2011年1月12日水曜日

「時計教室2ndステージ」第1回&第2回

幕張は遠いなぁ
でも今日は良い天気なので
京葉線から見える海がきれいだったのである

さて今日から「デザイナーコース」で2本目に取りかかる
ここからはもう全て自由である
材料費は実費となるので
それさえ注意していればなんでもありだ
もちろん持ち込みもOK

講師の方と2本目の構想について話していて
オリジナル製作のノウハウだとか
JHA(Japan Handcraft Watch Association)の話だとか
講師の方が個人的に作った時計を見せてもらったりしてたら
それだけで1時間経ってしまった
講師の方はそれだけ時間が経っていたことに驚いていたが
わたしにとってはそのくらい話し込むのは普通である
っていうか意識して色々な話を引き出した感じかな

講師の方の時計は面白かった
文字盤が革でそこにスタンプを押したものとか
小さなカギ(差し込む方)がジャラジャラ付いているものとか
あぁ本当になんでもありなんだなぁというのが実感できた

2本目は前から考えていたように
スクエアタイプでいこうと思ったのだが
ガワに厚みを持たせるのが意外と大変なことが分かった
厚さ2mmというような真鍮板は
固過ぎて手作業での加工には向かない

そこで1mm板を加工したものを2枚作り
張り合わせるという方法をとることにした

まず6cmの板を4枚切り出す
そして真ん中で折って2枚1組で張り合わせる

本体の大きさは3cm四方の予定だったのだが…
この張り合わせ作業が大変だったのだ
銀ロウは基本的に「点」での接合がし易い
こうした「面」での接合だと
両側からすき間に流し込むように銀ロウを付けていく
  
しかしガワの厚みがある分
ハンドバーナーでなかなか溶けて染み込んでくれないのだ
最後は固まりになっている銀ロウを
両手バーナー戦法で加熱し
なんとか溶接することができた

手や顔は目の前のバーナーの火の熱さにさらされるし
バーナーが押し続けるタイプなので
指がプルプル震え出して的を外し始めるし
もうたいへんである

でもこの真鍮と革の臭いに包まれて作業をしているのって
何だかとっても楽しいのである

そして2つの「への字型」のガワ部品を再度溶接し
厚さ2mmのスクエアでがっしりしたガワが完成した

実際は3.2cmくらいになってしまった…まいっか

今日はお話に1時間
構想をまとめるのに30分くらい
そして約2時間半かけてここまでで作り上げた
ちょっと作業する度に
磨いたり微妙に成形し直したりするから
どうしても時間がかかってしまうのである
 
まぁそこが手作りの面白さだし
出来上がった手作り時計の魅力なんだろう
だから時間がかかるのは別に構わないのだ
それが充実した時間ならいいのである

次回はまた来週行くことにした
次はどこまで進められるだろうか
とても楽しみである

こういう風に黙々と何かに集中してるのって
向いている気がするなぁ
何とか“仕事”にできないものだろうか…