いつものように本屋立ち読み散歩である
今日の話題は「ラブホテル」
いわゆる男女の“ナニがナニしてなんとやら”なホテルだ
今はオシャレに「ブティックホテル」となどとも言うらしい
かつてラブホテルと言えば
回転ベッドや壁や天上に張られた大型の鏡
あるいはブラックライトにミラーボールと
非日常空間が様々なかたちで
演出されていた
それはとても面白い空間だったと思うのだ
やっぱり空間が変わる事で
人は普段の自分を解放できるってことは
旅行を考えてもわかる
まして普通は目にできないような
非日常的な空間
つまり人工的な“ハレ”の場が
日常世界のすぐ隣りにひっそりと息づいているなんて
面白いではないか
ところが最近のラブホテルは
シティーホテル化しているという
奇抜なものが飽きられたのかと思いきや
実は1985年に施行された新風営法の影響だというのだ
回転ベッドや鏡は
「寝るための施設として必要ない」ということで
新たに作る場合は許可が下りなくなったのだとか
だからラブホテルは
今どちらかというとリゾート風な空間に
ならざるを得なくなったということらしい
だから変わり種なラブホテルって
古いところを探すしかないっていうことになる
なんだろう
そこまで行政が口を出す事じゃない気がするんだけど
日常から“ハレ”の空間を消しちゃダメだよ
回転ベッドが好きなわけじゃないけどね