2010年10月8日金曜日

「海洋地形学の物語」の面白さ

体調が優れず
ええぃっとばかりに大汗をかこうとした一昨日の夜
布団にくるまってうんうんうなりながら
時が過ぎていくのを耐えるのは辛かろうと思い
音楽を聴くことにしたのだ
  
選んだのはYesの「海洋地形学の物語」
全4曲でトータル80分を越える大作である
これを聴き終わるまで汗かきを頑張るぞ〜と
“発熱&発汗大作戦”終了のメドにもしたのだ
  
もうろうとする中で久しぶりに
全曲通して聴いたのだが
やっぱり飛び抜けて独特の世界である
  
以前「危機」は“空間”を
「海洋地形学の物語」は“時間”を感じさせる音だと
書いたことがあったのだが
改めて聴くと
「海洋地形学の物語」は意識の流れに準じて
音楽を作っているような感じがする
  
リズムチェンジやメロディーのリフレインなどが
いわゆるクラシック的な
整理整頓された構造を持っていない代わりに
生理的な変化を捉えたように流れて行くのだ
  
だからその流れに乗れないとひどく退屈になるし
乗れると深い世界にハマっていくことになる
  
いろいろ発見もあった
  
テクニックはあるけど基本的に地味なアラン・ホワイトが
無理矢理テクニカルなドラミングを叩かされているような
ちょっと背伸びしている感じが面白いとか
  
リック・ウェイクマンのメロトロンの音が素晴らしく
それが実はいたるところで活躍していたり
一部でメロトロンの早弾きもしてるんだなとか
  
スティーヴ・ハウの
オブリガードだかソロだかバッキングだかわからないギターが
それでも耳を奪われてしまうなぁとか
  
ギター、キーボード、ボーカルが入り乱れて複雑に聴こえるけど
音としては分厚いわけではなく
密度が濃い感じなんだなぁとか
やっぱり唯一無二の世界である
  
そして何よりも
音楽がいつも自分を力づけてくれるんだなぁと
思ったのだった 
特にYesの音にはパワーをもらえる
  
おかげで息絶え絶えになるほど汗かけたし…
少しずつカラダも復活している感じだ

 「海洋地形学の物語」のラインアップでのライヴ