、
 楽しければ良いじゃないですか」みたいな、
観客に甘えたり媚びたりする感じが好きじゃないのだ。

小さな音でびくびくしながら弾くよりも、

たとえ間違えても大きなきびきびした音で弾く。
だからこそ、間違いないようにちゃんと練習もする。
そうやってできるだけのことをした上で、楽しみたいのだ。
  
そういうところでも自分なりに満足できた発表であった。
弦がビンビンいうほど一音一音をはっきり弾いたぞ。
それに「見上げてごらん夜空の星を」が
全体で唯一のウクレレ・アンサンブルだったので、
意義もインパクトも大きかったと思うので、
その点はかなり満足度が高いのであった。
お疲れさまでした、みなさま。

   
打ち上げ&食事で軽くビールを飲んだら、
今日は軽い頭痛と喉の痛みと鼻水である。
昨夜は興奮していたのか、何度も目が覚めたし。
まぁそれだけ、〝非日常〟を味わったということだな。
   
あぁ、疲れたけど楽しかった!

  

2016年7月9日土曜日

ウクレレミニ発表会の朝

「宇宙戦争」の微修正でバタバタ。
表紙の文字を少し変えて、本文の〝てにをは〟の間違いを修正。
  
訂正箇所はほんのわずかだけど、
epubデータとmobiデータを作って、
Kindle、Kobo、BOOK☆WALKERそれぞれに
アップロード&再申請をすると
それなりにけっこうな手間なのだ。

夕方のウクレレ・ミニ発表会に向けて、
少しでもウクレレを触っていたいと思うから、
気ばかり焦って、バタバタしてしまう。

でも改訂作業も無事完了。
あとはのんびり当日練習をするとしよう。

今から緊張もしているけれど、
楽しみだなぁ。

会場となるレフアスタジオ・イベントスペース
  

2016年7月7日木曜日

今日の最高気温は40℃!

iPhoneのYahoo!天気アプリで
ワタシの住んでいる場所の今日の最高気温が、
なんと40℃を記録したのであった。


いやぁ、すげえぞ。
全然話題になっていないが、
局地的な幻の記録かも。

「1時間ごとの天気」だと
午後2時に40℃を記録しているのだ。

貴重かもしれないので、
ここに画像を残しておくのであります。

「ピーター・パンとウェンディ」順調なり

「宇宙戦争」は、やはりかなりの難物であった。
  
「ジキル博士とハイド氏」から連続で
いわゆる一般の文学作品が続いたから、
今回「ピーター・パンとウェンディ」で
久しぶりに児童文学に戻ってみると、
作業がどんどん進むことを
あらためて実感するのである。

「宇宙戦争」も面白い作品だから、
決して翻訳していて嫌になったりはしなかったが、
とにかくなかなか作業が進まなくて苦労したのだ。

だけど今は
「宇宙戦争」を訳したことを思えば
ちょっと長い作品児童文学作品でも
やってやろうじゃないかという
意欲が湧くようになった。

これまでの児童文学作品の中では
「ピーター・パンとウェンディ」は少し長めなのだが、
全然そういうことが苦にならないのだ。
ワタシも少し成長したのかしらねぇ。

とは言うものの、
「ピーター・パンとウェンディ」は
大人が読んでも十分に面白い。
この、現実と空想の区別はあいまいで、
世界はそこにあるものであると同時に、
自分が作り出したものである、みたいな、
不思議な感覚は、
異世界冒険譚の中でも異質じゃないかと思う。

着実に目の前の文章を訳しながら、
一歩一歩作業を進めていこう。


2016年7月6日水曜日

ダルダルな今日この頃

月曜日に庭の草刈りをして以来、
ずっと体がダルダルなのだ。
眠くて仕方がない。

頭痛や吐き気はない。
だから〝二日酔いシンドローム〟とは違う。
花粉症っぽい症状も、当座ストナリニを飲んで抑え、
今はもう大丈夫である。
ちなみに月曜から火曜にかけては
11時間ぐらい寝続けたのであった。

それでも
昨日もずっと眠くてダルかった。
実家に母様詣でに行ったのだが、
とにかく歩いていてもフラフラするくらい
何だか不調だったのだ。

実家近くでムクゲの花が咲いていた。
もう随分前から咲いているのだが、
これだけ大量に咲き誇っている感じは初めてだ。
夏が近いんだねぇ。



そして今日もダルさは取れず、
昼過ぎのウクレレ教室までの時間、
布団で横になっていたのだった。

教室に行ったら、講師の先生がマスクをされていた。
咳と発熱でだいぶ苦しまれたとのことで、
他のレッスンをいくつか休講にしたらしい。
今週土曜日のミニ発表会までに
何とか治したいとおっしゃっていた。

そして、今風邪が流行っているという話を聞いた。
これだけの寒暖差があったら、体調も崩れるよな。
月曜の〝花粉症〟っぽい症状っていうのも、
もしかすると風邪なのかもしれない。
つまり今も風邪でダルいのかも。
熱が出ない人になってしまったから、
その辺が自分でもわかりづらいのがやっかいだ。

ワタシも土曜に向けて体調を整えねば。
全部で5曲ご披露させていただく予定だからなぁ。

2016年7月4日月曜日

庭の草刈りを決行!

庭が凄まじいことになっていたのだ。
草ぼうぼうで奥まで見通せない。
さらに、アザミと思われる
トゲトゲの巨大な植物が点在している。

でも植木屋さんを頼むにはまだ早いのだ。
これからが夏本番だからなぁ。
せめて8月に入ってからにしたいなぁ。
と、悶々としていた。

でもつる草の一つが
仏間イルーム近くの戸袋に入り込んで、
雨戸の内側にニョキっとつるの先を突き出したのだ。
引っ張り出そうと思い庭に回ろうとしたら、
駐車スペースから庭へ出る門が
つる草にまきつかれて開かない!
もうここまで雑草に侵攻されていたのか!

もうやるしかない!
今日突然、ワタシは〝草刈りマン〟になった。
武器は2012年に衝動買いし、
その年だけ使って放りっぱなしになっていた
電気コード式草刈りマシン「刈る刈るボーイ」だ。



きれい&丁寧に仕上げる気持ちはない。
とにかく見通せるようにしたい。
大きな草や、伸び放題のつる草を排除したい。
それだけである。

そして短時間集中作業の結果がこれだ。
手前に(実は奥にも)倒れているのが、
難敵だった巨大アザミである。


回転するカッターでなぎ倒すように切るので、
当然いろいろなものが飛び散る。
それをものともせず突き進んだのである。
とは言っても、さっと履いた程度だ。
それでも爽快感&達成感ゲットである。

ところが、
下はジーンズにぴったりした靴、
上は長袖のラガーシャツにマスク(そして、いつも通りメガネ)
という格好で臨んだのだが、
終わったら、花粉症のような症状になってしまった。
鼻水&くしゃみのダブル攻撃にあってダウンだ。
  
おまけに脇腹あたりが、 つったように痛み出した。
さっそく痛み止めを飲んでおこう。

なぎ倒した雑草は放置である。
申し訳ないが、8月になって植木屋さんが来た時に、
とっちらかってひからびた雑草の残骸も、
一緒に片付けてもらうことにしよう。

あぁ、疲れた……。